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映画「透明人間」ネタバレあり感想解説と評価 【見えない】女性の苦悩が【透けて】見える怪作!

 
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この記事では、「透明人間」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「透明人間」

 
 

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(C)2020 Universal Pictures

 

はい、タイトルが「透明人間」で、予告を観る限り完全に透明人間モノ。

 

同じタイトルの「透明人間」を観たことがあるのですが、1933年ながら人が透明になっていく視聴覚効果が素晴らしくて、大変おすすめの作品ですし。

 

透明人間(字幕版)

透明人間(字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 

 ケヴィン・ベーコン主演・ポール・バーホーベン監督の「インビジブル」も透明人間を描いて、透明人間になったら欲まみれ泥まみれになってしまう男のみじめな姿をよく移している映画でありました。

 

インビジブル (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 色んな透明人間映画がありますが、今作は誰が透明人間になるのかまだわからないのがポイントですよね。予告からは一切想像できない。

 

どんな映画になるのかなぁ。

 

え?透明人間になったら何がしたいかって?

 

そりゃぁ、、ねぇ。。ま、皆さんと考えること同じですよ!!

 

それでは「透明人間」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
・「ソウ」シリーズの脚本家リー・ワネルが監督・脚本を手がけ、透明人間の恐怖をサスペンスフルに描いたサイコスリラー。富豪の天才科学者エイドリアンに束縛される生活を送るセシリアは、ある夜、計画的に脱出を図る。悲しみに暮れるエイドリアンは手首を切って自殺し、莫大な財産の一部を彼女に残す。しかし、セシリアは彼の死を疑っていた。やがて彼女の周囲で不可解な出来事が次々と起こり、命まで脅かされるように。見えない何かに襲われていることを証明しようとするセシリアだったが……。主演は、テレビドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」のエリザベス・モス。

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映画『透明人間』特別映像

 

 
 
 
 

「透明人間」のネタバレありの感想と解説(全体)

 
絶対に見えない敵、絶対に逃げられない状況下での一発逆転&復讐劇は本当にアガる!アガる! 
 
さすが「ソウ」シリーズの脚本家、大ドンデン返しが大変上手でいらっしゃる!! 
 
スリラーとしても良作だが、「ハンドメイズ・テイル」のエリザベス・モスが主演ということもあり、夫が不在ながらも生きることに苦悩する、まさに「見えない」女性の苦悩が「透けて」見える怪作! 
 

 
 
 

 

絶対に逃げられない&勝てない状況下での逆転劇はアガる!

 

まず言わせてください。

 

面白かったぁ〜〜〜!!

 

透明人間モノって、透明人間に「なる側」を主人公として描くことが多いような気がします。

透明人間になり社会規範を無視した主人公。大体はマッドサイエンティストで、他者に理解してもらえないまま透明人間になりモラルなき行動に出る。

場当たり次第に透明人間を見せびらかし、半ば無差別的に他者を攻撃するのが、これまでの透明人間モノだと思っていました。

 

しかし本作は、そんな透明人間のルーティーンを壊し、明確な目的=妻への執着を持って透明人間として振る舞ったのが素晴らしいと思いました。

 

常に妻にまとわりついている設定も、常にどこかに透明人間がいる・・と観客に緊張感を伝えられた気もします。こういう小さい積み重ねが恐怖を倍増させるんですよね。

 

 

また、印象に残ったのは「絶対に逃げられない&勝てない状況下での一発逆転劇」だと思ってます。

今作の監督が脚本を担当した「ソウ」シリーズや、直近だと「ゲット・アウト」といったように、絶対に逃げられない・勝てない状況下に主人公を追い込むこと。

 

「ソウ」しかり、、「ゲット・アウト」しかり。主人公が拉致されて狭い空間に閉じ込められるの設定を観て思い出しました。

 

ソウ (字幕版)

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  • 発売日: 2017/10/10
  • メディア: Prime Video
 

 

 

ゲット・アウト(字幕版)

ゲット・アウト(字幕版)

  • 発売日: 2018/01/19
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

 
 

透明人間を通して、女性の生きづらさを描く

 
 透明人間の夫に常に監視され、危害を加えられる姿は、きっと現実世界の何かのメタファーなんじゃないかと思いました。
 
そのメタファーとは、「男がいない場所でも、常に男の束縛の中で生きていく女性の生きづらさ」
 
エリザベス・モス演じるセシリアがどれだけ説明しても、自分に非はないと訴えても、まるで聞く耳を持たない。
 
そんな姿を見て、透明人間自体の怖さよりも男に常に縛られて生きるセシリアの生きづらさの方が観ていて辛かったです。
 
この考察に至ったのは、エリザベス・モスが「ハンドメイズ・テイル」の主演をしていることも大きいとは思います。女性の生き辛さという視点で今作を観ると、どうしてもハンドメイズ・テイルは避けられないので。。
 
単に透明人間モノで驚かすだけなら、ジャンル映画とも言っていいと思うんですけど、今作は透明人間の設定を女性の生きづらさというメタファーに昇華させてくれましたね。
 

 

 

 

ベタなやり方なのにビクッと出来る理由はカメラワークにあり

 

色んなスリラー・ホラー映画がある中で、今作の「ビビリ」表現は群を抜いているような気がしました。

 

驚かせ方はザ・アメリカのスリラーといったところで、

 

静寂が流れる→主人公が怪しい場所を眺める→何もなかったことを確認して安堵する→観客も安堵する→・・・→ドオオオオン!!!

 

的な驚かせ方です。はい、こういう驚かせ方の作品を何本観たことか笑

 

ただ、そんな定番なやり方でも今作は少し違って見えたんですよね。

他のスリラー・ホラー作品と差異が生まれたのは、高い視点から見下ろすようなカメラワーク=いわゆる神の視点の多用が要因だと思います。

 

例えば、セシリアが夫の携帯を探しに屋根裏部屋に登って、何もないことを確認して出口に戻ろうとするシーン。

 

屋根裏部屋→廊下に目を落とすので、必ず高いところから低いところへと視点を移すことになる。高いところから見下ろす構図は神の視点に見えるため、透明人間はもういない、と妙な安心感を覚えるんですよね。安心を覚えたからこそ、いきなり透明人間が出てきてビビる事ができるんです。

 

これが神の視点ではなく、水平な目線でのカメラワークの場合、「絶対次来るよな?来るよな?」と身構えてしまうんですよ。

 

今回は、自分でも引くくらい驚かせてもらいましたw

 

 

エリザベス・モスの怪演に驚け

セシリアを演じるエリザベス・モスには脱帽しかありませんでした。

 

序盤は透明人間にやられっぱなしな彼女ですが、酷い目に会った時のセシリアの表情が今でも忘れられなくて。

 

例えば自分の妹を透明人間に殺された時、透明人間に対して怒り心頭と思いきや、どこか諦めのついたような悲しい表情をしてみせるんです。

 

さらに、刃物をしばらく握りしめる所作では、握ってる手が震えることがないんです。透明人間がセシリアの手を無理やり握ってるのであれば、抵抗しようとして手が震えるはずだし。

透明人間がその場にいないのであれば、自分の意志で包丁を持ち続けていることになる。

 

つまり、透明人間の有無に関わらず、自分の意志で包丁を持ち続けたことになるんですよね。

それほどまでに、透明人間の所業に耐えることしか出来ないのかと感じました。

 

セシリアの表情は驚きを隠せないのに、包丁を持った手は全く震えていない。普通の人が演技したらこのアンビバレントなパーツの使い方は出来ないですよ。

さすがエリザベス・モス。

こういう演技は本当に上手いなぁ。。

 

余談ですが、諦めの表情で虚ろな目をしているエリザベス・モスは、「へレディタリー継承」のあの娘を思い出しました。。なんか似てないですか?

 

www.machinaka-movie-review.com

 

  

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

スリラーとしても高い満足度ですが、セシリア演じるエリザベス・モスの怪演が光る内容となっており、彼女の表情を観るだけでも観る価値があります。

 

これまでの透明人間モノとは別の視点でみたい場合は、ぜひ今作を!!

 

86点 / 100点 

 
関連画像

 

 
 
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