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映画「イップ・マン完結」ネタバレあり感想解説と評価 オールチャイナ・オールカンフーで勝ち取った俺たちの誇り

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
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この記事では、「イップ・マン完結」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「イップ・マン完結」

 
 

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(C)Mandarin Motion Pictures Limited, All rights reserved.

なんだかんだ、最初からずっと観ている作品です。今回が完結編ということで、ぜひとも映画館で有終の美を見届けたいと思っております。

 

ドニー・イェンの詠春拳アクションのカッコよさや、強きをくじき弱きを助ける精神性にベタぼれなのは間違いないのですが、一番気になるのはブルース・リーの活躍。

 

イップマンの弟子としてあのブルース・リーが毎回登場してくるんですけど、まぁ戦いに参加しないのなんのって笑 登場して鼻をすすって帰っていくみたいなw そんなもったいぶった使い方を今までしてきたんですよ。

 

それがねぇ、さすがに完結編ということでブルース・リーの活躍を見せてくれるらしいんですよ。

 

そりゃ観に行きますって!!!

 

溜めに溜めたブルース・リーを、たっぷり堪能したいと思っています。

 

それでは「イップ・マン完結」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
・「ムーラン」「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」など、ハリウッドでも活躍するドニー・イェンが、ブルース・リーの師匠として知られる詠春拳の達人イップ・マン(葉問)を演じる伝記アクションシリーズ第4作。1964年、サンフランシスコに渡ったイップ・マンは、弟子であるブルース・リーとの再会や太極拳の達人ワンとの対立などを経て、アメリカという異国の地で生きる同胞たちが直面している厳しい現実を身をもって知る。そんな中、中国武術を敵視する海兵隊軍曹バートンとの戦いでワンが敗北を喫してしまう。香港に残して来た息子にある思いを伝えたイップ・マンは、宣告された病を隠して、人びとの誇りのために最後の戦いへと挑む。シリーズ最終作となる本作は、香港電影金像奨で監督賞をはじめとする9部門にノミネートされた。監督は「イップ・マン 序章」「イップ・マン 葉問」「イップ・マン 継承」と、シリーズ全作品を手がけたウィルソン・イップ。

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「イップ・マン完結」のネタバレありの感想と解説(全体)

 
 
イップ・マンやブルース・リーだけでなく、オールチャイナ・オールカンフーで外国アメリカに挑み、カンフーと己の尊厳を貫き通す!
 
どんな端役にもカンフーを見せる機会が与えられ、それぞれ大事な役割があって、一人でも欠けると成立しえない作りになっているのが素晴らしい。まるで往年の忠臣蔵を観ているようで、各キャラの「面子を保つ」作りになっているのが実に中国らしい。
 
物語の展開は、過去作と比べて大きな変化もなく、いつも通りといえばいつも通り。だが、いつも通りの積み重ねが
武術と己を磨く唯一の方法なのだと納得できた自分もいる。
 
そして、シリーズものは時として「いつも通り」が映画に良い影響を与える。監督も1作目から変わらず、実に幸せなシリーズであったと感じる。。
 
一作目から追いかけてきて良かった!納得のラストでございます!スタッフ・キャストの皆様お疲れさまでした!!
 
 
 

 
 
 

イップ・マンは国民の面子と尊厳を守るヒーロー

 
イップ・マンと私の出会いは本当に偶然で。
 
レンタルビデオ屋でなんとなくブラブラしていたらイップ・マンの旧作があり、ブルース・リーの師匠が主人公という触れ込みにそそられてレンタルした記憶があります。
 
単なる香港のアクション映画だったら「まぁ楽しかったかなぁ」で終わってしまうところを、イップ・マンシリーズは私のツボ(秘孔)を見事に突きまくり、どの作品も飽きることなく一定の面白さを継続してくれたのです。
 
イップ・マンに出会うまでは、香港カンフー映画といえばジャッキー・チェンやブルース・リーなどと言った強烈な強さと個を持った人物に焦点が当たり、カンフースターを主人公とした個対個の戦いが中心に描かれたように感じます。
主人公は格闘家として、あくまで「個のために」戦っている印象が強かったです。
 
イップ・マンも強さだけで言えばカンフー界でも最強クラスですが、彼は己のために戦うのではなく、周囲の仲間=中国人のために戦うヒーローとして描かれていたのがとても新鮮だったんですよね。
 
最初に観た「イップ・マン序章」がまさに中国人のために戦うヒーリーのような立場で描かれていて。
 
日本占領時代の中国で、空手の名人である日本軍将校と戦うカンフーの名人ドニー・イェン。この構図だけで、単なる「個の戦い」ではないことが分かるかと思います。
 
史実を元にしていることもあり、きちんと当時の社会背景を踏まえて描かれるので、イップ・マンが中国人のために立ち向かうのに相当な理由があるんですよね
。日本に統治され、中国人の尊厳が踏みにじられて、そんな時に空手(日本)とカンフー(中国)の名人同士で真剣勝負が開催されるんですよ。
 
日本にとっては、中国人の反抗心を打ち砕く格好のイベントになる、中国人にとっては戦争で負けた怒りと悔しさをぶつけ己のプライドを守れる。
 
己のメンツを守るために、空手とカンフーで一種の代理戦争が始まる。。
 
こんなのアガるに決まってるでしょうが!!!!
 
イップ・マンをここまで楽しめたのは、詠春拳のアクションよりも、戦う理由が常に「国民の面子や尊厳を守る戦い」というスケールの大きなところに設定されていたのが大きいと思うんですよね。
 
イップ・マンは修行期間はあるものの、割とすぐに師匠の位に就くんですよね。そして彼の性格上、決して好戦的ではないんです笑 彼自身が戦いを望むのではなく、周囲のために戦うというヒーロー性がある人物というか。
 
こうした構図によって、イップ・マン個人としてでなく、中国人全体の想いを背負って戦っているように見えてくるんですよね。
 
イップ・マンは一種のヒーロー映画だと思うし、だからこそ単なるカンフー映画には見えなかったのだと思います。
 
また、戦いが常に中国VS外国になっているところも本当にアガるんです。
1だとカンフー対空手(日本)、2だとカンフー対ボクシング(イギリス)、3だとカンフー対ボクシング(アメリカ)、そして4だとカンフー対空手(米軍)となっており、異種格闘技戦に加えて異国格闘技戦にもなっているのが実に素晴らしい。
 
本作の話に戻ると、またいつもの通りカンフーと外国の武術で戦うわけですよ。アメリカではカンフーがまだ浸透しておらず、ブルース・リーのカンフー布教も始まったばかりで。
だからアメリカではカンフーの立場は非常に弱い。加えて中国人の立場も弱い。アメリカ人のカンフーに対する見方はそのまま中国人に対する見方にもつながっていて、カンフーが中国人を表すメタファーになっているのも面白いんですよね。
 
 

オールチャイナ・オールカンフーで勝ち取った俺たちの誇り

シリーズを通して共通していることなんですが、特に今回はオールカンフー・オールチャイナで戦ったイップマンたちに感動を覚えました。
 
一見するとイップ・マンとブルース・リーの格闘にばかり注目が行きがちですが、今作は端役のキャラクターや女子高生でさえもちゃんとカンフーをする機会が与えられているんですよね。
 
当然端役の持ち時間は少ないんですが、それでも人間ドラマ+カンフーアクションをするシーンは映り、それぞれのキャラを大切にしている姿勢が伺えたように感じるのです。
 
一番印象に残ったのはブルース・リーの弟子であるハートマン軍曹。彼はまだ駆け出しということもあり、空手の名人である上司にどうやっても勝てないんです。
しかし、ただ勝てない描写を入れるのではなく、何発か上司に攻撃を当てるシーンを入れて、決してフルボッコに見せない所が本当に気を使ってるなぁと感じたんですよね。
 
空手に敗れたハートマン軍曹ですが、これだけで終わるやつではありませんでした。彼はカンフーで戦う代わりに、仲間のカンフー名人を上司と戦わせるように策略を企てるんですよ。。
 
アガるでしょう!!これ!!!
 
自分はカンフーでは勝てないことは分かった。でも、他の仲間なら勝てるかもしれない。自分は戦いに徹するのではなく、戦いを起こすために徹するしかない。という彼の覚悟や行動に、なぜか大感動してしまいました笑
 
事実、ハートマン軍曹がいないとイップ・マンは戦えなかったし、端役ではあるがハートマン軍曹は立派な仕事をしたわけです。
 
このように、中国人同士で一つのバトンを繋げていく様が実に素晴らしいと感じたのです。
 
イップ・マンというジェダイが戦うために、非ジェダイがバトンを繋いでいくような、まるで「ローグワン」的な物語になっていたと思ったんです。
 
 

イップ・マン以外はちゃんと年を取っている

 
イップ・マンまだ詠春拳の修行時代からシリーズが始まり、相当な年数が経っているにも関わらず同じドニー・イェンを起用しても違和感がなかったのは自分でも驚きでしたね。
 
イップ・マン本人は1893年生まれですから、今回の渡米時(1964)には既に還暦を迎えていたことになります。はい、普通ならドニー・イェンがやるべき年齢ではありません笑
しかし、イップ・マンには年齢の変化すら感じさせないオーラのようなものがあり、何年経っても同じ顔・姿をしているのも違和感を感じさせないんですよね。
 
ガンを除き、イップ・マンには大きな変化は観られないものの、周りの人々は相応の月日が流れていることに気付かされましあ。
 
一番の衝撃だったのはイップ・マンの奥さんが既に亡くなっている状態からスタートしたこと。めちゃくちゃ美人で大好きだったんでっすけどね、そして、息子がスクスク成長してバリバリ反抗期になっているところも、時間の経過を感じさせる。
 
妻に先立たれ、子供の反抗期と向かい合っている姿を見ると、「ロッキー5」と「ロッキーザファイナル」を猛烈に思い出しました笑
 

 

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まとめ

 

今振り返ると、本当に素敵なシリーズだったと思います。

 

普通どのシリーズにもハズレがあるものですが、イップ・マンに関しては一つもハズレがなかった。

 

最初から最後まで飽きさせない作りで、追いかけて本当に幸せでございました。

 

まぁ、強いて文句があるとすれば、ドラマパートがあまりに淡白というか、単純と言うかw アジア人の監督だからしょうがないと思いますが、白人の演技や言動があまりにもステレオタイプだった印象が拭えません。

 

そりゃ60年代だから白人はアジア人バカにしてるでしょうって考えは理解できるんですが、あまりに単純すぎやしないかい?って思うんですよね。

 

あと一番文句を言いたいのは、イップ・マンがラスボスの米軍空手名人と戦う理由。

凄く簡単に話しますと、今回イップ・マンが戦うきっかけは、女子高生チアリーディング部の内紛から始まってるんですよw

 

話の流れは自然だし、いざこざが起きたのは人種差別的なものも含まれている。だから問題はないんですけど、最後の最後でイップ・マンが戦うきっかけがJKのケンカっていうのも、、なんだか規模が矮小化されているような気がしてならないんですよねw だって、これまで日本軍に奪われた尊厳を取り戻すために、だとか大きなきっかけがあったわけですからw

 

まぁ、観ている時は全く気にならなかったので、そういう展開で話が進んでいくのもアリなんでしょうかね。冷静に考えてみるとアレ・・って思っちゃうんですけど笑

 

なにはともあれ、格闘シーンは相変わらず素晴らしいし、ブルース・リーの見せ場もちゃんと作ってくれたし、本当に素晴らしいラストだったと思います!!

 

オススメです!!!是非とも最初からご覧になってください!!

 

 

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80点 / 100点 

 
関連画像

 

 
 
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