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映画「トップガン マーヴェリック」ネタバレあり感想解説と評価 懐かしさもマッハ10で吹っ飛ばす!堂々たる傑作続編

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
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この記事では、「トップガン マーヴェリック」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「トップガン マーヴェリック」

 
 

(C)2021 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
タラタタータ!! タターーンタタターーン!!!
 
デンジャゾォォーーン!!!!
 
はい、80'sのイケイケな洋画といえばこちらの作品、トップガンの続編が令和にやってきたぞおお!!!!

 

もともと2年ほど前から公開される予定だったのですが、コロナの影響でずっと上映延期に。

 

トム・クルーズがプロデューサーだからこそ、ここまで延期ができたのでしょう。普通の映画なら配信になってます。

 

絶対に映画館で見てほしいから、というトムの強い願いのおかげで、映画館で見ることができました。本当にありがとうございます!!

 

それでは「トップガン マーヴェリック」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた1986年公開の世界的ヒット作「トップガン」の続編。アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校トップガンに、伝説のパイロット、マーヴェリックが教官として帰ってきた。空の厳しさと美しさを誰よりも知る彼は、守ることの難しさと戦うことの厳しさを教えるが、訓練生たちはそんな彼の型破りな指導に戸惑い反発する。その中には、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースターの姿もあった。ルースターはマーヴェリックを恨み、彼と対峙するが……。主人公マーヴェリックをクルーズが再び演じ、「セッション」のマイルズ・テラー、「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリー、「アポロ13」のエド・ハリスが共演。さらに前作でマーヴェリックのライバル、アイスマンを演じたバル・キルマーも再出演する。「オブリビオン」のジョセフ・コジンスキーが監督を務め、「ミッション:インポッシブル」シリーズの監督や「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家として知られるクリストファー・マッカリーが脚本に参加。

トップガン マーヴェリック : 作品情報 - 映画.com

 
 
 

「トップガン マーヴェリック」のネタバレありの感想と解説(全体)

 

 

 
 

 

堂々たる続編。世界を唸らすクオリティ。

トム史上最高傑作

少し心配してたんです。

実はトム・クルーズのドキュメンタリーがNHKBSで放送されていて、トップガン・マーヴェリックは他に作れる作品がないから、苦肉の策として作ったんじゃないかと考察してて。

 

そりゃ私だって思いますよ。なんで今になってトップガンやるんだって。

 

でも、いいんですよ。

 

面白かったら何でもいいんですよ!!!

 

こないだ「シンウルトラマン」が公開されたばかりですが、また新たな傑作が生まれてしまいましたね。

 

眼福でございます!!!

ホンッットに最高だっった!!!!!!! 

 

予想以上のアクションと予想以上の人間ドラマ、そして予想以上のラスト。

ミッションインポッシブル以上に達成不可能な決死作戦に立ち向かうマーヴェリックと訓練生たちの、とにかくアツいアツいアツい映画なんです。

 

誰がどう見たって、ケチをつける人はいないんじゃないですかね。

プロデューサーと主演だけじゃなく、制作現場には常にトムがいて管理と指示を日夜繰り返している作品だけあって、トムの映画に対する熱意がガンガン伝わってくるんですよ。

どんな言葉で説明しようとも「最高」という表現には敵わない気がしておりますw

 

トムは今年還暦で、トレーニングしているとはいえ肉体は日々衰えているはず。でも、ぜんっぜんそうは見えないんだよ。トム走りもいつも以上に長いし、キレがあるし、カッコいい。新作を見るたびに肉体が進化しているようにしか見えない。

 

そして何より、現役のパイロットでも難しそうな超曲芸の操縦をスタント無しでやってのける偉業は、今のトムじゃないと不可能です。スタント無しなんて、普通は監督とプロデューサーに絶対止められます。

トムがトップだから成し遂げられたことなんですよね笑

 

トムが企画し、トムが主演し、トムがアクションしないと絶対に不可能な映画。

 

1980年代のデビュー当時からずっとトップを走り続けてきた。

まさに彼がハリウッド界のトップガンであり続けられたからこそ、今作の全ての画と音に説得力があるのでしょう。

 

前作トップガンからアクションも人間ドラマも物語の深みもパワーアップし、何度でも観たい圧倒的な強度のある作品が作れたのだと思います。

 

ほんっとうに最高!!!!!

 

  

懐かしさもマッハ10で吹っ飛ばす!

 

トップガンかぁ。懐かしいなぁ。久しぶりにマーヴェリックを見るなぁ。

・・・と懐古してる暇などこの映画にはありません!!

 

冒頭、前作トップガンと全く同じ入り方で始まります。

トップガンの言葉の説明から入り、タイトルクレジットが表示され、空母から戦闘機が出発し、そして・・・・

 

ハァーーーイウェーーーイトゥーーーザ

デンジャゾオオオオオン!!!!!

 

ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!

 

待ってました!!! でも、まさかそのまんまやってくれるとはww

 

皆が期待していたデンジャーゾーンを、今作でも見事に流してくれます!!

しかも前作と同じカメラワーク、照明、編集で!!もちろん効果音付きで!!

 

ただ同じシーンを流してるなんて思わない、圧倒的な完成度の高さがそこにありました。

 

また、86年のトップガン公開時には体験できなかったことがあります。

 

それは、IMAXシアター。

 

IMAXで流れる極上爆音のデンジャーゾーンと戦闘機の轟音。もうこれだけ見て帰っても良いくらいのクオリティ。。

 

最初から魅せてくれます!!!!!

 

同じシーンであっても、劇場のクオリティが完全に上がっている今、前作とは圧倒的に異なってるように見えるんですよねぇ。

 

ただ懐かしいだけではないんです。

 

デンジャーゾーンのシーンが終わった後は、マーヴェリックが整備場で戦闘機をメンテナンスしているシーンが。特に喋ることもなく、バイクに乗り込んで爆走するトム。200キロは出してたんじゃないのかな。広い荒野をひたすら走るトム。到着したのは軍の施設。

 

そして突然、「マッハ10の飛行試験をやろう!」と部下に働きかけますw

マッハ1は時速1225km。マッハ10は時速12250kmとなりますが、もはや意味がわからん速度です。

東京から大阪が約500kmですから、マッハ10で走ると500/12250*60で約2分30秒!!!!!

 

もはや意味が分からん速度で突っ走ろうとするトム。飛行試験の予算が減らされる可能性があるからと理由を付けていますが、トムの上官からは止められている実験なんですよねw

 

上官の指示を無視して飛ぼうとするトムに、前作の無鉄砲ぶりが伺えます。とにかく自分のやりたいことやる、自分が納得することをやる。トムの映画づくりへの気概が伺える瞬間かもしれません。

 

もうこんな異常事態が起きるもんだから、直前のデンジャーゾーンで懐かしさを感じていたことなんてマッハ10の速度で吹き飛ばされるんですよw

 

マッハ10が達成できたかどうかは本編を見てもらうとして、この飛行実験の音響というか音圧は他の作品とは圧倒的に違いましたね。まー心臓にブルブル来ますわww

 

IMAX音響で最も特筆すべき点は重低音だと思っているのですが、戦闘機のジェット音を見事に表現していたと思います。マッハ10の音なんて聞いたことないけど、異様な音圧にビクビクしてました笑

これはIMAX以外あり得ない!! 近くになくても、遠出してIMAXで見てほしい。

 

 

 

超難関ミッションとラストのミッションインポッシブル感に胸熱

 

今回ね、本当に無理なミッションばっかりなんですよ本当にw

 

マーヴェリックが命じられたのは、谷底にある敵の基地に爆弾を落として殲滅させるというミッション。

基地の上空を走るとミサイルが反応し即迎撃される。時間がかかり過ぎても、敵が察知して攻撃される。

唯一の方法は、谷底を爆速で走り、ミスなく基地に爆弾を落とす。

 

これトップガンマーヴェリックじゃなくて、ミッションインポッシブルの新作だって言った方がいいと思うw 

どうやってこの激ムズミッションを達成するんだよ! 誰も出来ないだろうこんなのw

 

そう思えるほど、このミッションの設定が巧みです。これ、要は谷底を爆速したいってことなんですよw

でも、いかに戦略として谷底で走るのが適切なのかを納得させるために、見事なミッション設定をやってのけてるんですよね。

 

専門家が見たら馬鹿なって思うかもしれませんが、素人の私にとっては上手な作り方だなぁと感動しました。

 

そして訓練の末、マーヴェリックを筆頭に谷底を走るわけですが、まるで特撮のミレニアムファルコンが谷を走っているかのような非現実感なんですよこれがww

 

圧倒的なスピードとど迫力の画角で攻めるマーヴェリック一行に、ただただ感服しておりました。

 

また、その後ルースターとトムが敵の領地に不時着し、地上戦になるところはドッキドキしながら鑑賞してました!!

 

別に肉弾戦や銃撃戦がある訳じゃないんですが、こんな展開は前作ではなかったわけで、ミッションインポッシブルを見ている我々としては、、、なんかこう、、、

 

ワンチャンあるかなぁ...

 

ってずっと期待しちゃうのよねw

 

特に敵の飛行場に忍び込んで、F-14を奪取するところとかね、敵に見つかって肉弾戦になるかも!!と思いながらニヤニヤしてましたw

 

ただ、敵に見つからないようにトム走りを全力でやってくれたのは眼福でしたね!!

いやー、あの走りだけもう一回みたいw

 

 

 

 

これぞ俺たちが求めていた熱きドラマだ!

後ろを振り返るマーヴェリックと、前しか見れないルースター

父を殺されたとマーヴェリックを恨んでいるルースターが、よりにもよってマーヴェリックが教官を務めるクラスに入ってきてしまい、二人のただならぬ空気感が観客にも伝播する。

 

トム演じるマーヴェリックと、マイルズ・テラー演じるグースの息子ルースターの対峙が基本軸なのですが、この設定がマーヴェリックのキャラ造形に深みを与えていましたね。

 

マーヴェリックは戦闘機やバイクの乗り方と同じように、決して後ろを振り返らない男。ただひたすら前に邁進していいくキャラでした。

しかし、あれから30年以上の時間が経ち、すっかり中年となったトムは、かつての相方グースのことや恋人のことなどを引きずり、どうも昔のマーヴェリックとは思えないのです。

 

そして、ルースターはグースの後を引き継いでパイロットになろうとするも、グースの事故死とマーヴェリックに願書を捨てられ入学が遅れた影響で、マーヴェリックへの恨みが募るばかり。

 

ルースターは前に進むしかないのに、マーヴェリックが阻む。そんな相手だから、ルースターがクラスに入った時のマーヴェリックは腫れ物に触るように振る舞う。

できるだけ向き合いたくない存在なのだ。

 

グースの息子というのは、単に過去作からの引き継ぎではなく、マーヴェリックが対峙すべき過去を象徴する存在なんですよね。

 

二人が分かち合い、前に進んだ時こそ、人間ドラマの終着点でもありミッションの達成でもあるんです。

 

天下のトムクルーズを前にして、ルースターを演じたマイルズ・テイラーの演技はアッパレとしか言いようがなかったですね。まずは見た目。若い頃のグースにそっくりなんだよなぁこれが。

そして、内に秘める闘志や何かを見つめる時に細い目をするのもソックリで。本当にグースの息子かと思いました。

 

 

  

アイスマンに全俺たちが感涙

 

そして、お待たせしました。

 

アイスマン演じる、ヴァル・キルマーが、、、、

 

登場します!!!!!

 

アイスマンはマーヴェリックよりも上の立場で海軍に鎮座しており、今回のミッションに抜擢されたのもアイスマンの人押しがあったからこそ。

 

アイスマンにメールを送るマーヴェリックのシーンが何度も映ります。

アイスマンの写真が映ります。

 

でも、なかなかアイスマン本人は登場しません。

 

事情を調べてなかった私は、不思議に思いました。

なんでわざわざメールを送るシーンを強調するんだ、と。

なぜ声が出てこないんだ、と。

 

そして、ついにアイスマンとマーヴェリックが対面しました。

でも、アイスマンは喋りません。

 

そして、喋っているマーヴェリックに背を向けて突如タイピングを始めます。

 

 

・・・ここで初めて、事情を察しました。

 

・・・そして、涙しました。

 

ヴァル・キルマーは喉頭がんで声を出すことが出来なかったのですね。

どれだけ辛い思いをしたのでしょうか。

 

トムは今もなお現役バリバリで、ハリウッド界のトップガンをキープし続けた存在。

そんなリビングレジェンドと、前作ではライバル関係にあったヴァル・キルマー。

しかし、今では圧倒的な差がついているのは明らか。

 

喋れない状態でも、マーヴェリックという超大作に出演し、トムクルーズと演技をすることから逃げない男気あふれる姿勢に、涙を禁じ得ませんでした。

 

 

まとめ

アイスマンのことを思い出すだけで、また涙が溢れてきました。。

 

アクション要素のみならず、重厚な人間ドラマまで用意され、もう至れり尽くせりの大傑作でございました。試写会で見させてもらったのですが、もう一度お金を払って鑑賞したいです。

 

今年ベスト級、と言ってもいいでしょう。

 

とにかくトムは、裏切らない。。

 

サイコーでした!!!

 

99点 / 100点 

 

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 以上です! ご覧いただきありがとうございました!
 
 
 
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