Machinakaの日記

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映画「Us アス」ネタバレあり感想解説と評価 これを見たら、俺たちにアスはない!?「アス」の真の正体とは?

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
この記事では、「アス」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

ネタバレありで感想と解説を始めます

 
 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
Twitterもやってます!
 
 

 

今回公開する映画はこちら!

 

「アス」

 
 

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(C)Universal Pictures
 
こっちじゃないよ。

 

キック・アス 期間限定プライス版 Blu-ray

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はい、映画ブロガーにとってはなんてありがたいタイトルなんでしょう

 

アス

 

って。

 
我々映画ブロガーが適当な記事タイトルをつけてると思ったら大間違いですよ。
Googleさんのしきたりに従って、限られた文字数の中で推敲してタイトルを作ってるんです。
 
記事タイトルに映画のタイトルは必須。だから映画タイトルが短いほど他の文章を書くスペースが生まれるんですよね。
 
だからね、映画タイトルが「アス」ってもう、最高なんですよ!!!
 
こんな分かりやすい邦題をつけてくれて、本当にありがとう。これで記事タイトルが書き放題!! とお後がよろしいと勝手に自己評価したところで、、、
 

それでは「アス」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!  

 

 

 

 

 

 
 

あらすじ

  
・「ゲット・アウト」がアカデミー賞にノミネートされ、脚本賞を受賞するなど大きな話題を集めたジョーダン・ピール監督が、自分たちとそっくりの謎の存在と対峙する一家の恐怖を描いたサスペンススリラー。夫のゲイブ、娘のゾーラ、息子のジェイソンとともに夏休みを過ごすため、幼少期に住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れたアデレードは、不気味な偶然に見舞われたことで過去のトラウマがフラッシュバックするようになってしまう。そして、家族の身に何か恐ろしいことが起こるという妄想を次第に強めていく彼女の前に、自分たちとそっくりな“わたしたち”が現れ……。「ゲット・アウト」に続き、数々のホラー/スリラー作品を大ヒットさせてきたジェイソン・ブラムが製作。主演には「それでも夜は明ける」でアカデミー助演女優賞を受賞し、「ブラックパンサー」などで活躍するルピタ・ニョンゴを迎えた。

eiga.com


 


映画『アス』の見どころ

 

 

 

 
ジョーダン・ピール監督の前作「ゲット・アウト」がまぁ大好物で。

 

ゲット・アウト [Blu-ray]

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 もともと「キアヌ」で知ってたんですけどね。

 

キアヌ(字幕版)

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それでは映画の感想でっす!!!
 
 
 

映画の感想

予告から怖い、怖いと思いながら鑑賞。。 
 
やっぱり「アス」は怖い!予測不能な動き、サービス精神満載の音響で、俺の心臓はアスアスしっぱなし←!?
 
ドッペルゲンガー映画の中でも、極めて不気味で正体が掴めなくて、映画館をゲットアウト!したいほど怖い演出が満載! 
 
・・と思いきや、後半は完全にホラーコメディ展開で爆笑しっぱなしwww さすがはジョーダン・ピール監督。絶妙な雑談や緊張の外し方がお見事!
 
そしてなにより、、社会派「スリラー」として優秀!! そのメッセージ性、今年暫定ベスト1位の「バイス」に匹敵する、今年ベスト級の大大大傑作だっ!!!!
 
とにかく、明日でもいいからこれを見ろ! 
でも、見たらきっと、、、、俺たちアスはない!!

 

 

 

 

 

露骨

 

あ〜あ、とんでもねぇもの見ちゃったなぁ。

 

いろいろおかしいと思ってたんだよ。ホラー・スリラーなのに2時間近くある長尺で。

何かに時間費やさないとこんな時間にはなりませんからね!

 

もう1人の自分に襲われる、と言う触れ込みの映画でしたが、自分とドッペルゲンガーが1対1で戦うこともなく、鏡の中にしかいないわけでもなく、ドッペルゲンガーに触れられないでもなく、、

 

人間VSドッペルゲンガー軍団で・・・

 

単に殺し合うっていう展開が待ってるとは思いませんでしたwww

 

映画の大半が殺し合いに使われ、「ちょっと皆さんに殺し合いをしてもらいます」って言っときながら映画の終始殺し合いしてるっていう某映画みたいに、結構物理的な、えぐい殴りあいをするんですよねw おまけに銃はなぜか使わない設定で、鈍器を持っての殺し合いになるから、余計に泥臭いというか、R15にする理由がよくわかるというかw

 

バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル

 

 

もっとドッペルゲンガーとの心理的な駆け引きや、精神攻撃があるのかと思ってたんですけどね。 

 

予想したよりも遥かに露骨な戦闘描写があるっていうのは、一種のギャグだと思っていいのでしょうかねw

 

ここから先、「露骨」っていうのがキーワードになってくるんで、覚えといてください。この映画、意味ありげぇ〜に見えて、比喩的な作品に見えて、あらゆるところ露骨ですからね。

 

物語は最初は家族旅行のシーンが流れて、途中でドッペルゲンガーが家を訪ねてきて、んで殺し合いになってく。

次第に「アス」の正体がわかっていって、主人公のお母さんの過去とリンクしていくんですけど、ホラー目線だけで見てると「だから何?」っていうねww

 

1986年から現在(2019年?)をつなぐ物語ではあるんですけど、物語的に驚くためには、「アス」の正体を知らなきゃいけないんです。

 

で、アスの正体を知るために、得体の知れないあいつらの発言や行動を注視したりして、正体を暴こうとするのが映画の醍醐味ではあるんですけど・・・

 

露骨に正体を言っちゃうっていうねwww

 

今回の宿敵「アス」に関して、

・露骨に正体を言っちゃう

・露骨な戦闘描写(もはや殺人描写)

 

この映画、露骨でできてるっていうか、あまり考えなくても十分に楽しめる作品なんですよね。

 

上映終わった人も、「最後にああなるとはねぇ〜!!」ってとある結末に驚けてたみたいなんで。

ただ、実はよーく考えるとすごく色んなメタファーがあって、深く考えさせられることもあって、色んなレベルで楽しみ方があって良い作品だと思いました。

 

 

 

 

 

「アス」の動きがまぁ、もう、、キャアアア!!!

 

怖くないって言ったけど、「アス」の動きや発言にはさぞかし驚いたのでは?

声も十分怖かったんですけど、動きもすっごく気味悪くて。。

 

特に子供達の「アス」ですよ。あいつら、四速歩行したりするじゃないですかw それがもう、怖くてねぇ、、

 

ゾゾゾってするんですよ。

 

それに、動きが急ね。急。 わざとカクカク動かしたり、早く動かしたり。

 

例えば、電車の中で吊り革掴むときに、そうっと握ったら何も違和感ないですけど

力強くグワッって吊り革掴んだら、「え?この人何???」って不安に感じるじゃないですか。

 

いきなり急な行動する人、怖いじゃないですかw 間違いなくアウトオブなんとか、、じゃないですかw

 

今回のアスたちの動きの不気味さには、我々が日常的に感じる不気味さに通底してるところあると思うんですよね。

 

アスは別に超能力者でも、モンスターのような見た目でもないし。赤いツナギを着たカルト集団的なやつなんですよw

好戦的なところ以外は、ぱっと見普通に見えるんですよねw

 

特に顔のヨリのショットなんかは、赤いツナギも見えないわけだから、余計に普通に見えちゃうわけです。しかも黒人家族・白人家族のアスたちは、下手したら元の家族たちと区別つかなくなっちゃいますからねw

顔だけ撮られても違いが分かるように、動きに明らかな差をつける作戦は、功を奏したと思います。

 

セリフないときでも、まぁ怖いですもの。怖くないって人も、笑えること間違いなしですから。良い演技プランだったなぁ。。

 

 

 

 

社会派「スリラー」として秀逸すぎる一面も、爆笑コメディとしての一面も

 

すごく怖かったりドキドキしたりするシーンで、どう〜〜〜〜〜〜〜〜〜でもいい雑談が入るのも特徴で。

 

「アス」たちが自分を襲う理由が物取りだと信じて疑わないお父さんが、今にも殺されそうなときに「財布か!?時計か!?ATM行こうか!?」と騒ぎ立てるギャグが、腹抱えて笑ってしまいましたw

 

あとは、途中でアスたちのキルカウントを初めてしまい、座席の順番をカウントで決めてしまう、もはやどっちがアスか分からない狂った主人公家族wwww

 

怖くなりすぎると、まぁこんな調子でギャグ入れてくるんだからww

 

ホラーコメディってジャンルは世の中にたくさんあるんですよ。ただ、ここまで社会派な内容でスリラーなのに笑える映画ってのも珍しいと思いましたね。

 

 

 

 

 

 

 

「アス」の真の正体とは?

はい、そして本題に入りましょう。

 

そもそも、「アス」ってなんなんですかね?

 

なんやら、地下水道にひっそりといた人間のクローンで、なんやら狭いところに詰め込まれていて、1986年から地上に出てくるチャンスを綿密に練っていたと、そういう設定が出てきましたねぇ。

 

でも、もっと単純に考えていいと思うんですよね。

 

てか、一度だけ「アス」が、自分の正体言ってるんですけどねww この解説が本当に必要かはわかりませんが、忘れた人たちのためにもう一度説明しますねw

 

 

映画ではですね、アスは「We are America」って言ってるんですよ。はい、アスの正体はアメリカなんですよ。

 

これだけじゃアッて思わないと思うのでね、タイトルを英語にして、よーく考えてくださいよ。

 

 

 

アメリカのタイトルは

 

Us

 

ですよね。

 

Us

US

 

US???

 

Sが小文字になってるか少しわかりづらいんですけど、私的にはUsアスって

 

Us

US

UnitedStates

の略

 

だと思うんですよね。

 

ちなみに、IMDBを日本語翻訳したら

 

 

f:id:Machinaka:20190907004305p:plain

https://www.imdb.com/title/tt6857112

 

Google翻訳、なんたる優秀なwww

 

 

はい、もうGoogleさんも今作はアメリカって言ってるしね、もうアスの正体はアメリカってことなんですよみなさん!!

 

 

つまり、こんな殺戮が平気で起きてしまうのが今のアメリカであり、us=今の俺たちってことなんですよね。

これ、痛烈な現代批判ですよ。

 

なぜ1986年から始まって今につながるかというと、1986年実際に、Hands Across Americaっていうイベントがあったわけですよ。

約650万人のアメリカ人が15分間手をつないだとてつもないキャンペーンで、アメリカ人同士の融和と平和を祈ったイベントですよ。

 

1986年の前年には、マイケルジャクソンがリーダーでUSA for Africaというグループができ、We are the worldが発表され、アメリカ人が世界を救う、率先して平和活動を行うような動きがあったんです。

 

でも今はどうですか、メキシコとの関係も悪くなり、壁も現在建設中とのことで。

 

で、壁って言えば、、

 

最後にアスたちが手をつないで壁作ってましたよね? 

万里の長城みたいに!! 

 

あの時は鳥肌たちましたねぇ、、今、アメリカにああいう壁が立ってるのを見ちゃうと、すごく残酷な壁に見えちゃうんですよね。メキシコとの国境に壁を作ってるようなイメージなんですよ。

しかもあのつなぎ、赤じゃないですか。アメリカの囚人服ってオレンジなんで、赤と似てて。囚人が罰で壁作ってるような、そんな印象に見えて仕方ないんです。

 

 

 

 

小ネタ

・冒頭のうさぎは?

 聖書でうさぎは「復活祭」を意味する動物らしく、アスたちの復活を暗喩して冒頭出てきたのではないでしょうか?

 

・アスたちの声は?

 うめき声のような声、かすれて聞き取りづらい声は、ロバートFケネディの発声障害に基づいてるんだそう。

 

・息子が仮面をかぶっていた理由

 息子の名前はジェイソン。だからアス川の息子は、仮面をかぶりハァハァしてたんですよねw

 

・なぜスリラーの Tシャツを?

また、彼のスリラーという曲と映画の雰囲気も相まって、マイケル・ジャクソンのスリラーTシャツを来てたんでしょうね。

ちなみに、スリラーのように今作と親和性の高い歌がもう一つあって・・・

最初のアスは、鏡の中から出てきますよね?実はマイケル・ジャクソンの歌に「Men in the Mirror」という歌があって、まさに鏡の中のアスを説明する素晴らしいタイトルでww

 


Michael Jackson - Man In The Mirror - Bad Tour 1988 HD

 

 

 
 
 
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