こちらのブログが初めての方、ご訪問いただきありがとうございます!
「映画のタイトル+解説(感想)」で検索してくださってこちらにいらっしゃった方には大変申し訳ないんですが、できれば第1回目の記事をご覧いただいて、私の自己紹介と本ブログの趣旨をご理解いただければと思います。
Twitterもやってます!
今回公開する映画はこちら!
「クレイジーリッチ」
それでは「クレイジーリッチ」批評、いってみよー!!!!
目次
[あらすじ]
・シンガポールを舞台に不動産王の御曹司である恋人と、彼の裕福な一族との間で揺れながら本当の幸せを探す独身女性の葛藤を、アジア系キャストをメインに描いたハリウッド製ラブコメディ。監督は「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」「G.I.ジョー バック2リベンジ」のジョン・M・チュウ。ニューヨークで働くレイチェルは、親友の結婚式に出席する恋人のニックとともにシンガポールへと向かった。初めてのアジア旅行への期待と、初めてニックの家族会うことの緊張感を感じていたレイチェルが出発当日の空港で案内されたのはファーストクラス。ニックはシンガポールの不動産王の超有名一族の御曹司で、社交界の女性たちから熱い注目を集める人気の独身男だったのだ。ニックの恋人としてシンガポールの地に降り立ったレイチェルに、2人の交際をよく思っていないニックの母や家族親戚一同、さらには元カノとの対立と、レイチェルは苦境に立たされてしまう。
[こんなハリウッド映画は初めて]
他の宣伝でも言ってることだと思うんですけど、今作は主要キャスト全員、監督、多くのスタッフがアジア系という異色のハリウッド映画になっております。
ちなみに、配給はワーナー・ブラザーズ。すごい、あんた英断だよ!
人種のるつぼなアメリカですが、ハリウッド映画では白人ばかりが主演をして、賞をもらって、映画界は白人が優遇されすぎている、と黒人映画人たちが声を上げたのは最近の話です。確かスパイク・リー監督がアカデミー賞をボイコットしましたね。
黒人の人がハリウッド映画界に文句を言う気持ちも分かります。だって不公平ですよね。
ただ、日本人である私はこうも思いました。
「黒人の待遇が悪いって言うんなら、アジア系の立場はどうなるの?」
ハリウッド映画にアジア人が主演する映画なんて、ほとんどありません。アジア人に比べたら、黒人は遥かに多くの割合で雇用されてるでしょう。
黒人たちが声を上げてハリウッド映画界に文句を言う姿を見て、僕は「もっとアジア人も頑張らなきゃ!」と感じましたよ本当に。とにかく、声を上げなきゃはじまらないんです。まずはブログから、宣伝活動を始めていきたいと思います。
それでは映画の感想でっす!!!
[映画の感想]
オール中国・オールアジアのメインキャストで狂ってる金持ちたちのバチェラ・パーティーだフォオオおお!!!!
ハングオーバーのあの人も出てきて美酒と美女の狂宴だフォオオおお!!!!
・・・と思いきや、最後は結婚の素晴らしさ、楽しさを噛み締める、現代のシンデレラストーリーとなっていました!!
結婚、いいね絶対!!
[現代のシンデレラストーリー]
はい、事前にコメディだと知らされていたので、度を越したおバカなコメディ映画だと勝手に勘違いしてたので、ちょっと面食らってしまいました。
思ったよりもラブストーリーでしたよ!
年間何本も映画館で見てるんですが、王道のシンデレラストーリーを見たのが久しぶりで、逆に新鮮でもありました。
今作のタイトルにもなってる「クレイジーリッチ」は、本当に頭のおかしいくらいお金持ちなお金持ちという意味なんですね。
今作の主人公の女性レイチェルは、ニューヨーク大学で最年少教授を務める才女で、そこそこお金を持ってるはずなんですけど、付き合っている男性ニックがシンガポールのガチの「金持ち」。
おそらく、トランプ大統領レベルの金持ちだと思います。
だってね、おかしいですよ。二人で旅行に行く時に飛行機に乗るんですけど、ファーストクラスを勝手に予約してあるんですよ。しかもファーストクラスのお金を払ってるわけじゃなくて、航空会社が優待してくれたみたいなんですよ。
まぁ彼女との大事な旅行だからね、気前よくファーストクラスってのはいいですよ、許しましょう。
でもね、実は二人が登場するファーストクラスは、ファーストクラス中のファーストクラスのようで、座席とは別にベッドがついてるんですよ。
どこに隠してあるんだよ!!
現実にはありえないだろこんなのww
嘘つけよ!!!
って思って調べてみたら、本当にあるんですって!!
7ea365ac17e7dbc9dae4303ae80b3166.jpg
ちなみにこの写真は、シンガポール航空のファーストクラスみたいです。
偶然か分かりませんが、映画で二人が旅行に行く先もシンガポール。。
映画といっても、あながち嘘じゃないみたいです。
そんなガチの金持ちニックと付き合い、ニックの友人の結婚式に招かれたレイチェル。そんなレイチェルを待ち構えていたのは、ニックと付き合っている「恋敵」だと勝手に嫉妬している女たちとのバトル。。
そりゃそうです。アメリカじゃあまり存在感なかったですが、シンガポールではニックは超有名人。なんとシンガポールがジャングルだった頃からお金持ちという、超由緒正しき家系だったのですから。
まさしくシンデレラのストーリーに則って、女たちの醜いバトルが勃発していくんですけども。
・・・なんであんなに女同士ってバトルするんでしょうかね? 男ってなんだかんだ上手くやれるじゃないですか? なんであんなにいがみ合って、戦うんでしょうか。。
と、ちょっと引きながらもニックの恋人として気丈に振る舞うレイチェルに、完全に感情移入しながら見てました。
レイチェルに一番食ってかかるのは、皆さんお分かりと思いますがニックの母親。頑張ってレイチェルが挨拶しても素っ気無く、冷たい態度。この母親とどうやって仲良くなるのか、そこも映画の見所でございます。
ただ、相手はかなり手強いです。だってレイチェルに向かって「あなたはニックに向いてないわ」って思いっきり言っちゃうんですからwww
おいおい、そんなこと言われたらどうしようもないだろw ってか男らしいなお前ww とヒリヒリしながら見てましたw
そんなシンデレラストーリーということもあり、コメディ要素は薄めです。というか、あまり監督はコメディ上手じゃない。
あくまで恋愛映画として、レイチェルとニックの話になっていたのが、純愛で良かったんです。久しぶりに映画でうっとりした瞬間、純粋に二人が結ばれたことにキュンキュンできる映画でございましたっ!!!
[実はどメジャーな場所ばかりで撮ってます]
今作のロケは主にシンガポールで行われています。
ニックは実家がシンガポールだから、地元民しか知らないスポットに行くんだろうなぁと思いきや、初めて行った旅行者が行くようなどメジャーな観光スポットしか映らなくて、シンガポールの観光映画のようでしたww
私、シンガポール行ったことあるんですが、この映画はマリーナベイサンズを中心とした半径3kmくらいでしか映画が撮られてませんww
もともとシンガポールは一つの都市しかない都市国家だし、狭いし、仕方ないんですけども、なんとも効率的なロケ撮影だなぁと思いましたw
ちなみに、最後に結婚式を挙げた森の中も、実はガーデンズ、バイ・ザ・ベイという、マリーナベイサンズの超近くにある超有名なスポットで、まずシンガポールに旅行するってなったら確実に立ち入るスポットなんですよねw
gardensbythebay-kihonjouhon2.jpg
あと、ニックがレイチェルを連れて屋台に入ってたくさん食べている場所は、観覧車のシンガポールフライヤーの下にあるシンガポールの屋台街だと思います。
なので、一回旅行したことある人にとっては名所をもう一回見ているようで、リピート旅行したような気分になりますよ( ´ ▽ ` )ノ
まだ行かれてない方は、ぜひともシンガポール行ってみてください!
あ、お金に余裕ある人はファーストクラスに挑戦してみてください!!!
[冒頭のナポレオン]
映画の冒頭に「中国が目覚める時、世界は震撼するだろう。byナポレオン」と、ナポレオンがかつて言っていた言葉を引用するシーンがあります。
今や、完全にハリウッドの映画は中国ユーザーに向けて映画が作られ、中国によって消費されているので、あながち間違いじゃない言葉になってきました。
しかし、本当に目覚めるのはこの映画からだと思っています。今作はハリウッド映画にもかかわらずオールアジアキャストで撮られ、中には日本人のソノヤ・ミズノさんもいて、アジア人キャストが非常に優遇される映画となりました。
この映画がアメリカで二週連続大ヒットしてるということで、大変に面白い結果となりました。
冒頭にも書きましたけど、アカデミー賞で黒人が「俺たち恵まれてないよ!」と言っている中で、アジア人たちは声を押し殺していたままでした。実はアメリカにもアジア人っていっぱい住んでいて、特に中国人はすごく多い。俳優も監督も沢山いる。
でも、ハリウッド映画はアジア人が主演の映画って本当に少ないんですよね〜。だから、黒人よりも恵まれてない可能性も大いにある。だって、日本人のハリウッド俳優で主演ができているのって、渡辺謙さんぐらいじゃないですか?
この映画をきっかけに、アジア人主演の映画がもっと増えてくれればと思います。
中国も、観客としては映画界を震撼させました。
次は作る側に回って欲しい。で、アジア人がハリウッドで当たり前になって、日本人もバンバン活躍して欲しいと願っています。
[中国語版のナイス挿入歌]
あとオマケで書きたいことが少しあります。
今作の挿入歌がとてもよかったんですよ。
基本的にアメリカのポップミュージックが流れるんですけど、歌が中国・アジアのアーティストが歌っていてアレンジしてるんですよね!
特に、後半に流れるコールドプレイのYellowという曲。
レイチェルとニックが離れてしまって、二人の寂しさを感じる時に流れる曲なんですよ。
ちなみに原曲はこちら。
Boyhoodの最初の最初に流れている曲ですね。
そして今作で流れたバージョンがこちら。原曲よりもかなりテンポダウンしていて、ギターやドラムの音が控えめになっていて、とてもシンプルな曲になっています。
Crazy Rich Asians Soundtrack - Yellow - Katherine Ho (Coldplay Cover)
このアレンジがまぁ良くって!!
レイチェルの会えそうで会えない、会いたいけど会いたくない気持ちがこの歌に込められているような気がして、シンデレラストーリーにはぴったりな楽曲になってました。
あと、曲のタイトルにもなっている「Yellow」ですが、我々黄色人種の「イエロー」とも重なっているような気がして。イエローモンキーって差別発言もありますけど、そんな黄色い俺たちがハリウッドで映画作れたんだぞ!すごいだろ!ってメッセージを送っているようにも感じました。
ぜひともご覧ください! 思ったよりもシンデレラでございました!!
読者登録で私の映画レビューをすぐにお届け!
「気になる映画が公開されたけど、面白いか不安。。。」
そんな時は私のブログへGO!
新規に公開された映画を後悔せず見よう!なんちゃって。。