Machinakaの日記

新作映画の情報・批評を、裏ネタ満載で包み隠さずお届け




映画「キングダム2 遥かなる大地へ」ネタバレあり感想解説と評価 日本映画よ、生きろ!!

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
Twitterもやってます!
 
 
 
この記事では、「キングダム2 遥かなる大地へ」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「キングダム2 遥かなる大地へ」

 

(C)原泰久/集英社 (C)2022 映画「キングダム」製作委員会
 
 
前作の評判が高く、個人的にも大満足だったので非常に期待しております!

 

それでは「キングダム2 遥かなる大地へ」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 
 

あらすじ

  
原泰久の人気漫画を実写化した2019年公開の大ヒット映画「キングダム」の続編。紀元前、春秋戦国時代の秦。天下の大将軍を志す戦災孤児の少年・信(しん)は、弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・えい政(えいせい)と運命的な出会いを果たし、河了貂(かりょうてん)や山の王・楊端和(ようたんわ)と協力しながら、えい政の玉座奪還に成功する。半年後、隣国・魏が秦への侵攻を開始。秦は国王えい政の号令の下、蛇甘(だかん)平原に軍を起こす。歩兵として戦場へ赴いた信は、同郷の尾兄弟や頼りない伍長・澤圭(たくけい)、子どものような風貌に哀しい目をたたえた謎の人物・羌かい(きょうかい)と共に、最弱の伍(五人組)を組むことに。戦略上有利とされる丘を魏軍に占拠され劣勢を強いられる中、信が配属された隊を指揮する縛虎申(ばくこしん)は、無謀とも思える突撃命令を下す。キャストには信役の山崎賢人、えい政役の吉沢亮、河了貂役の橋本環奈ら前作のメンバーに加え、原作でも人気のキャラクター・羌かい役で清野菜名が新たに参加。前作に続き佐藤信介監督がメガホンをとる。
 
 

「キングダム2 遥かなる大地へ」のネタバレありの感想と解説(全体)

 
 

 

日本映画よ、生きろ!!

佐藤「信」介による、キングダムの「新」作。

「秦」の始皇帝となる嬴政と、将軍になることを願う「信」の物語。

 

最近日本映画には「シン」と付くタイトルが増えていて、庵野監督をはじめ大ヒットを飛ばしているのですが、今作も日本商業映画を牽引する一つになったのではないでしょうか。

 

漫画原作の映画が世の中に溢れすぎて埋没化しないよう、こうしてブログを書いておかねばと思って筆を取っている訳であります。

 

一言でいえば、ムネアツ!!!

に尽きます!!

いやー、アツかった!!!

 

前作が原作のはじめのはじめだったので、アクションよりもキャラクターの説明や主人公の目的のために時間を割いておりました。

一方今作は最初から最後までひたすら闘いに時間を割き、日本映画ではまず見ないようなお馬さんの大軍と大平原をフィールドに、生死を賭けた戦いに身を投じる。

これだけ規模の大きな作品を日本映画で観れるのも珍しいですよ!

 

中国ロケを敢行し、日本じゃ描けないスケールでやってのけてくれた。

これだけで感動です。

 

もちろん海外の歴史大作と比べると見劣りする部分はあります。ですが、予算が全く出ない日本でこれだけのことをやったんです。

単体でなく、何作続くか分かりませんがシリーズものにしているからここまで予算も取れて大きな事ができているとおもうんですけどね。

シンウルトラマンもシンゴジラもそうです。現状、大規模なスケールで日本映画を作ろうと思うとシリーズものにならざるを得ない。むしろ世界的な傾向かもしれませんけども。

 

今できる最大限の努力で予算を確保し、長澤まさみ、大沢たかお、佐藤浩市、橋本環奈、などなど主役級のキャストを惜しみげもなく投入。

制作配給は日経平均リストに唯一入ってる映画会社である東宝。

そして主題歌はMr.Childrenの「生きろ」。

 

「生きろ」には色んな意味が込められていると思います。秦軍、または暗殺未遂に遭った嬴政に対する激励とも取れますし、今作を観ている観客に対する力強いメッセージにも受け取れます。

 

個人的には、日本映画に対して「生きろ!」と言っているように聞こえました。

正直今の日本映画、こと商業映画に関しては内向きで保守的な思想が多いように感じます。秦のように覇権を握るなんて発想はないんです。

犠牲(リスク)は最小限に、内向きに興行すれば良いと思ってるんですよ。

 

でも、そんなことしてたら日本映画は滅びます。死にます。

今はかろうじて生きながらえていますが、言わずもがな日本は人口減少&少子高齢化。観客の絶対数が減る中で、どうやってもペイ出来なくなってしまいます。

 

特に、基本構造が変わらない実写邦画は厳しい。衰退の一途を辿っています。

そんな日本映画界に死ぬな、と。強く生きろと言いたかったのではないでしょうか。

毎週新作を観る私にとっては深刻な問題です。

 

日本映画が秦国のように強くしぶとく力強く生き抜いてくれることを祈っています!!

 

 

まさか渋川清彦に泣かされるとは

今作の闘いは至極単純で、要は高地戦です。

あの丘を獲ったもん勝ち。軍略がほぼほぼない状態で突進するのみの歩兵隊を中心に描き、小細工なしで大軍対大軍の闘いを見れたことが本当に良かったです。

 

加えて、闘いが単純だからこそ人間ドラマも深く描ける時間がたっぷりありました。

信の同郷の兄弟、そして「カメラを止めるな」の濱津さん、清野菜名前演じる羌瘣の五の歩兵隊を中心にドラマが上手く描けていたと思います。

 

王道のチームワークものですが、あーいうドン底からの成り上がりは大好きで、多くの人に刺さったのではないでしょうか?

 

そういや信も最初は大勢の歩兵の中に紛れていたなぁと、漫画を読んでいた当時を思い出しました。

 

そして思わぬ収穫だったのは渋川清彦演じる縛虎申千人長。

最初は嫌な上官だなぁと思ってたんですけど、彼の勇姿と部下を想う気持ちに泣かされてしまいました。

  

 

 

まとめ

続編が楽しみです!!

 

キングダム、そして日本映画よ生きろ!!

 

96点 / 100点 

 

f:id:Machinaka:20210716010226j:plain

 

 
 
 以上です! ご覧いただきありがとうございました!
 
 
 
© 2015,machinaka.hatenablog.com