Machinakaの日記

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映画「ここは退屈迎えに来て」ネタバレあり感想解説 橋本愛が椎名に近づいた真の理由

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
 

こちらのブログが初めての方、ご訪問いただきありがとうございます!

 

「映画のタイトル+解説(感想)」で検索してくださってこちらにいらっしゃった方には大変申し訳ないんですが、できれば第1回目の記事をご覧いただいて、私の自己紹介と本ブログの趣旨をご理解いただければと思います。

 

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今回公開する映画はこちら!

 

「ここは退屈迎えに来て」

 
 

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東京から地方都市に帰ってきたアラサーの女性。帰っても特にやることがなくて、適当にブラブラしてる日々。
 
東京に行けば何か見つかると思って行ってみたものの、特に何者にもなれず。
一方で、ずっと田舎でくすぶってる人は退屈で退屈で死にそうになってる。
 
いわゆる、「オラ、こんな村嫌だ」系の映画です。私が勝手につけました。
 
地方都市住まいの私にとっては、本当に胸が締め付けられそうな思いで鑑賞してまいりました。。。
 
 
 

それでは「ここは退屈迎えに来て」批評、いってみよー!!!!

 
 

 

 
 

 

目次

 

 

 

 

 

[あらすじ]

 

 

・地方に暮らす女性たちの心情を描いた山内マリコの同名連作小説集を橋本愛、門脇麦、成田凌の出演、廣木隆一監督のメガホンで映画化。東京で就職したが、10年経って何となく地元に帰ってきてた27歳の「私」は、実家で暮らしながらタウン誌で記事を書く仕事をしているが、冴えない日々を送っていた。そんなある日、高校時代の仲間と久しぶりに会った勢いで、高校時代にみんなの憧れの存在だった椎名くんと会いに行くこととなった「私」の中に、椎名くんとの忘れられない過去が去来する。そして、東京への憧れと怖さを抱きながら地元を出ないまま、元彼である「椎名」を忘れられずに暮らしている「あたし」。日常に充足感を覚えることができない2人の女性と彼女たちが足りない「何か」を埋めてくれると期待されている1人の男性のそれぞれの思い、そして現実が描かれていく。「私」役を橋本、「あたし」役を門脇、椎名役を成田がそれぞれ演じる。

 

eiga.com



 


10/19公開 映画『ここは退屈迎えに来て』予告

 

 

 

[映画の感想]

 

最初は「オラこんな村嫌だ」系の映画かと思いきや、田舎にも都会にも救いがなかった女たちの心の拠り所すらも奪う、もうどこにも救いのない辛い話だった・・! 

でも、これが現実ということに、映画館を出た後に気付く。。

 

もうあの時を思い出させないでくれ!! 

東京に行けば何かが変わる、俺は何にでもなれると思ったあの時の俺が蘇ってくるようで、とてもじゃないけど耐えられない映画でございました!!!!! 

東京に一度行った橋本愛ちゃん、ずっと田舎でくすぶってる門脇麦ちゃん。

そのどちらにも愛された王子様・椎名くんを巡る大人の青春群像劇である!  

 

地方出身者の方、覚悟してご覧下さい!!

 

 

 

 

 

 

[低評価の理由は?]

 

はぁ、、、やめてよ。こんな映画www 

 

褒めてるんですけどねww

 

地方出身者で今東京に住んでる私としては、非常に身につまされる映画でございました。

劇中の橋本愛ちゃんは東京でフリーライターをやったり就職したりバイトしたりして過ごしてたんですけど、何か理由あって地方に帰ってきた人なんです。

 

この設定、今の俺には本当に見てて辛い。だって、俺もひょんなことで地方に帰らなければいけないから。決して他人事じゃないですよ、橋本愛ちゃん!!!

 

一方で、もう一人の主役は門脇麦ちゃん。橋本愛ちゃんと同じ高校で、彼女は一回も東京に行ったことがない。

 

東京を経験した橋本愛、田舎しか経験してない門脇麦。そんな二人がどこかで交錯し、成田凌さん演じる椎名を奪い合うような恋愛バトル映画かと思ってたんですけど、、、

 

 

 

本編は思ったよりもカオスで、深刻でした。

 

 

とにかく、この映画を形容するのがすごく難しいんですけど、まず一つ一つ解きほぐしていきましょう。

 

この映画、映画.comを見ると評価が2.6となっていて、非常に評価が低い。私が考えるに、登場人物があまりにも多く、かつ話が最後まで一つの方向に定まらないため、何を目指してるのかが全く分からなくなってしまうからだと思うんですよね。

何だか、ぶつ切り感というか、、、。

 

先ほど挙げた橋本愛ちゃん、門脇麦ちゃん、そして二人の共通の知人である椎名くん。この3人が映画の主役にではあるんですけど、それ以外にも非常に数多くの登場人物の群像劇が始まるんですよね。

椎名くんの妹の話。

妹の家庭教師の話。

門脇麦ちゃんのセフレの話。

橋本愛ちゃんの高校時代の友達の話。

新保くんの話。

マキタスポーツさんの話。

内田理央ちゃんの話。

岸井ゆきのちゃんの話。

などなどなどなど、、

 

あまりにも多くの登場人物の話が交差し、複雑に様々なキャラが入れ替わり立ち替り話していくので、一体何を目指してる映画なのか分からない映画に見えたんだと思います。

 

そういう意見も理解できます。だって、マキタスポーツさんのくだりに関しては、一切橋本愛ちゃんや門脇麦ちゃんや成田凌くんに関係ないですからねww

 

言ってしまえば群像劇なんですけど、予告編からは想像もつかないので、観客が驚いてるのかもしれませんね。

 

ただし、私はこの映画は群像劇であった方が良いと思いました。何故なら、学園モノである今作には出来るだけ幅広くキャラクターを出した方がいいから。その方が、自分に近い人が見つかるから。

青春もので映画を撮るならば、やはり群像劇である方が良いと思うのです。

 

 青春もので群像劇といえば「桐島部活やめるってよ」が代表的ですね。これにも橋本愛ちゃん出てるという。。

 


映画『桐島、部活やめるってよ』予告編

 

 

[女の人ってそこまで男に期待するかね?]

 

今作は群像劇でありながらも、橋本愛ちゃんと門脇麦ちゃんを繋ぐ椎名くん、その3人の物語でありました。

 

橋本愛ちゃんと門脇麦ちゃんは、二人とも椎名くんを忘れられずにいて、気になってるんです。

ちなみに、橋本愛ちゃんは椎名くんとは同じクラスで遊んだことがある程度で、門脇麦ちゃんはガッツリ付き合っていた、という違いはあります。

 

いわば、椎名くんは「桐島部活やめるってよ」でいう桐島的な存在なんですよね。クラス、いや学校のヒーローで、運動神経抜群で面白くて、高校生が好きそうな要素を全て持ってるやつなんです。

 

今作の肝は、橋本愛ちゃんと門脇麦ちゃんが高校を卒業してもその椎名くんのことが忘れられずに苦しみもがいてる点。

 

高校時代、自分が輝いていたあの頃に好きだった男の子のことをずっと忘れられないでいるんですよ。

 

映画でいえば、シャリーズ・セロンの「ヤング≒アダルト」

 


『ヤング≒アダルト』予告

 

あと、松岡茉優さんの「勝手にふるえてろ」が、同じ話でしたねえ。。

 


松岡茉優が歌う!泣く!叫ぶ!映画『勝手にふるえてろ』予告映像

 

ちなみに、「勝手にふるえてろ」では、今作の新保くん(渡辺大知さん)が出演してましたね。今作でも「勝手にふるえてろ」でも、主人公のことが好きだけど相手はどうとも思ってないキャラクターを演じてるんですけどもww

 

私男なので、非常に理解しづらいんですけど、高校時代好きだった男のことをずっと考えてしまうって、本当に理解ができなくて。。

 

 

おそらく、椎名くんは退屈な田舎の中で燦然と輝くヒーローであり、椎名くんといればつまらないこの生活から抜け出せると期待してたんだと思います。これは橋本愛ちゃんと門脇麦ちゃん、共通した感情だと思われます。

 

門脇麦ちゃんは、椎名くんと付き合っていたこともあり、本気で好きになっていたんだと思います。

 

 

 

 

[橋本愛が椎名に近づいた本当の理由]

  

しかし、橋本愛ちゃんの場合、椎名くんのことを本当に好きだったのかどうか、疑問が残るところです。椎名くんに近づく理由が門脇麦ちゃんと同じとは思えなかったのです。

 

じゃあ、橋本愛ちゃんとサツキは、なぜあそこまで椎名に会いたがっているのか?

 

なぜそんなことをしたがるのでしょう。

 

これを解明するには、まず二人のカーストを確認しないといけません。

 

これ、映画では全く説明されてないので分かりづらいんですけど、おそらく橋本愛ちゃんとサツキの二人組は、高校の中でも決してカーストが高い方ではなかったと思われます。二人ともルックスが良いのでカーストが高いと思われがちですが、決してカーストは高くないはず。

なぜなら、椎名くんと遊んだのは一回きりだし、基本的に高校では二人組でしか行動してません。言い換えれば二人ぼっちです。

 

共学にいた人なら分かると思うんですけど、カーストの低い女子は最終的に二人ぼっちになるんですよ。これ、どこの学校でも同じだと思うんですけども。

 

そして、高校卒業から10年経ち、橋本愛ちゃんは東京で何者にもなれず田舎に帰り、サツキは田舎で結局何もしてない自宅警備員になっている。

二人は高校卒業から、何も進歩してないんです。高校時代で止まってるんですよ。

でも、周りは結婚やら子供やらで確実に時が進んでいる。焦る二人。そんな時、椎名くんがまだ市内にいることを知る。

 

橋本愛・サツキが椎名くんに近づいた理由は、「カーストの高い椎名くんと自分が繋がっていることを確認したかった」からで、つまり「高校時代、自分はイケていた。カーストが高かった。」ことを椎名くんで確認したかったんだと考察します。

 

そうすることで、自分の地位を確かめたかったんだと思います。そうしないと、今の自分が何者なのか分からずに、理性を保てなかったから。

 

高校時代から時が止まっている二人の、人生の最高到達点は高校で椎名くんと遊んだ記憶なんです。二人ともまだ、あそこから抜け出せてないんです。

 

映画の最初から最後まで、橋本愛ちゃんとサツキは高校時代を振り返り、実に「楽しかったような思い出」を話します。で、ゲーセンで新保くんを見つけた時の話しぶりは、なんだか新保くんをバカにしてるようで、見下してるようで、すごくいけ好かないんですよね。

 

一方で、新保くんが椎名くんの話をするとすごくテンションが上がって、椎名くんの情報を根掘り葉掘り聞いたところで、もう新保くんのことを「用済み」であるかのように去っていく。

 

ここで分かりました。この二人、椎名くんとは高校時代そこまで仲良くなかったんだって。だって、本当に仲よかったら携帯電話番号くらい知ってるでしょ? 連絡も取れてないレベルの「顔見知り」だったんですよね。

 

でも、一度は遊んだことがあるし、橋本愛ちゃんに関しては、椎名くんがビリヤードでエスコートして、二人っきりでご飯もおごってもらって、橋本愛ちゃん的には確実に「あれ、椎名くん私のこと好きなのかな?」と勘違いしたに違いありません。

この瞬間こそ、橋本愛ちゃんの人生最高の瞬間であるに違いありません。

 

だから、橋本愛ちゃんは高校卒業から10年経った今でも、自分の人生最高の瞬間に立ち会ってくれた、椎名くんに会いに行って、自分の存在価値を確認したかったんだと思います。

 

 

[橋本愛ちゃんとサツキの様な二人組が、俺のクラスにいた]

 

そもそも、こういう考察に至ることができたのも、私の高校時代の経験が元にあるんですよ。

 

橋本愛ちゃんとサツキのコンビみたいな二人が、私の同じクラスにいたんですよww 橋本愛ちゃん・サツキくらい美人ではなかったけど、決してルックスは悪くない、それこそ上位カーストに入れるレベルの子たちでした。結構なミニスカートでしたねw って関係ない話をして申し訳ありませんwww

 

仮に井村さん・御園さんとしましょう。あくまでもこれ、仮名ですよ!!!! 仮名ですからねwwww

 

私のクラスに、井村さんと御園さんという二人組がいて、彼女たちは高1・高2では全く別のグループにいたんですよ。でも、高3になってクラス替えしたら、いきなり仲良くなったんですよね。

 

それからはずっと井村さん・御園さん二人組で、確かトイレに行くにも二人で行動してた気がしますwww

 

 

映画みたいにルーズソックス履いて、二人組でパンとジュース買いに行って、もうあの映像は俺の高校時代まんまですよwww

 

で、そんな二人の学校でのカーストはというと、決して高くはないんですよ。カーストどうこう以前に、友達が極度に少ないんですよね。

 

井村さん・御園さんは、二人組で仲は良いけど、それ以外の女子と積極的に話そうとしません。

むしろ、男友達を作ろうとしてました。

その男友達ってのが、私とつるんでいた中井くんという人物で、特に中井くんと井村さんが仲よかったんですよ。

 

で、学校が終わった後、よく井村さん、中井くん、私でよくカラオケに行ったりしてましたww

 

今思えば、すごく不思議な関係でしたね。なんで井村さんと御園さんは他の女子と仲良くしようとしなかったのか、なぜ俺たちとつるんでいたのか?

 

なぜ二人以上でも以下でもなかったのか? 女子の二人の結束というのは、当時の私にとっては不思議で仕方ありませんでした。

 

しかも、これも恐らくなんですけど、井村さんと御園さんは決して仲良くて二人組になったわけじゃないと思うんですよね。

ルックスは似てるけど、決して性格は合ってないと思うんですよね。

 

で、最終的に井村さんは私たちのところに来た、という話ですね。。

 

一体何の話なんだ!って感じですけどもww

 

つまりですね、橋本愛ちゃんとサツキも、恐らく仲良くなかったんですよ高校当時から。でも、お互いそれ以外に友達がいなくて、仕方なく二人組になったんでしょう。

 

あんなにルックスの良い二人でも、カーストが低い場合もあるってことです。現に私の高校でも起こったことですから。。

 

みたところ、部活をしてそうでもなかったし、帰宅部になると一気に友達の幅が狭まるんですよね。。

 

ちなみに私の高校生活はというと、、、

 

まあいいです。またの機会にお話ししましょうwww

 

 

 

 

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