Machinakaの日記

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映画「デス・ウィッシュ」ネタバレあり感想解説 アメリカ銃社会をシニカルに分解ぃっしゅ!

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
 

こちらのブログが初めての方、ご訪問いただきありがとうございます!

 

「映画のタイトル+解説(感想)」で検索してくださってこちらにいらっしゃった方には大変申し訳ないんですが、できれば第1回目の記事をご覧いただいて、私の自己紹介と本ブログの趣旨をご理解いただければと思います。

 

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今回公開する映画はこちら!

 

「デス・ウィッシュ」

 
 

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はい、ブルース・ウィルスとイーライ・ロス。こんな組み合わせ見たことねぇ、ってかブルース・ウィルスの映画久し振りに映画館で見るよ。。
 
イーライ・ロスといえば、こないだ「ルイスと不思議の時計」も撮って、すごく絶好調に見えます。まぁこちらの映画はクソでしたけど。。

 

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 ただ、安心してください!!
 
こちらの作品、、、
 
R15指定でございます!!!!
 
キャーーー!!!! 88888!!!!
 
イーライ・ロスといえば、やっぱR15じゃないとね! 安心しますよ逆に!!!
 
予告を見た感じ、ブルース・ウィルス
 
これで安心して人を殺すうぃっしゅ!!! 
メスと銃で人間分解ぃっしゅ!!
R15の限界超えるぅぅうぃっしゅ!!!!! 
 
 
絶対に吹き替えでDAIGOが起用されるかと思ったんですが、これ吹き替えないっぽいですね。なんだよー。。期待したのに。。
まぁ、どう考えてもブルース・ウィルスとDAIGOの声が合ってない、ということで、さすがに見送ったんですかね。。
 
 
はい、そんなアホな妄想はさておいて、
 

それでは「デス・ウィッシュ」批評、いってみよー!!!!

 
 

 

 
 

 

目次

 

 

 

 

 

[あらすじ]

 

 

・チャールズ・ブロンソン主演で1974年に映画化され、日本では「狼よさらば」のタイトルで公開されたブライアン・ガーフィールドの同名小説を、ブルース・ウィリス主演、「グリーン・インフェルノ」のイーライ・ロス監督のメガホンで再映画化。警察すら手に負えない無法地帯となったシカゴで救急患者を診る外科医ポール・カージー。ある日、ポールの家族が何者かに襲われ、妻は死に、娘はこん睡状態になってしまう。警察の捜査は一向に進まず、怒りが頂点に達し、復讐の鬼となったポールは自ら銃を取り、犯人抹殺のために街へと繰り出す。ウィリスが主人公ポール・カージーを演じるほか、「ジュラシック・ワールド」のビンセント・ドノフリオ、「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」のエリザベス・シュー、モデルのカミラ・モローネらが脇を固める。

 

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映画『デス・ウィッシュ』10月19日公開

 

 

 

 

[映画の感想]

 

今年ベスト級!!! 

 

舐めてた医者が殺人マシーンでした型映画最高傑作!!! ブルース・ウィルスが医者としてメスを分解いっしゅ!! 

そして殺人マシーンとしても人を分解いっしゅ!!! 

アメリカの銃社会をシニカルに分解いっしゅ!! 

こんなに簡単に銃が買えて復讐できるんだ!何たる恐ろしい社会ぃっしゅ!! 

イーライ・ロスと銃社会アメリカという見事なマッチが炸裂ぅっしゅ!!

 

 

 

[アメリカ銃社会を皮肉る最高の劇薬エンタテイメント]

 

はい、うぃっしゅうぃっしゅばっかり言って申し訳ありません。

 

まさか自分でもここまでうぃっしゅを推すとは思ってもみませんでした。アホですね。。笑

 

さて、そろそろ本気で誰かから怒られそうなので、もううぃっしゅは封印しましょう。

 

そんなこと言ってる場合じゃないくらい、この映画は本当に面白くて、マジでベスト級に楽しめる劇薬エンタメ作品でございました!

 

ブルース・ウィルスは良き娘と妻を持つ暖かい家庭に恵まれ、まさに幸せの絶頂なんです。オープニングでは娘が大学に行く頃を切り取ってるんですけど、本当に娘がいい子でねぇ、、あとめっちゃくちゃ可愛いんですよ。。 

 

さぞかしブルース・ウィルスは良い育て方したんでしょうねぇ、、、

 

「舐めてた相手が実は殺人マシーンでした」型映画は、オープニングは割と悲しげなところから始まるんですけど、この映画は本当に幸せの絶頂を切り取ってるところが珍しくもありました。

 

 

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さぁ、もうこのまま娘が大学に行き、妻と仲睦まじき生活を送ろうかという話で終わってくれればいいんですけど、そうはいかないのがイーライ・ロス作品でございます。
 
この幸せの絶頂から、地獄を見ることになるブルース・ウィルス。
 
ひょんなことから自宅を知られてしまったせいで、娘と妻だけが在宅してるときに自宅に強盗が入ってきて、妻は死に娘が瀕死になってしまう。
 
これ、ただの復讐モノだったらいいんですけど、面白いのはブルース・ウィルスが「自分の自衛力のなさ」を嘆いてしまうところにあるんですよね。
 
「自宅に銃を置いてない」とか「もっと俺が強くなけりゃ」とか、とにかく自分を責めるわけです。アメリカ人全員が銃を持っているわけではありませんが、気軽に銃が買えるからこその後悔を見せる。
 
そしてトドメは、劇中に散りばめられた銃による死傷者のニュース、刑務所に貼られた未解決殺人事件の張り紙の山。
 
アメリカじゃ銃による死傷者が多すぎて、犯人を捕まえようにも簡単にはいかないんですよね。他にも殺人事件は山積みで、どうしても後回しにされてしまう。
 
こうなったら、自分が犯人を探して処刑するしかないだろ!! って行動してしまうブルース・ウィルスに思わず納得してしまう自分がいたのでした。
 
このシーンは、アメリカの銃社会とDIY(自分の身は自分で守る)の精神を皮肉りながらも、アメリカの実情を反映した社会派な映画になっていたとも思います。
 
 
 
いや、絶対に報復とかはいけないですよ、駄目ですよ。銃による報復とか駄目ですよ。
 
でも、いざ自分がその立場になったらどうなるのか、誰が裁きを下すのか? 
劇中でも殺された妻の父が言ってましたが、「娘の死は神のお告げなのです」とキリスト教的なおとぎ話をしてましたね。でも、その横でしかめっ面のブルース・ウィルスを、僕は逃しませんでしたよ。
 
神が人を裁いてくれれば、誰も復讐なんて必要ないんですよ。神はただ沈黙してるのみ、頼りになるのは自分しかないんだ!! 
と腹をくくったブルース・ウィルスが、犯人に裁きを下す映画でございました。
犯人に一切の同情を入れずに、キリスト教のメタファーも入りながら犯人を容赦なく処刑していく様子は、それこそ「ダーティハリー」のようにも感じたし、「誰が人に裁きを下すのか」という普遍的な問いかけをしてるようにも感じました。
 
 
まぁそんな社会的なメッセージがあるって言っておいてから言うのもアレですが、内容はまぁ血みどろですw 最高ですww
イーライ・ロスの悪いクセなんですけど、殺し方がすごく残酷で理不尽で、なおかつ笑っちゃう見せ方をするんですよねw 本当に不謹慎なんですけどww
 
ブルース・ウィルスはもともと医者なもんだから、銃の扱い方なんてヘタクソで、銃の振り方が上手くなくて戦闘中に銃のブローバックで指を切ったりしてるしwww 殺し方があまりに無慈悲で自己中心的のため、怖いを通り越して笑ってしまうような作りになってたのも、いちいち不謹慎なんですよ。
でも、超面白いからいいんですけどねwww
 
 
最後の最後、とある大事件があって散々犯人を殺しまくって、さすがにブルース・ウィルスも殺人犯の容疑者として疑われるシーンがあるんですけど、彼はいちいち頭がいいもんだからこれは正当防衛だとか、家族を守るために仕方なかったとか、この傷は最近できたんだとか、すごい言い訳をするんですよねw
 
でも、映画のシーンとしては彼の言い訳のシーン自体は見せずに、刑事が既に言い訳を聞いた状態で、諦めたように「つまりお前はアレだな、既に治りかけてる指の傷は最近できたもので、銃を持ってたのも家族を守るためだったんだな?」とつぶやくシーンがあるんですよww
 
そこで会場は大爆笑でしたねw 思わず俺も爆笑してしまいましたww
 
刑事役のディーン・ノリスがまた面白い言い方するんですよ本当にwww
 
イーライ・ロスといえばホラーとかグロとか、そっち方向ばかりに話がいきがちなんですけど、実はコメディ描写がすごく上手いんですよ。絶対に一回は爆笑をかっさらってくれるので、コメディ映画好きな私としては本当に大好きな監督でございます。

 

 

[イーライ・ロスなりの社会に「メス」]

 

今回はアメリカの銃社会を皮肉るような内容になってますが、実は監督は結構社会問題を扱う作品を作ってます。

 

例えば、「グリーンインフェルノ」では、環境問題に対して過剰なテロ活動を行うエコテロリスト達を皮肉ってました。

 

エコテロリストの学生たちがアマゾンで抗議活動を行ってるところに、食人族が現れて逆に成敗されるというシーンがありましたねwww

 

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このことからも分かるように、ちょっとニッチだけど見過ごせない社会問題を扱ってるんですよね。

 

今回は銃社会ということで、銃を持たざる者に酷い仕打ちを仕掛けるわけですw なんという酷い監督だ(褒めてます)

 

つまるところ、監督は偽善者が大嫌いなんだと思います。

 「ノックノック」でも、どしゃ降りの雨の中突然訪れた美女に対して毅然と振舞おうとするキアヌ・リーブスに性なる鉄槌を加えるし。

監督のメッセージ的には、「いや何偽善者ぶってるんだよ!お前ヤりたいに決まってるだろ!!」って言いたいと思うんですよw

 

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この映画も、銃を持つのはダメだって抗議してる人達に「じゃあお前の家族がやられたら何もしないのかよ!殺したいって思うだろ!」って言ってるように見えるんですよね。

 

銃を持つことを肯定してるわけじゃないけども、銃を持つことで犯人を殺して復讐を完遂させるところまで見せてしまっているので、これ見る人にとっては抵抗あると思います。

 

ただ、監督としてはあくまでエンタメを撮っているつもりだし、本当は銃所持を反対だって言っていると願いたいです。。

 

監督としては、「お前ら銃が嫌い、銃を持ちたくないって言ってるけど、本当にこれでも銃がいらないって言えるのか!?」と銃反対派に向けて皮肉交じりのメッセージを送っているように感じました。

 

 

 

[生と死の対位が最高!]

 

ブルース・ウィルスが医者ということを利用して、本当に悪趣味なシーンを見せるんですよ。

 

ブルース・ウィルスは昼間は医者で働いて、夜は自警団で悪い奴らを殺しまくるんですけど、これらのシーンを画面分割して同時並行で見せるんですよねwこれが本当に不謹慎でw でも見せ方としては本当に最高でww

 

例えば、画面左には医者として手術をして人を助けている「生」のシーンが映るんですけど、画面右にはナイフを使って人を殺す、「死」のシーンを同時に流す。

 

同じ刃物でも使い方によっては人を生かしもするし殺しもするってシーンを見せるんですよ! これは名シーンだよこれ本当に!!!

 

メスとナイフという対比は、銃にも同じことが言えると思うんですよね。

銃も使い方によっては人を活かしもするし、殺しもするんです。

 

 

[銃慣れてない奴あるあるw]

爆笑したのは、ブルース・ウィルスが銃に全くの素人のため、銃を買いに行くシーンから復讐が始まるんですよねw

 

そこで、どのようにして銃を買うかのレクチャーをちゃんとしてくれるんですよね。

申請書類が必要だとか、安全講習があるとか、日本人にも解りやすいように銃の買い方を教えてくれるんですよねwww

 

そこで出てくる店員の姉ちゃんがまぁチャラクてww

 

「大丈夫ですよぉお兄いさぁぁん、誰でも審査とおりますからぁ」って営業トークで銃を買わせようとするシーンは、もうおかしくておかしくてw

 

で、まずはハンドガンを買うんですけど、密室の中で銃を打ってしまって、跳弾で思わず被弾しそうになるブルース・ウィルスは大爆笑でしたねw

これ、アメリカだと本当に爆笑なんじゃないですかww

 

で、きわめつけは犯人が復讐してくるって分かった瞬間に、すぐにガンショップに行って「銃をくれ」って非常にテンポの良いシーンが入ってて、これもコミカルで実に面白かったですね!!!

 

 

 

[ツッコミどころ]

 めっちゃ面白かったんですけど、ツッコミどころが・・・

[さすがにバレるだろww]

さすがにフード被ってるだけだとバレるでしょう・・普通。

いくらね、地味にしてるブルース・ウィルスでも、あんだけ人殺してりゃあ絶対にバレると思うんですけどね。それこそスマホで正面からとってる画像なんて出てくるはずなんですけど、、

 

一応、テレビで殺人者としてのブルース・ウィルスの似顔絵が出てくるんですけど、あんだけ人殺して目撃者多い割に似顔絵がすっごい雑なんですよwww 

ちょっと無理があるなぁ、、あれwww

 

[強くなってる割に訓練シーン少ない]

やたらと強くなってるのに、それほど訓練してないんですよブルース・ウィルスw 

弟から「昔は喧嘩してた」って言ってるんですけど、それでも急激に殺人マシーンにはならないんでしょうが。。

 

[シカゴの割に警察少なすぎ]

 あと一番気になったのはこれね。まぁ予算の問題かもしれないけども、映画におけるありとあらゆる殺人事件に携わってるのが刑事二人だけってのが、どう考えてもありえないですww

 

映画の舞台はシカゴだからさ!「ウィンドリバー」みたいに田舎じゃないんだからさ!!!

 

ameblo.jp

 

さすがに刑事が二人っておかしいでしょw ちょっと都合がよすぎるよww

 

 

まぁ、そんな荒削りなイーライ・ロスですが、僕は大好きです。不謹慎なのも大好きです。。

 

 

おすすめです!!!!

 

 

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