Machinakaの日記

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映画「ルイスと不思議の時計」感想ネタバレあり解説 食人映画監督、初の非R指定映画へ!

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
 

こちらのブログが初めての方、ご訪問いただきありがとうございます!

 

「映画のタイトル+解説(感想)」で検索してくださってこちらにいらっしゃった方には大変申し訳ないんですが、できれば第1回目の記事をご覧いただいて、私の自己紹介と本ブログの趣旨をご理解いただければと思います。

 

うさぎクッキー第1回目の記事はこちら!

 

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今回公開する映画はこちら!

 

「ルイスと不思議の時計」

 
 
 
 
 
待ってましたああぁぁぁぁ!!
 
確か前作が公開されたのは2014年。まだ品川がプリンスシネマだった頃、品川の映画館で見て「なんじゃこりゃああああああ!!」と雄たけびをあげながら(心の中で)楽しんだ映画です。
 
なんとなく名前は知っていたデンゼル・ワシントンが主演で、銃を持っていて殺し屋という宣伝の割には、ホームセンターで働いてて「あれ?俺見る映画間違ったかなぁ」って心配しながら見てて。
 
でも前半の終わりかけ、マフィアのアジトに入っていき帰ろうとするシーンで「バタン、バタン、バタン。。」と何度もドアを開け閉めする異常行動を見せるデンゼル・ワシントン。。。。
「お前、一体何をしてるん・・・」とその直後に目にも止まらぬ早さでマフィアをコテンパンに。
 
もう「ウォォォォォォ!!!」って一気に血がたぎってくるのが自分でも分かるんです。これはもう、絶対に面白い映画だって。
また後で説明しますが、「舐めてた相手が実は殺人マシーンでした」映画 byギンティ小林、の最高傑作の続編がやってきましたよ! タイトルは潔く「イコライザー2」。2ですよ!!
 
よほど自信があるとお考えですな、1見てないやつは見るな、みたいな地震があるタイトルです。嫌いじゃないですw
 
 
いち早く体験したい、この殺人マシーン祭りに。
 
 
 
 

それでは「ルイスと不思議の時計」批評、いってみよー!!!!

 
 
 

 

目次

 

 

 

 

 

[あらすじ]

 

 

・1973年に発表されたジョン・ベレアーズのファンタジー小説「壁のなかの時計」を映画化。両親を亡くした少年ルイスは、叔父ジョナサンの古い屋敷で暮らすことになるが、実は叔父のジョナサンは、二流のポンコツだが不思議な力を使える魔法使いだった。不思議な時計がいっぱいの屋敷で新生活を始めたルイスは、屋敷の中に世界を破滅に導く時計が隠されていることが知り、ジョナサンとともに謎を解いて世界を救うため奮闘する。魔法使いジョナサンを「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」などで活躍する個性派ジャック・ブラックが演じ、隣家に暮らす一流魔女のツィマーマン役で、オスカー女優のケイト・ブランシェットが共演。監督は、これまでホラーやサスペンスといったジャンルで活躍してきたイーライ・ロス。

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『ルイスと不思議の時計』予告編(90秒ver)

 

 

 

 

[一体どんな天変地異があったの?]

 

 監督はイーライ・ロス!!

 

アメリカのボストンで生まれた彼ですが、どうですかこの覇気www

 

実は彼、タランティーノ監督の映画にも俳優として出演しているらしく、目力が非常に強い。映画スタッフというよりは俳優に見えるのは、実際に俳優やってるからなんですよね。

 

イーライ・ロス

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彼のフィルモグラフィを見てきて、監督の作品が大好きな私にとっては、今作のようなファミリーSFを撮ることに非常に違和感があります。

 

まずは彼の過去作品を紹介しますと

 

 

・ホステル(R15指定)


ホステル 予告 Hostel trailer

 

・アフターショック(R15指定)

 


映画『アフターショック』予告編

 

・グリーンインフェルノ(R18指定)

 


映画『グリーン・インフェルノ』予告

 

 基本R指定のつくグロ映画ばかり撮ってきた監督です

 

 

 

なぜ今になってSFを!?

 

 私も散々彼の作品を批評しましたが、やはりR指定ついてます。個人的には「グリーンインフェルノ」をお勧めします。ただ、R18指定ですけど・・・

 

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IMDBで調べてみると、今作が彼にとって初の非R指定映画の監督らしいです

 

イーライロス監督は2006年のホステルで売れて、もう10年以上引っ張りだこになってる売れっ子監督なんですけど、なんとこれが初の非R指定映画wwww

 

なんという極端な作家性だことw

 

今作はスピルバーグの会社アンブリン・エンターテインメントによって制作されています。つまり、確実に密接に、スピルバーグとイーライ・ロスとの間に関係があるということ。

スピルバーグがイーライ・ロスにどんな思いを託したのか?

 

そして、いかにも子供向けに思える内容をイーライ・ロスに託した理由とはなんなのか?

 

 

 

 

それでは映画の感想でっす!!!

 

 

 

 

 

[映画の感想]

 

監督初の非R指定映画=全年齢映画でなおかつ家族向けのSF作品! 

 

監督の意欲作であることは間違いないけども、豪華ハリウッドキャスト、大手映画会社による製作、スピルバーグのプレッシャー、、諸々が監督の魅力を削ぐ結果になってしまった。 

 

これ言ったらも元もこうもないけど、やっぱ監督はR指定のある映画撮りましょう。。 

 

まぁ、今回が良い勉強だと思って次回作期待してます!俺はまだまだイーライ・ロス監督を応援します!!!!

 

 

 

 

[全年齢映画童貞だから仕方ない]

 はい、なんだか物足りない印象を覚えてモヤモヤしているMachinakaです。

 

家族向けSFを、まさかのR指定映画監督が撮るということで非常に期待して行ったわけですが、監督の魅力が存分に生かせず非常に勿体無い作品だとは思いました。

 

ジャック・ブラックとケイト・ブランシェットという超豪華俳優を使ってザ・商業映画の座組による映画でしたけど、、ハリウッド映画に揉まれてしまったなあというのが正直な感想です。

 

もちろん、ホラー映画作家である監督の作家性を活かせるチャンスは十分ありました。これはスピルバーグも大好きでやってることですが、人を怖がらせたり驚かせたりするホラー描写は、監督にとってお手の物だとは思いました。

 

ただ、ビックリするところがあまりにもベタすぎて、あまり驚きがないのも事実で。なんだか、置きに行った感が否めないんです。

驚かせ方がベタだから、ホラーならではの見せ場がことごとくないんですよ。

 

見せ場がないから、どうしても長い会話シーンが目立ってしまう。豪華キャストだから仕方ないかもしれないけども、やはりジャック・ブラックとケイト・ブランシェットのどアップでの会話劇がずーと続いてしまう。

正直、ホラーでファンタジーという絵力が必要な映画なのに、セリフばかりは見てるのが辛いですね、非常に。

 

よく考えれば、イーライ・ロスが持つ絵力には、常にエロやグロがあったと思います。人間の心理的な怖さやエグさを描くというよりは、即物的に鮮烈な映像を流すことに長けている監督ですから、子供向けのホラー描写がメインでは、やはり絵力不足だと言わざるをえないです。

 

 でも、だからと言ってイーライ・ロスを見放すわけにはいきません。これまで、イーライ・ロスと聞けば映画館に駆けつけていた私です。

 

今度はR指定バリバリでグロい映画を見たいです。

今回は、非R指定映画の童貞を捨てた記念ということで、出来が悪くても全く気にしません!!! 

 

童貞に何を期待してるんですか、皆さん!!! 

童貞は上手くできないのが可愛いんじゃないですか!!!

 

 

 

[スピルバーグ印は強烈に残る]

 

スピルバーグの関わる映画には、必ずと言っていいほど小さい少年が主人公になることが多いです。

 

そして、高確率で主人公の少年の家庭環境は最悪で体が弱くいじめられている。これは、スピルバーグ監督自身の経験を投影してるんですよね。

 

そういう意味では、今作ほどスピルバーグ印らしい映画も珍しいです。まさにザ・スピルバーグの映画っぽいなぁと。

 

主人公のルイスは、両親が既に亡くなっていて、運動音痴で学校でいじめられている。

しかも時代背景が1955年ということで、まるでスピルバーグの少年時代を彷彿とさせます。

 

そんないかにもスピルバーグらしい映画に挑戦したイーライ・ロスですが、やはり合わなかったと言わざるをえません。

 

今作はアメリカの作家の児童文学?が原作になっていて、そういう意味ではスピルバーグの撮ったBFGービッグフレンドリージャイアントと似てるんですよね。

 

 

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こちらはイギリスの児童文学を原作にしていて、スピルバーグと親しかったプロデューサーが映画化したかった作品だったんですよね。ただ、そのプロデューサーが亡くなってしまい、スピルバーグとしては意地でも映画化したかったという逸話が残っています。

 

このBFGと今作を比べると、同じ全年齢映画のSFでも全くクオリティが違って、どうしても比較してしまう自分がいるのでした。

 

例えば、全年齢映画でもいかに「気持ち悪く見せるか、怖く見せるか」の表現ですが、BFGでは血とか人体切断は全くなくても、よだれの気持ち悪さとか、BFGが大好きな食べ物の見た目の気持ち悪さとか、R指定に引っかからない食べ物や体液の気持ち悪さを徹底的に描くことで、観客に「うわぁ、キモっ」と思わせることができるんですよね。。

 

別に気持ち悪さを描く必要はないんですよ!?笑

 

でも、ホラー要素があるなら少しでも気持ち悪さを出して欲しいなぁと思いました。これじゃあ、子供に(良い意味で)トラウマは出来ないなぁと。。

 

 

[子役の演出はさすがです]

 

結構叩いてしまってますが、この映画には良いところもいっぱいあります。

 

一番は子役の演出の巧さ。

今作はルイスくんとルイスくんの通う小学校の子供がたくさん出てくるのですが、実に自然な演技で各キャラの魅力を存分に引き出してるんですよね。

 

いじめっ子といじめられっ子、モブキャラ一人に至っても、「そこにいる感」を描くのが実にうまい。

 

監督の力量を計るためには、大人の演技でなく子供の演技を見ればいいんです。子供だけは監督及び演出スタッフの力量が試されますからね。子供にベテランはいないので、その場その場で演出していくしかないんです。

 

あと、演技には関係ないんですけど、クラスでバスケの紅白戦をするときに、最後の最後でルイスくんと骨折中で松葉杖ついてる小学生のどちらを取るか、各チームが選考するシーンがあるんですけども。

 

そのときに、先攻のチームがルイスくんでなく松葉杖ついてる小学生を選んだのは爆笑でしたねww

 

で、その小学生は松葉杖をつきながらも3ポイントシュートを決めるシーンで、大爆笑してましたwww 他の人は笑ってなかったけど、あれどう考えても笑うシーンでしょwwww

 

 

[定番の妻と夫]

 イーライ・ロス監督はいつも作品に自分の妻を入れることで有名なんですけど、今作でもがっつり写ってましたね。

 

あと、監督自身もカメオですが映ってましたね。

 

本当にイーライ・ロスと奥さんってすごく似てるんですよ。顔そっくりで、兄妹なんじゃないかってくらいww

 

[スクール・オブ・マジカル!]

 ジャック・ブラックは、ルイスくんに魔法を教える役目でしたが、ジャックブラックは今作の前に「スクールオブロック」という映画で、小学生にロックを教えるという役も演じてました。

 

だから、今回はスクール・オブ・ミュージカルというわけですよ!

 

ただ、スクールオブロックではすんごいハマリ役で、多分自身もロックが好きだと思うんですけど、今作の魔法を教えるシーンはあまり身が入ってないというか、なんかやる気がなさそうに見えるんですよ。

 

まぁ本当に魔法が使えるわけでもないし、彼自身があまり魔法に興味なさそうというか、身が入ってない感じでした。

 

 

 

[やっぱR指定映画作ってくださいよ!]

 

やはりイーライ・ロスにはR指定の映画を撮って欲しい。

だって、見せ場という見せ場が本当になかったです、今作は。

 

見せ場がないから、会話シーンばかりが目立つし退屈になってしまう。

 

二時間映画あるわけだから、ちょくちょく「おっ!」と刺激を与えてくれるシーンがあっても良いと思うわけです。いくら全年齢映画であっても、いくらでもやりようはあったはずです。

 

スピルバーグなら出来てたぞ!! とイーライ・ロス監督に言うのはあまりにも酷なので、言いませんが笑

 

ただ、一つ言えるのは、次はイーライ・ロス監督らしい作品をまた撮って欲しいと願うばかり。

 

R18でもR15でもいいですよ!

 

とにかくイーライ・ロスにはRが似合う!!!!

 

これからの活躍に期待!!!

 

 

 

 

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