最初に言っておきます。
ネタバレ注意!!!!!
こんばんは! Machinakaです。
さて、さて、さて、、、、
今回で4回目となる「シンゴジラ」の批評記事になります。
おかげさまで、どの記事も大変好評でした。ご覧いただいた皆さま、誠にありがとうございます。
こちらの記事を始めてご覧いただいた方は、出来れば始めからご覧いただければと思います。
私は「シンゴジラ」をTOHO新宿で行われた深夜最速上映に参加し、誰よりも早く鑑賞してまいりました。
上映直後に書いた第1発目の記事がこちらになります。
www.machinaka-movie-review.com
ゴジラ=原発や放射能の象徴だと考えました。
そして、今まで人知を超えたエヴァチルドレン(碇シンジくん等)や特殊な人間ばかりを主悪にしてきた庵野監督が、鬱病から立ち直った直後に作った作品は人間賛歌の映画だった、、、と歓喜していました。
人間賛歌=監督自身の病気から立ち直ったことの証拠なんじゃないかと考えたからです。
そして、鑑賞から10時間くらい経ってからのブログがこちら
www.machinaka-movie-review.com
この時はかなり冷静になっていて、最初に書いた絶賛記事は、エヴァファンに対する過剰な接待に私がデレデレしてしまい、庵野監督を褒めちぎりすぎた、と自己反省した記事ですw
庵野監督がエヴァファンを意識しすぎて、ゴジラ映画というよりエヴァになっちゃったんじゃないかと考えるようになりました。
そして、第3発目の記事です。
人間賛歌=監督自身の病気から立ち直ったことの証拠なんじゃないかと考えたからです。
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この時はかなり冷静になっていて、最初に書いた絶賛記事は、エヴァファンに対する過剰な接待に私がデレデレしてしまい、庵野監督を褒めちぎりすぎた、と自己反省した記事ですw
庵野監督がエヴァファンを意識しすぎて、ゴジラ映画というよりエヴァになっちゃったんじゃないかと考えるようになりました。
そして、第3発目の記事です。
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この時はかなり冷静になっていて、最初に書いた絶賛記事は、エヴァファンに対する過剰な接待に私がデレデレしてしまい、庵野監督を褒めちぎりすぎた、と自己反省した記事ですw
庵野監督がエヴァファンを意識しすぎて、ゴジラ映画というよりエヴァになっちゃったんじゃないかと考えるようになりました。
そして、第3発目の記事です。
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この時はかなり冷静になっていて、最初に書いた絶賛記事は、エヴァファンに対する過剰な接待に私がデレデレしてしまい、庵野監督を褒めちぎりすぎた、と自己反省した記事ですw
庵野監督がエヴァファンを意識しすぎて、ゴジラ映画というよりエヴァになっちゃったんじゃないかと考えるようになりました。
そして、第3発目の記事です。
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この時はかなり冷静になっていて、最初に書いた絶賛記事は、エヴァファンに対する過剰な接待に私がデレデレしてしまい、庵野監督を褒めちぎりすぎた、と自己反省した記事ですw
庵野監督がエヴァファンを意識しすぎて、ゴジラ映画というよりエヴァになっちゃったんじゃないかと考えるようになりました。
そして、第3発目の記事です。
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この時はかなり冷静になっていて、最初に書いた絶賛記事は、エヴァファンに対する過剰な接待に私がデレデレしてしまい、庵野監督を褒めちぎりすぎた、と自己反省した記事ですw
庵野監督がエヴァファンを意識しすぎて、ゴジラ映画というよりエヴァになっちゃったんじゃないかと考えるようになりました。
そして、第3発目の記事です。
この時はかなり冷静になっていて、最初に書いた絶賛記事は、エヴァファンに対する過剰な接待に私がデレデレしてしまい、庵野監督を褒めちぎりすぎた、と自己反省した記事ですw
庵野監督がエヴァファンを意識しすぎて、ゴジラ映画というよりエヴァになっちゃったんじゃないかと考えるようになりました。
そして、第3発目の記事です。
庵野監督がエヴァファンを意識しすぎて、ゴジラ映画というよりエヴァになっちゃったんじゃないかと考えるようになりました。
そして、第3発目の記事です。
そして、第3発目の記事です。
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ここで、庵野監督のキャリアとシンゴジラを重ねて批評しました。
要点は、「シンゴジラは、庵野監督自身の葛藤や苦悩が具現化された恐怖の象徴」、だったのではないか
で、ここらへんでシンゴジラに関する解釈は終わりにしようと思いました。
で、ここらへんでシンゴジラに関する解釈は終わりにしようと思いました。
しかし、予想を超えて検索結果が上位に来てしまった、、、いや、嬉しいんですけどw その結果、多くの方にこちらのブログを見ていただくことになりました。
私としては、自分の見たアニメや映画などを活かして、エヴァとシンゴジラを重ねて、庵野秀明の思いが詰まった作品なんだ。と言えれば良いかなぁと思った。それで、一つの映画の見方として皆さんに情報を提供できれば良いかなぁと。。。
しかし、こちらも私の予想を反して皆さまから多くのご意見やご指摘を頂き、「エヴァの視点だけではシンゴジラを的確に批評したことにならない」と考えるに至りました。
そこで、私がこれまで批評してきた内容を踏まえつつも、皆さまからのコメントで得た知見を活用し、集合知的にシンゴジラを批評してみようと思いました。
長谷川博己率いる官邸チームがそうしたように、可能な限り多くの協力を得て、総動員でゴジラに立ち向かおう、、と意気込んでます!
普通ならこんなことしないんですが、今回はコメントが非常に多く、反響が大きかったことと、検索結果が上位に来てしまったため、より総合的なシンゴジラの批評を皆さまが求めているんだろうなと感じ、記事の執筆に至りました。
それでは、批評のスタイルについてご説明させて頂きます。
①最初に、私のこれまでの批評の総括をさせて頂き、どのようにシンゴジラの批評内容が変化していったかを述べます。
②次に、皆さまのコメントから得られた知見から、A:映画オマージュ、B:庵野秀明(エヴァより前)のキャリアについて加筆を行い、なぜシンゴジラはあのような過去作オマージュに溢れる作品になったのかについて解説してみます。
ここで、皆さまのコメントを積極的に引用させていただきたいと思います。
【お願い】
コメントを引用させていただく時は、投稿時のお名前をそのまま掲載させていただきます。はてなブログに登録しておりIDが付いている方は、IDも添付し、ブログへのリンクを貼らせていただきます。はてなブログ以外の方は、ご自身のブログ等のリンクは貼れませんので、リンクを希望する場合は、恐れ入りますが新たにコメントを送っていただけないしょうか?見つけ次第、該当箇所にリンクを貼らせていただきます。
③最後に、皆さまのコメントを収集して、テキストデータとして専門的なソフトに取り込み、エヴァの論点は何だったのか、どのような感情を抱いていたのかを、稚拙な分析ですがテキストマイニングによる考察を述べさせていただきます。テキストマイニングとは、文章を数値データに変換し、統計解析から新たな知見を得ようという試みです。
なお、コメントに関しては私がこれまでシンゴジラの批評をしてきた三つの記事にご投稿いただいたコメントを活用し、8/2の17時までに投稿していただいたコメントを対象とさせていただきます。
ですので、私が引用したコメントは以下の記事で閲覧可能です。
www.machinaka-movie-review.com
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なお、コメントのデータを了承なしに活用させていただくことに関しては、私の記事にコメントを投稿した時点で、一般に公開されることを了承しているものとして判断させていただきました。
はい、それでは批評を書いていきます。
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1.私と、私のこれまでの批評
シンゴジラの批評の前に、私の話をさせてください。私が生まれた頃は既に特撮のブームは終了しており、ゴジラは「ゴジラ対デストロイヤー」、ウルトラマンは「ウルトラマンダイナ」と、平成の特撮作品ばかり見ていました。というか、テレビや映画館でやっているのがそういうものばかりでした。
その後ポケモンブームが世間を席巻し、小学生だった私は夢中になってゲームをしていました。ポリゴンショックも実際に体験し、教室ではポケモンのゲームやアニメの話ばかり。その頃は、特撮好きと自称する友人などいなかったし、いても「ヒーロー戦隊モノ」が好きな人ぐらい。ましてやゴジラやウルトラマンを熱く語る人はいませんでした。
そして、エヴァンゲリオンが放送された1995年。私はリアルタイムで観ていませんでした。もちろん、再放送も見れませんでした。当時は小学生で、エヴァを見たという友人は周りにいなかったからです。その時私は、まだトキワの森でピカチュウ探しに没頭したり、ミュウをゲットするために裏技を実践していたりしていたり、プレイステーションとセガサターンとニンテンドー64という3台据え置きゲームにお年玉を全て使い、ゲームに没頭していたのです。つまり、当時の私はエヴァに熱中する精神年齢ではなく、エヴァ以外の娯楽が充実しすぎていたのです。
その後、ゲームに心酔してしまった私は、20歳になってようやくエヴァと出会うことになります。そして、3年前から映画にはまり、今では年に100回以上映画館で映画を見るファンになりました。このブログは去年開設したばかりです。
そしてシンゴジラの映画と出会い、批評するに至っています。
つまり何が言いたいのかというと、これまでの私の批評は自分が経験したことのあるモノしか書いてない、むしろ書けなかった、ということです。
ですので、特撮映画をはじめとした過去映画というのは、あまり見ていない状態です。お恥ずかしい限りですが。
そんな私がシンゴジラを見たときの感想は、「これはエヴァだ!」「庵野秀明が人間賛歌映画!? 鬱病から立ち直り、あるいは苦しみながらもこんな傑作を作ってくれてありがとう!」と感じ、記事にしたのです。
私のシンゴジラに対するイメージ、、というかメッセージは
「シンゴジラは、庵野監督自身の葛藤や苦悩が具現化された恐怖の象徴」
だと説明しました。
私の知識が薄いといえば話はそれまでなのですが、先述した通り、自分が体験した映画やアニメの情報しか記事に載せないからです。
一言でいえばですね、私の批評は、特撮の全盛期を知らないアラサー映画好き男の考察、になるんですね。
批評と書いてはいますが、自分の実体験の中で一番強烈なインパクトを与えたエヴァンゲリオンを中心に書いているのは、間違いなく個人の主観が入っています。また、皆様も批評される際は個人的に思い入れの強いモノ(特撮・ゴジラ・映画、、、etc)を中心に話をされることが多いと思います。つまり、批評というのは必ず恣意的になってしまう、と。
ですので、やたらとエヴァと結びつけたり庵野秀明のキャリアと結びつけたがるのは、私の恣意的な判断であり、私自身なんです。だから、いくら批判されようが、私がこれまで書いてきた記事に後悔はありません。
しかしまさか、こんな検索上位に上がるとは思ってもなかったので、驚いているんですね。
そして、皆様から多くのコメントを頂き、かなり考えが変わったというか、一言でいえば勉強になりました。ありがとうございました。ご指摘頂かなかったら、エヴァとゴジラの関係について、岡本喜八監督と庵野秀明の関係について考えもしなかったと思うので。。
もちろん、建設的なコメントだけではなく、攻撃的なコメントも多かったのが事実ですけどね笑
話は変わりますが、私が映画を見るのは単に娯楽目的だけでなく、自分の価値観以外の他の価値観を受け入れ、自己成長するためにあると思っています。つまり、監督の気持ちやメッセージを受け入れることで、多様な価値観を受け入れようという姿勢です。
しかし、まさか映画「批評」で他の人の価値観を理解し、受け入れる機会があるとは思ってもいませんでした。単に知らなかった情報を教えてもらったとか、そういうことではないですよ。シンゴジラに対して、これだけ多くの見方があるんだなと驚くばかりです。
今回の記事で、私自身も多くの勉強をさせて頂くこととなりました。
コメントを頂いた皆様、本当にありがとうございます。
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2.シンゴジラとは一体何だったのか?
皆様の意見を踏まえて、以下の様な結論に達しました。
『庵野秀明の総決算! (良い意味で)好きに作った「シン」のゴジラ映画!』
であると。
はい、これは単なるエヴァオマージュの作品ではないな、とだんだん理解できるようになった次第ですw
純粋な感想ですよ、みんなに叩かれたくないから、無難なコメントにしてるわけじゃないですよw
こちらの図をご覧ください!! 今までの私の意見と皆様のコメントをまとめたものです。
「シンゴジラの論点」と題して、書いています。青で塗られた箇所は私の考察です。逆に赤は他の方からのコメントで新しくしった部分です。
これまで私は、エヴァンゲリオン以降の庵野秀明ばかり注目してきました。私の実体験で見た庵野作品が全てその年代だったからです。しかし、もともと考えればエヴァ以前の過去作から影響を受けている事が多く、今回はA:映画オマージュ、B:庵野秀明(エヴァより前)について書いていきます。
A:映画オマージュ
多くの方からコメントを頂きました。庵野秀明が最も影響を受けたのは岡本喜八監督。
実はこの人、シンゴジラに出てます!!!
powerinthedarknessさんから以下の様なコメントを頂きました。
とても面白く読まさせていただいています。 その解釈には一理も二里もあると思いますが、エヴァンゲリオン以前の庵野監督作品や監督自身が大きく影響を受けたと認めている岡本喜八作品への言及がないのはなぜなのでしょうか? 前半の政府内の描写は明らかに岡本喜八の「日本のいちばん長い日」であり「ブルークリスマス」であり「沖縄決戦」ですよね? 一般市民の目線が出てこないのも「日本の〜」同様ですし、これらの影響を受けて庵野氏が作った「帰ってきたウルトラマン」と作風は似ていますよね? そんなところも含めて、今回の「シン ゴジラ」をエヴァンゲリオンとだけ対比するのが不思議です。 むしろ今回はエヴァンゲリオンに似ているのは意識しているのではなく本来の庵野監督の作風であるからだと思います。むしろエヴァンゲリオン自体が東宝特撮映画のテイストをアニメ化していたと思いますが。 岡本喜八監督(故人)は今回写真でご出演されてますし、もともと東宝の監督なのでそこは庵野氏は意識していたと思いますよ。
実は岡本喜八監督は、消息をたった牧博士として出演しているのです!
そして、長谷川博己と石原さとみが情報交換する時に、長谷川が持っていた牧博士の遺書(のようなもの)に、こう書いてありました。
「俺は好きにした。お前も好きにしろ。」
はい、明らかに劇中で浮いていたセリフですw
牧博士と長谷川博己は知り合いではなさそうですし、近親関係にもない。でも何故か、その文言については誰も突っ込まない。
これは、明らかに岡本喜八監督(=牧博士)から庵野監督へのメッセージだと受け取っていいでしょう。てか、そう考えないと明らかにおかしなセリフですよww
wiki情報ですが、庵野監督は岡本喜八監督の作品「激動の昭和史/沖縄決戦」については100回以上繰り返しみたそうです。
そして、おそらくシンゴジラの作風に最も影響を与えたであろう、「日本のいちばん長い日」を作った監督でもあります。
2015年にリメイクされましたね。
実は私も批評していました。
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この映画は、1945年の太平洋戦争の終結にともない、いわゆる「ポツダム宣言」の受諾を陸軍が阻止しようとした「宮城事件」を描いています。主要キャラクターは当時の軍事政権の主要閣僚(東条英機など)・昭和天皇と宮内庁関係者・そして陸軍の若手官僚たち。一般市民の目線はほとんど描かれず、国を動かすキャリアについている人ばかりが主役になってます。
つまりですね、今回のシンゴジラの「政治家&官僚中心の主役設定」や「会議中心のストーリー運び」が、この「日本でいちばん長い日」のプロットにぴったり当てはまるんですよ!!!
https://pbs.twimg.com/media/CoL61KCUAAAVWAK.jpg
ちなみに、庵野秀明と岡本喜八さんは対談したことがあり、本にもなってます。
また、「激動の昭和史/ 沖縄決戦」を見れば組織の描かれ方がとても似ているとの声もありました。また、会議シーンの「以下略」ネタは、実はこの沖縄決戦が元ネタだったみたいです、、、。知らなかったぜw
ちゃらけんさんから以下のコメントを頂きました。
再投稿です。 >Machinakaさんへ 喜八監督作品をまともに見た事ないとの事だそうですので、 ぜひオススメしますよ。特に、 「激動の昭和史 沖縄決戦」 あたりを鑑賞すると、組織の描かれ方がとても酷似している事が分かりますから。 (私は横浜市立図書館の映像資料室で観ました) 会議シーンの「以下略」ネタも、 「沖縄決戦」で戦争シーンがバッサリ省略されるという似たような演出がありますしね。
8/5追記
ちゃらけんさんからコメントを頂きました。
町山さんによる沖縄決戦解説(予習編)です。 参考になると思いますが、少しネタバレも混ざってるので、自己判断でお願いします。
https://www.youtube.com/watch?v=kPWzfW5Qf14
シンゴジラとの比較 大本営「沖縄は本土の為にある」→国連「国連が核爆弾を落とすことで合意」 長参謀長,牛島中将→総理大臣ら主要官僚 八原高級参謀→矢口
B:庵野秀明(エヴァより前)のキャリア
はい、庵野秀明さんって昔はサングラス付けてたんですね、、、明らかに怪しそう、、、 新宿歩いてたら確実に職質受けそうですねww
ハニワさんからこちらのコメントを頂きました。
powerinthedarkness さんが仰るとおり、シンゴジラはエヴァ以前に庵野監督が影響を受けた古い特撮映画のオマージュが多々あります。そもそもそうしたオマージュを多々入れるのが庵野監督の作風であり、そうしてできたのが「トップ」であり、「エヴァ」なのです。 よろしかったら庵野監督のエヴァ以前の作品や元ネタの映画なども見られてはどうでしょう? 考察も深まりますし、よりシンゴジラを楽しめることうけあいです。
庵野は元々特撮オタク・アニメオタクでした。どれだけオタクかと言うと、学生時代に帰ってきたウルトラマンの同人誌を作ったり、エヴァンゲリオンでは大好きだったセーラームーンの声優の緒方恵美・三石琴乃を主要キャストにしたり(偶然かもしれませんがw)、仕事を始める前からオタクだったんですね。なんだか町山さんみたい、、、笑
そして、アニメーターとしてジブリやマクロス作品に参加し、業績を残しました。「トップをねらえ!」では初のアニメ監督を任されたのですが、初のアニメ作品がまさかのパロディ満載の熱血アニメなのでした笑
なんたって、タイトルが「トップをねらえ!=トップガン+エースをねらえ」なのですから笑
まさか庵野秀明とトム・クルーズが繋がるとは思わなかったよ、、、笑
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3.これまでの記事の総括、そしてシンゴジラの解釈
それでは、本記事とこれまでの記事を踏まえて、改めてシンゴジラの解釈をしたいと思います。
もともとこのシンゴジラは、庵野監督が尊敬する映画監督、岡本喜八への結びつきが強い。映画監督「庵野秀明」として最も影響を受けた人物は、岡本喜八監督なのです。
それを裏付けるのは、劇中で出てきたゴジラの全てを知る人物「牧博士」を岡本喜八に重ねていた(というか写真が岡本喜八)こと。庵野秀明は長谷川博己に自分を投影している(「辞めないでね」のセリフから)ため、長谷川博己ー牧博士という構図は、そのまま岡本喜八ー庵野秀明の構図と重なる。
つまり本作は、自分が最も尊敬する映画監督の問いに対するアンサームービーでもあるのだ。
「俺は好きにした。お前も好きにしろ。」のセリフがずっしり重く響きます。
さて、庵野監督は岡本喜八の言葉通り、好きに映画を作ったのでしょうか?
答えは、半分イエスで半分ノーだと思います。
つまり、過去作のオマージュを残しながらも、エンディングは完全に自分の好きにしたと思います。映画の作風は岡本喜八監督の作品と近い作りにしたものの、しかし戦闘機や先頭のディティールが異常に細かいところやゴジラという特撮を代表する怪物を登場させたことは、庵野自身の特撮に対する思い(個人の趣向)が色濃く反映されているのです。
これは長谷川博己がゴジラを倒す方法に近いものがあります。長谷川博己は牧博士の遺物である遺伝子情報をヒントにしますが、薬を調合したりポンプ車でゴジラの口に薬を流し込むのは長谷川のオリジナルです。
つまり、長谷川も庵野の場合も、先人の知恵からヒントは得ながらも、最終的にはオリジナルの作品(仕事)をしているんです。
また、シンゴジラにおけるエヴァの演出ですが、元々エヴァも特撮のオマージュなんですよね。やはり、元々庵野監督が夢中になったもの特撮。当たり前です。庵野監督の少年時代にエヴァはなかったしw
ですので、シンゴジラの演出はエヴァ、エヴァみたいな映画だった!! というのは分かりやすいですが語弊があります。
正しくは、「特撮オタクのオマージュが込められたエヴァンゲリオンを色濃く反映したのがシンゴジラである」です。
はい、まとめです。
シンゴジラとは、一体何だったのか?
・自分が最も尊敬する映画監督-岡本喜八の問いに対するアンサームービー
・「特撮オタクのオマージュが込められたエヴァンゲリオンを色濃く反映した」
以上2つの前提条件を踏まえた上で、、、
・「シンゴジラは、庵野秀明の総決算! ゴジラという題材に、自身の葛藤や苦悩、尊敬する映画監督-岡本喜八への想い、昔から愛する特撮への想い、それらの全てが具現化された映画」
だと解釈しました。
4.おまけ テキストマイニングで読み解くシンゴジラ
はい、みなさんのコメントを合わせて、テキストマイニングをしてみました。
みなさんの文章を分解し、何が論点だったのかを数量的にまとめあげる方法です。
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使ったソフトはKH Coderというフリーソフトです。
https://khc.sourceforge.net/img/kh_log.jpg
コメントは、全部で34件、文字数にするとなんと12,421件!!のデータを使用しました。
まず簡単に、、、単語の解析から、、
文章を名詞・形容詞などに分割し、単語の頻出数をグラフに表しました。
私のコメントは絶賛記事でしたので、映画を絶賛する人が多く、結果として「面白い」と書いた人が多かったのではないかと思います。
次に、共起ネットワーク図です。こちらは、単語間の連結関係を図に表したものです。つまり、近い場所にある単語同士は続けて書かれることが多く(シン+ゴジラなど)、逆に遠い場所にある単語同士は連続して記述されず関係が浅いといえます。
面白かったのは、日本とアメリカの話をしている時には「核」の話が多く出てくるんだなぁと思ったこと。また、自衛隊については「今」という単語が。
続いて自己組織化マップ(SOM)です。こちらも共起ネットワークと言いたいことはほぼ同じで、単語の関係が深いものほど近くに配置され、さらにグルーピングも行っております。
おそらく右上はエヴァファンのコメントグループでしょう。そして左上は自衛隊や一般市民・政府について言及されたコメントのグループです。
まだまだ使い方が分かってないので、もっと深くツッコんだ分析をしてみたいものですね。。。
今回も長くなりました。最後までお付き合い頂いた方、ありがとうございます。そしてお疲れ様です。。。。