Machinakaの日記

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映画「あの頃。」ネタバレあり感想解説と評価 無償の愛こそ、真の愛。これが真の恋愛映画だ。

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
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この記事では、「あの頃。」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「あの頃。」

 
 

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(C)2020「あの頃。」製作委員会

 

 

超、超、超、イイ感じ!

 

超、超、超、イイ感じ!

 

超、超、超、イイ感じ!

 

超、超、超、超、イイ感じ!

 

Wow~♪Wow~♪Wow~♪ Foo!Foo!

 

 

超、楽しみにしておりました。

 

ハロプロのプラチナ期ドストレート世代の私にとっては、かつて自分の「あの頃」を思い出さずにはいられない作品。

 

中学の頃、モー娘。や関連ユニットにドはまりしていたんです。

 

CDやVHSはもちろん、アイドルショップに行ってグッズを買いに走っていたあの頃。

 

学校で毎日行われていた朝の10分読書では、モー娘。の関連本を何のカバーもせずに読みふけってしまい、担任の先生に「何やこれ!?」と怒鳴られたのを今でも覚えています。 

 

今思えば、あの頃の私は狂っていたのかもしれません。

 

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そんな自身の過去と共通する作品であり、絶対に観なくてはいけないと覚悟しておりました。

 

また、私が尊敬する宇多丸師匠も昔ハロプロのガチヲタだったり、アトロクにもハロプロに精通していた人がよく出演することもあって、まだ自分の中で続いているハロプロカルチャーを、この映画で感じられればなと思っております。

 

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それでは「あの頃。」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
マネージャーやプロデューサー、ベーシストとして「神聖かまってちゃん」などのバンドや音楽ユニットにかかかわってきた劔樹人の自伝的コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」を、松坂桃李主演で実写映画化。大学院受験に失敗し、彼女もお金もなくどん底の生活を送る青年・劔。松浦亜弥のミュージックビデオを見て「ハロー!プロジェクト」のアイドルに夢中になった彼は、イベントで知り合ったコズミンら個性的な仲間たちとともに、くだらなくも愛おしい青春の日々を謳歌する。しかし時は流れ、仲間たちはアイドルよりも大切なものを見つけて離れ離れになっていく。そんなある日、コズミンがガンに冒されていることを知った劔は、かつての仲間たちと再会を果たすが……。「愛がなんだ」の今泉力哉監督がメガホンをとり、「南瓜とマヨネーズ」の冨永昌敬が脚本を手がけた。劔がアイドルにハマるきっかけとなる松浦亜弥役を、「ハロー!プロジェクト」のアイドルグループ「BEYOOOOONDS」の山崎夢羽が演じる。

eiga.com


 

 


松坂桃李主演 映画『あの頃。』本編映像|2月19日(金)公開!!

 
 
 
 
 

「あの頃。」のネタバレありの感想と解説(短評)

 

 
 

家族でも恋人でもない「誰か」に愛をささげる映画

 

松浦亜弥をきっかけにハロプロに傾倒し、トークライブで同じくハロプロ推しの仲間たちと出会い、あの頃の青春をもう一度取り戻していく映画、「あの頃。」

 

家族でも恋人でもない、「誰か」に夢中になり愛をささげる。

 

普通の映画では語られないような愛をたっぷりと描き、愛の多様性さえも感じる、そんな「愛」が詰まった作品でした。

 

当時中高生だった私もハロプロはドストライクで、昔を懐かしむことのできる映画でもあります。

 

ただ、そんな自分のノスタルジーが吹っ飛ぶほど、ハロプロに夢中になる男たちの絆が たまらなく愛おしい。

 

この映画はハロプロを愛する男たちを愛する映画であり、つまりオッサンを愛でる映画といっても過言ではないと思います。

 

もはや「おっさんずラブ」。いや、これは言い過ぎかもしれない。。

 

www.machinaka-movie-review.com

 

大人になっても、何かを追いかけていたい。それが何の収益にならなくても、不要不急だと言われたとしても、何かを「好き」になることの大切さを教えてくれる映画だと思います。

 

今泉監督作品は今作が初めてですが、「愛がなんだ」でも報われない恋をする岸井ゆきのさんが目立った映画だと聞いております。

 

今泉監督は、一貫して「無償の愛」を語ろうとしているのではないでしょうか。

 

推しのことをどれだけ好きになっても、直接会えるわけではない、愛が報われることはない。実際に会えたとしても、一言二言の会話と握手だけ。

 

そんな報われない愛のカタチを全肯定し、仲間と共に自分たちの愛を肯定する、そんな素晴らしい映画だったと思います。

 

※余談ですが、今作を見た時にまっさきに思い出したのは「ファンボーイズ」でしたね。

スターウォーズ「推し」の男たちが末期ガンで苦しむ友人を救うためにルーカスフィルムに牙をむく、今作とどことなく設定が似ている映画でございました。

 

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↑今泉監督!RT&ふぁぼ、ありがとうございます!!!

 

 

 

先輩の矜持を見せたよね

 

普通なら一般ウケはしないであろうオッサンたちのワイワイキャッキャを、イケメンの松坂桃李くんを起用しながらもキモイ雰囲気を終始漂わせた一切脱臭感のない映画にしたんですよね。

 

同じ事務所の後輩である菅田将暉くんは「花束みたいな恋をした」でサブカル愛が全開に見えたのに、今作を見ると花束が普通の恋愛に思えてしまう。。

 

何を競ってるのかよく分かりませんが、、サブカル愛に関しては先輩の松坂桃李さんに軍配が上がったでしょう笑。 桃李さん、一体何やってるんですかw

 

www.machinaka-movie-review.com

 

もともと松坂桃李さんはゲームやらアニメやらサブカル愛が強い人だし、それをTwitterに垂れ流すからファンの人たちが「?」となっている場面をよく見かけます笑

 

松坂桃李さんのファンも当然ながら今作を見ると思うんだけど、どんな感想を持つんだろうなぁ。。

 

松坂桃李さんは88年生まれで、実は私と同い年なんです。

 

松阪さんも私と同じように、モー娘。にハマってたのかな。色んな妄想が絶えません笑

 

 

 

 

私が大好きなサブカル超人たちによるおススメ番組

私がこの映画について「愛」「愛」「愛」と愛を語れるのも、もともとサブカルチャーの世界が好きで、特にサブカルについて熱く語る番組が何より好きだったのが大きいかもしれません。

 

今や映画ブログを運営している私ですが、もともとはラジオで宇多丸さんの評論を聞いてハマったのですから。つまりサブカルトークなくして今の私はいないんですよね。

 

そんな私が現在進行形で恋INGなサブカル番組を紹介いたします!!

 

 

・アフター6ジャンクション

 

 

言わずもがな、日本一の濃度を誇るライムスター宇多丸さんのラジオ番組。毎日カルチャーの大海にさらされ、脳内がサブカルで満たされる感覚に陥りますw

 

www.tbsradio.jp

 

・豪の部屋

 

宇多丸さんと同じくらい大好きなのが、プロインタビュアーの吉田豪さん。

 

猫下SHOWROOMで毎週火曜日、ゲストを招いてテレビじゃ絶対に離せないサブカルトークを連発しています。

 

www.showroom-live.com

 

・噂のワイドショー

 

また吉田豪さん関連です笑

 

ナックルズ元編集長の久田将義さんと吉田豪さんによる、フジテレビじゃ絶対に流せないワイドショー番組。

 

twitter.com

 

・吉田豪の平熱大陸

吉田豪さんと編集者の秦野さんによるサブカルトーク番組。ゆるいノリで強烈な毒を吐く吉田豪さんが堪らないw 秦野さんの優しいまなざしが癒されます。

 

ch.nicovideo.jp

 

・ロフトプラスワン

 

これは番組ではないですが、コロナ禍で多くのライブ配信をしているので、番組枠として挙げさせて頂きました。「あの頃」で出てきたトークライブを見ていると、ロフトプラスワンのトークライブを思い出しました。。

 

www.loft-prj.co.jp

 

 

 

 

まとめ

大大大絶賛の私ですが、正直、人を選ぶ映画だと思います。

 

ハロプロやサブカルのトークライブなど、今作で印象的に使われる何かに接点がないと、監督が何を伝えたいか分からない人もいるかもしれません。

 

映画として上手いかと言われると、そうでもありません(監督すいませんね)。

 

美術背景は素晴らしいのに、フィックスしすぎなカメラワークと冗長的なカッティングで非常にテンポが悪いのは否めません。そんなテンポを愛せよと言われても、映画というサブカルに傾倒している私にとっては、この映画のカッティングやカメラワークは許せるものじゃなかったです。

 

が、そんな欠点がどうでも良くなるほど、今作が語る「愛」は素晴らしかったです。

 

だいたいの恋愛映画は、直接触れ合える恋愛、必ず実りがある(あった)恋愛を描くもの。今作のように「推し」への愛をたっぷりと語るのは、本当に大好きで大好きでたまりません。

 

「花束」が流行っているようだけど、これが本当の恋愛映画じゃないですか?

 

真の恋愛映画を堪能せよ!!!

 

 

80点 / 100点 

 
関連画像

 

 
 
 以上です! ご覧いただきありがとうございました!
 
 
 
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