- まえがき
- あらすじ
- 「ガンズ・アキンボ」のネタバレありの感想と解説(短評)
- サイバーパンク的SF要素とゲーム要素を織り交ぜたジャンル・アクションムービー
- ラドクリフの数奇な役者人生
- 時間の使い方は下手くそです
- 今作を見て思い出した映画
- まとめ
まえがき
今回批評する映画はこちら
「ガンズ・アキンボ」
それでは「ガンズ・アキンボ」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・「スイス・アーミー・マン」「ハリー・ポッター」のダニエル・ラドクリフが主演を務め、両手に拳銃が固定された状態でデスゲームに参加させられた男の戦いを描いたアクション。ゲーム会社でプログラマーとして働くマイルズは、ネットの掲示板やコメント欄に過激な書き込みをして鬱憤を晴らしていた。ある日、マイルズは本物の殺し合いを生配信する闇サイト「スキズム」に攻撃的な書き込みを繰り返し、サイトを運営する闇組織のボスを怒らせてしまう。組織に襲撃され気を失ったマイルズが目を覚ますと、両手にボルトで拳銃が固定されていた。さらに元恋人も人質にとられたマイルズは、「スキズム」で最強の殺し屋ニックスに24時間以内に勝てば解放すると言い渡される。殺し屋ニックス役に「レディ・オア・ノット」のサマラ・ウィービング。監督・脚本は「デビルズ・メタル」のジェイソン・レイ・ハウデン。
「ガンズ・アキンボ」のネタバレありの感想と解説(短評)
「#ガンズ・アキンボ 」鑑賞
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2021年2月26日
「ハリーポッター」では生まれながらにして呪われた人生を、「スイスアーミーマン」では死体を弄ばれ、そして今作では手に2丁拳銃を括られた武器男に!!
彼の数奇な役者人生に感服!
ラドクリフ版「男たちの挽歌」がここに誕生!
次回作は、どんな目に会うんだろう。。 pic.twitter.com/6B0iwnla2R
サイバーパンク的SF要素とゲーム要素を織り交ぜたジャンル・アクションムービー
ラドクリフの数奇な役者人生
今作を見て感じたのは、ラドクリフって本当に数奇な役者人生を送ってんなぁと、しみじみ感じました。
「ハリーポッター」シリーズで鮮烈なデビューを飾ったダニエル・ラドクリフ。役者人生として最高のスタートを切ったようにも見えますが、実はポッターって生まれながらにして呪われてませんかね?
ヴォルデモートという最悪最強な敵と戦うように仕向けられ、普通の人生なんて贈れるはずもない。今作のようなクソみたいな人生って、実はハリーポッターから始まってたんじゃないですかね。
そして「スイスアーミーマン」では、まさかの死体役として助演を努めることに。生まれながらにして悲惨な人生を送っていたラドクリフなのに、死んだ後も身体を弄ばれることに。
最近のラドクリフといえば髭面で昔のキラキラした面影はありません。でも、実は子供時代から彼は散々な人生を送っていたのかもしれません。
相棒だったエマ・ワトソンはディズニー映画に出る大メジャーな女優となり、フェミニスト運動にも積極的に参加して、まさに時の人となっているのに。
一方はメジャーで活躍してるのに、、、。彼の人生は一体どこから、歯車が狂ってしまったんだろう。どこで分岐点が生まれてしまったんだろう。
時間の使い方は下手くそです
サービス精神旺盛でよく基本的には大肯定な映画なんですけど、一つ言いたいのは今作における「時間の使い方」が救いもないほどに下手な点。
まずは、スローモーションの多用。
冒頭から何度も何度も必要じゃない場面でスローモーションを多用しているせいで「慣れ」を覚えてしまい、結果として大事なシーンでスローモーションを使用しても、その効果が半減してしまう。
だから後半のスローモーションではカタルシスを得づらい結果となっていました。
あとそもそも、スローモーションばかり使うと必然的に進行が遅くなってしまい、テンポが悪くなってしまうんですよね。
そして、マイルズとニックスのとある計画を説明するために時間を一気に巻き戻し、再び同じシーンに戻る演出。
これ、「デッドプール」や「ハーレクイーン」、邦画なら「イニシエーションラブ」でもやっているんですけど、正直言って百害あって一利なしの演出だと思っています。
話は単純です、せっかく楽しんで見ていた動画を途中で巻き戻し、もう一回同じようなシーンを見たらどう感じますか? 「早く次のシーンに行けよ!」って思いませんか?
次のシーンに進むまで膨大な時間の無駄使いをしているわけですよ、この映画は。
映画は時間を操られるところが素晴らしいのに、なぜ巻き戻しという単純なやり方で時間を操ってしまうんだろうか。。
www.machinaka-movie-review.com
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最後に、24時間というタイムリミットが全く活かされていない点。
せっかく時間設定を設けたのだから、多少なりとも緊迫感を与えるようなシーンがあっても良かった。単に時間を設定しただけっていう印象に見えてしまって、勿体ないなぁと。
悪い言い方ですが、脚本の詰めが甘いなぁと思ってしまいました。
今作を見て思い出した映画
手が武器になる映画といえば「鉄男」や「シザーハンズ」などがありますが、ここまでみじめな描かれ方は滅多にないと思います、本当に。
・「ハードコア」
また、人体改造やラストのバトルシーン・ロック音楽の使い方などは「ハードコア」を思い出しましたね。
スタン・ブッシュの「ネバ―サレンダー」でラスボスを殺すシーン、本当にサイコー!!!!
・「男たちの挽歌」
最後に、今作で最も言及されていたのは「男たちの挽歌」ではないでしょうか?
ニックスがマイルズを見て「香港映画の真似?」と問いかけるシーンがありますが、その香港映画こそ「男たちの挽歌」なのです。
二丁拳銃やおとりを使って復習の相手を成敗する設定など、非常にこの作品を意識していたように思います。
まとめ
はい、色々文句は出てくる映画ではありますが、冒頭でさんざん笑わせてもらって、ガンアクションありカーアクションありの盛りだくさんな内容。
それに最後の「ネバサレンダァァァァ!!!!」でアガること間違いなしの、エンタメ要素満載のジャンル映画でございました。
ラドクリフ、次回作はどんな役で出るんだろう。。
予想よりもはるかに楽しめた、オトクな作品でございました!!!
80点 / 60点