まえがき
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「野性の呼び声」
それでは「野性の呼び声」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・ハリソン・フォードが主演を務め、アメリカの文豪ジャック・ロンドンが1903年に発表し、過去にも映画化されたことのある名作冒険小説を新たに映画化。地上最後の秘境アラスカで地図にない土地を目指し、ひとり旅する男ソーントンが、犬ぞりの先導犬としてアラスカにやってきた犬のバックと出会う。やがてソーントンとバックの間には友情が生まれ、かけがえのない相棒となっていく。「スター・ウォーズ」シリーズなどで数々のカリスマ的ヒーローを演じてきたフォードが、主人公ソーントンに扮した。監督は「リロ&スティッチ」「ヒックとドラゴン」といったアニメーション映画で言葉の壁を越えた友情を描いてきたクリス・サンダース。
「野性の呼び声」のネタバレありの感想と解説(全体)
#野生の叫び声 を、深夜の映画館で1人鑑賞。
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2020年2月28日
「ワンダフルジャーニー」のようなヒト・イヌ交流物語と思いきや、ここには犬はいなかった。犬の形をした3DCGモデルと、ハリソンフォードの形をした能面の老人がいるだけだった。
正直、こっちが叫びたいわぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!!!!!!
数字を取るのは犬とラーメン
テレビ業界では、数字を撮るのは犬とラーメンだと言われている。
内容はどうでもいい。とりあえず画面に映る「画」として犬とラーメンを出しておけば視聴者が食らいつき、数字は取れるという算段だ。
直接的な意味でなく、とにかく画の持つものを画面に入れておけばなんとなる、といった非常に志の低い演出手法と捉えるのが現実的だろう。
あまりにも単純で単細胞。
もはやネタや神話とも捉えられるこの格言だが、今作を見て真っ先に思いついてしまうとは。。
もちろん、ハリソンフォードを擬人化ならぬ擬麺化するわけではないが、言いたいのは今作が犬と画のもつ俳優を前面に押し出した作品であることは間違いない。逆に言うと、それ以外は何もない。
少なくとも、予告編では犬とハリソンフォードばかりがフューチャーされていた。
今一度、予告のサムネイルを見て欲しい。これ以上分かりやすいカットがあっただろうか? まるで彼ら以外の魅力がないような、そんな画面構成。
たいして印象的な表情や状況ではなく、ただただ前を見ているだけ。・・・この画像からも犬のCGの適当さがよく伝わってくる。
とにかく、今作は犬とラーメンよろしく犬とハリソンフォードばかりが宣伝でフィーチャーされ、本編も中盤以降はハリソンフォードと犬の交流物語になっている。
が、真に恐ろしいのは犬とハリソンフォードの交流に、一ミリの深みもないのである。
ただ犬とハリソンフォード入れとけばいいでしょぉと、プロデューサーの高笑いが聞こえそうな気がする。
もちろん、出会いがあれば別れもある。
結末は犬とハリソンフォードとの別れなのだが、正直言って、、
だからどうした?
そりゃあ物語だから出会いと別れはある。
犬と人にも別れはくる。
が、クオリティの低すぎるCGを見ると、どうしてもハリソンフォードと犬が別撮りであることを、犬がCGであることを意識してしまうのである。
まとめ
申し訳ないが、これ以上語りたくないし、語る内容もない。
1点 / 100点