- ネタバレありで感想と解説を始めます
- あらすじ
- 映画の感想
- 冒険よりもストーリー!キャラをじっくり描くことに特化
- あのBGM付きでオープニングクレジットを入れるべきだった!!!!!
- ラストのメッセージには監督の想いが?
- 現実世界の描写が薄すぎる
ネタバレありで感想と解説を始めます
今回公開する映画はこちら!
「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」
はい!!!! とうとう公開されましたね!!!
私が愛してやまない、山崎貴監督の最新作です!!!
もうねぇ、山崎監督!じゃなくて山崎先生!とでもお呼びすればよろしいのでしょうか。
とにかく、私が今一番ハマっている監督は間違いなく山崎監督でございます!!!!
昔から大ファンではありましたけどねぇ。
ほら、私Machinakaと言えば山崎貴監督じゃないですか?
私とリアルな付き合いあるブロガーさんなら分かるでしょうけど、僕の口から出てくるのは山崎監督の話題ばかりじゃないですか。
そんな、愛すべき山崎監督をもっと好きになったのは、このツイートがきっかけでして。。
すんげー
— 山崎貴 (@nostoro) July 27, 2019
はやくもアルキメデスの数式が正しいかを検証している人がいます
そして数学チームと菅田君がどれほど大変だったかを
読み解いてる
ありがとうありがとう https://t.co/kX5DoR9ZwM
www.machinaka-movie-review.com
もう、天に昇る気持ちでしたよ。ついでにアクセス数も昇りましたよ。
こんなに嬉しい話ないですよね。
オリンピック開会式の演出を手がけるほどの実力を持つ山崎監督に、ここまで紹介してもらえるなんて。。
もう感無量でございます!!!
ま、まさかこのツイートがきっかけで山崎監督の評価が逆転した、、なんてことを申すつもりはございません。
もちろん、これまでも山崎監督は大好きでしたよ!?
ただ、やっぱり監督自身に記事を褒められると、しかも面白い作品に出会うと、やっぱり評価が「ほんのり」上がっちゃうなぁって。。本当に「ほんのり」ですよ!? 元から大好きな監督でしたし・・・
はい、とにかく今の私にとっては、山崎監督の作品を貶そうなんて精神はまったく持ち合わせておりません!!!
ドラゴンクエストという国民的ゲームを、まさしく国民的行事であるオリンピックの演出を手がける山崎貴監督がメガホンを取るなんて、これはもう傑作に違いないでしょう!!!!
・・もう、いちいち評価とか評論する必要あるのかなぁ?
それでは「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!
あらすじ
・1986年の第1作発売以来、シリーズを重ねて国民的RPGとして人気を誇る「ドラゴンクエスト」の5作目で、92年に発売された「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」を原案に3DCGアニメ映画化。総監督に山崎貴、監督に八木竜一、花房真と「STAND BY ME ドラえもん」を手がけたスタッフが結集し、オリジナルゲームの生みの親である堀井雄二が監修、同じく「ドラクエ」テーマ曲などで知られる作曲家すぎやまこういちが音楽を担当した。声優は佐藤健、有村架純、波瑠、坂口健太郎、山田孝之ら豪華俳優陣が務めた。少年リュカはゲマ率いる魔物たちに連れ去られた母マーサを取り戻すため、父パパスと旅を続けていた。しかし、道中での魔物たちとの激闘により、パパスはリュカの目の前で非業の死を遂げてしまう。それから10年後、故郷に戻ったリュカは「天空のつるぎと勇者を探し出せば、母を救うことができる」と書かれた父の日記を発見。パパスの遺志を受け継ぎ、冒険へと旅立つ。次々と立ちはだかる試練の数々、ビアンカとフローラをめぐる究極の選択など、リュカの壮大な冒険が描かれる。
映画の感想
3DCGの映像は良いものの、意味ありげぇ〜なセリフと意味ありげぇ〜なBGMに少し辟易。。
単にドラクエⅤを映像化しただけなのか?
ユアストーリーとは何なのか?
全く意味が分からず、ドラクエあるあるに笑う劇場内。ついていけねぇよ。ユアストーリーは俺ストーリーじゃねぇよ。こんなんじゃ見なきゃよかった。。
ラスボスのモンテローザ?いやミルドラース?と対峙する時も、
「あぁラスボス倒すのね」
「はい、これで一件落着で終わるのね」
って帰る準備してたら・・・・
あ!?
ああぁぁ!?
まさかの結末と種明かしに衝撃が走る!?
ユアストーリーの意味が分かった時、もうこれはただのドラクエじゃなくなる!
意欲的なストーリーを、俺は評価したい!
そして、ラストの主人公の主張は、監督の意思表明にも感じた。。
いろいろ言いたいことはあるけど、とにかく俺はこの映画を応援したい!!!
冒険よりもストーリー!キャラをじっくり描くことに特化
冒頭からスーファミ版ドラクエ5の画面が出てきて、主人公リュカが息子の状態から成長し、そして子供ができて魔王を倒していくというストーリー。
3DCGで動くスライム達、サーベルタイガー、悪魔系のモンスター、鳥山明先生による可愛らしいモンスターが、ぬるぬる動いていく。。
それだけでもドラクエファンにはたまらないものがあるでしょう。
基本的にはドラクエ5の物語に沿って話は進んでいくのですが、興味深いのは構成。
冒険するシーンは基本的にセリフがなくあっさり淡々と進んでいくんですよねww
もちろん、一個一個のダンジョンに時間を割くわけにはいかないし、モンスターの戦いをメインには描けないし、仕方ないとは思うんですけど、にしても冒険シーンが淡々と描かれすぎているw
ドラクエのようなRPGを映像化するなら、ロードムービーのように出発地と目的地があって、その道程をメインに描くと思いきや、そういったシーンは極めて少なくて驚いてしまいました。
冒険中にモンスターと戦うシーンといえば、はぐれメタルのシーンとかそれくらいで、あとは魔王や悪魔系のモンスターと戦うシーンばかりで。雑魚キャラを倒したり、酒場に行ったり、寄り道感がないっていうのかなぁ。
そんな冒険シーンを取り除いて、思った以上に描かれたのはまさかの恋愛!!
リュカを取り巻くビアンカとフローラの恋愛。リュカはどちらを取るのか?
ビアンカもフローラも顔が真っ赤になって、主人公もどちらを取るべきか悩むシーンがあって。ドラクエ5はストーリーが良いってよく言われますが、冒険よりもこういったキャラの関係を描くのが印象的でしたね。
あのBGM付きでオープニングクレジットを入れるべきだった!!!!!
ただ、気になったのはドラクエの序曲の使い方でしたね。
タータターターターターターーーターーー!!タータターーータ、タタタターター!
ドラクエ知らない人でも絶対に知ってるこの曲。
もちろん映画館で聞くのを楽しみにしてましたよ。どんなタイミングで流れるのか。
結論から言うと、割と冒頭から序曲が流れていくんですけど、その使われ方が何と・・・
割とフツーの場面
え?
え?
何じゃそりゃあああああああ!!!!
何でこんな簡単に序曲を流すかなぁ?
敵を倒したり、直面してる問題を解決するときに序曲を流してるんですよね。。
いや、いいんですけど、いいんですけど。。
一番大事なのは、オープニングだろうがぁ!!!!!
何でこの映画で、ドラクエの序曲とともにオープニングがないんだぁぁぁぁ!?!?
は!? ベタだからやらないって? ゲームと同じことはしたくないって?
は? あんなにドラクエ5のストーリーを踏襲しといて、何でやらないの?
主人公リュカが荒野を走りながら、序曲を流しながら、オープニングクレジットをドンッ!と流すのが最高じゃないんですか?
ちょうど「タータタターターターターターターター!」のところで
「ドラゴンクエスト ユアストーリー」
ってタイトルをドンっ!!
そして原作・監修の堀井雄二の名前をドンっ!
プロデューサーとか声優の名前をドンっ!!
そして最後に総監督、山崎貴の名前をドンっ!!
・・・ほああああああああああああ!!!!!!
このオープニングクレジットがあったら、もう100億点だったのにいいいいい!!!!!
みんな、映画館で堂々とした王道なオープニングが見たくて仕方なかったんだよ!!!!!
頼むわ!! 東宝さんよ、あんた力持ってるなら、映画にオープニングクレジットつける習慣つけてくれないかなぁ?
だったらこの映画もオープニングついたよね? ってか「君の名は」ではオープニングやってくれたのに、何でやらないのよ!? 面倒臭いのはわかるけど、ね、ちょっとだけでいいんだよ。BGMとテロップつけてくれるだけでいいんだよ!?
頼む、頼むよ。。。
ラストのメッセージには監督の想いが?
基本はドラクエ5のストーリーをメインに進んでいくんですが、ラストのラストは・・
もうネタバレしていいかな??
まぁ、5文字で済ませるとしたら、、、レディプレですよね。
実は主人公リュカが冒険するドラクエ世界はVRゲームの中で、ゲームの内部を描くんですよ。
モンスターも舞台もキャラクターも、これ全部CGですよって見せちゃうんですよ。
・・・何というメタネタ。メタリカもびっくり。
そしてラスボスはミルドラースではなく、ゲーム内に潜んでいたウイルスだったというオチ。
この展開に、ドラクエファンはさぞかし驚いたのではないでしょうか?
むしろ、憤慨したかもしれません。
ただ、最後のまさかの展開、主人公のメッセージを受け取った時、俺はこの映画応援しようって思いました。
これは全部ゲームの中だと、CGだとネタバラシされてもなお、主人公の男性はゲームを継続しようとする。
これは全部作り物。そんなのわかってる。偽物だとしても、作り物だとしても、俺がドラクエと過ごした時間は現実なんだ!!! というメッセージを宣言してくれて、よかったと思います。
誕生日だからゲーム買ってあげる、お母さんの声が流れ、スーファミのドラクエ5を手にした子供が映る。カセットをフーフーする姿が思わず懐かしい。でも、新品のカセットをフーフーする理由がいまいち謎ではあったがw
何はともあれ、ゲームという架空の物語・キャラクターに対して「これは作り物です」と正直に告白し、観客に再認識させておいてから、「それでも俺はこの作品を愛してる」ってメッセージを伝えるのがよかったと。
そしてこのメッセージこそ、VFXという「作り物」で映画に貢献してきた山崎貴監督の強い想いだと感じました。
正直ね、伝え方としてはアレなところはあったと思います。セリフも直接的すぎるし、絵でちゃんと見せてくれるシーンも少ないと思う。
でも、こんな意欲的なストーリーにしてくれたことをまず評価したいし、これを否定してしまっては、いつまでたっても邦画は無難な作品になっちゃうと思う。
現実世界の描写が薄すぎる
にしても、言いたいことがないわけじゃない。すごく惜しかった作品でもあります。
現実とゲームの世界をリンクさせるのはいいんですけど、にしても現実世界の描写が少なすぎやしないかね?
VRゲームをする主人公の男性を写したり、その男性の少年時代を描いたり、一応描写はあるんですけど、あまりにも描写が薄すぎる。
何より、ドラクエ5の「想いは次世代に受け継がれる」というテーマと、現実世界が全くリンクしていない。
ゲームをする主人公の男性も、リュカと同じく子供を持っているべきだったんじゃないの!?
少年時代にお母さんにドラクエを買ってもらった主人公。
大人になっても、VR版のドラクエにはまっている主人公。
このシーンがあって、なぜ子供にドラクエを買い与えるシーンがないの!?
ドラクエでパパスからリュカ、そしてリュカの子供へ想いが引き継がれるように、
主人公の男性も、ドラクエを子供に引き継がせるべきでしょうが!?
現実世界とドラクエの、物語的接続がなぜないんだ!?
そこのところが、ちょっと勿体なかったなあと。。
・・・色々言いたいことはありますけど、挑戦することが大事ということで私はこの映画を応援したいと思っています!!それでは!!