まえがき
今回批評する映画はこちら
「イコライザー THE FINAL」
イコライザーしか勝たん!!!!!!!
待ってました待ってました!!
1の公開から約10年!
他の殺し屋映画とは一線を画すシリーズの最新作にして最終作がやってきました!
ロバート・マッコールさんの丁寧すぎる生活描写も大好きです!
これが「掃除屋=キレイ好き」ということに暗喩されているのも良いですよね!
映画「イコライザー2」感想ネタバレあり解説 前作のホームセンター店員が全ての伏線だった! - Machinakaの日記
もちろん初日IMAX、ど迫力な席で鑑賞してきます!
字幕が見づらい?そんなの関係ない!マッコールさんの肉声は前で聴いた方が良い!
迫力重視でいきます pic.twitter.com/8JhcVGKAkO
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2023年10月6日
それでは「イコライザー THE FINAL」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・名優デンゼル・ワシントンが世の悪を完全抹消する闇の仕事請負人を演じる人気アクション「イコライザー」のシリーズ最終章となる第3作。アントワン・フークア監督が前2作に続いてメガホンをとり、イタリアを舞台に主人公ロバート・マッコールが最後にして最大の戦いに挑む姿を描く。シチリアでの事件で負傷し心身ともに限界を迎えたマッコールは、アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町にたどり着く。身内のように温かく接してくれる人々の存在に救われた彼は、この町を安住の地にすることを心に誓い、イコライザーのスイッチともいうべき腕時計を外すことを決意する。しかしその町にも魔の手が迫り、マッコールは大切な人々を守るため再びイコライザーの仕事を開始。やがて事態はイタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へと拡大していく。
マッコールの過去に深く関わる謎のCIAエージェントをダコタ・ファニングが演じ、「マイ・ボディガード」以来18年ぶりにワシントンと共演した。
「イコライザー THE FINAL」のネタバレありの感想と解説(全体)
「#イコライザーTHEFINAL」鑑賞!
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2023年10月6日
毎度お馴染み世話焼きマッコールさんのイタリアセカンドライフに訪れた危機。
"掃除"するまでの準備体操がかつてなく完璧で心から応援したくなる!!
勝手に家に入ってきたゴキブリを殺虫剤でジワジワ痛めつけるような殺り方も最高!
#イコライザーよ永遠に pic.twitter.com/eIUCD92Lg2
シリーズで最も完成度が高い
いやぁ〜〜〜〜〜〜〜
クオリティ高い!!!!
シリーズの中で最も完成度が高いんじゃないでしょうか。
なぜこれを最初にやらなかったのか少し疑問にさえ感じてしまいますw
1ではカフェで定期的に会っている売春婦、2では元同僚を守るために奔走するマッコールさんでしたが、今作が最も(人を)掃除する理由に共感したんですよね。
言っちゃ悪いですが1は過剰なお節介、2はマッコールさん自身の過去が発端になってるわけです。マッコールさんの行動力は凄いとは思うけれど、あまり感情移入はできない。
今作は「主人公と守るべき人との関係値」がかつてなく高度に積み上げられていて、我々にも共感できる正当な理由が構築できたことが高評価に繋がっているのでしょう。
イコライザーはアクション映画ですが、実際にアクションを起こす前の「準備体操」が白眉だと思うんですよ。詳しくは後述しますが。
自分が住んでる町にもいるでしょう、ああいう輩は。実際にあんな悲劇が起こることは滅多にないでしょうが、誰しも心配や不安を抱えているでしょう。
瀕死になったマッコールさんを救い、施してくれた町を苦しめる悪者たちをやっつける。西部劇的な話なんです。
要は「街のダニども死刑に処す!!」ってキャッチコピーが似合うんですよ!!
最高にスカッとして、かつ狂気じみたマッコールさんのキャラ造形はより強化され、誰もが楽しめるアクション映画になっておりました!
舞台をイタリアのアマルフィに移し、美しい街並みと陽気な人々を写しながらも、確実に迫る不穏な空気。
画を見て一発で感じる「分かりやすいチンピラ」を出させておいて、マッコールさんの周りの人間が虐げられていくのを丁寧に描いてくれる、いや描きやがるw
1作目で赤の他人を救うのとは訳が違うんです(それもそれで良かったけど)。
「町のダニども死刑に処す!」系の映画としては「コイツらは許せない」と観客が憎悪を感じるほどの敵を作れた時点で勝利なんですよね!
今作のヴィランはイタリアンマフィア(のボス)ですが、「ゴッドファーザー」のマーロン・ブランドのような大物ではない。とはいえロバート・デニーロのようなギラギラした若手でもない。
一切の共感ができない、絵に描いたような悪者に仕立て上げてるんですよね。
だからこそヴィランの弱さは目立ってしまうのですが、マッコールさんの物語に集中させるためには良い手段だったのかなぁと。
マフィアのボスの弟なんてホント噛ませ犬でしたが、彼ぐらいのイキった感がちょうど良いんですよww
溜飲が下がるとしか言いようのないレストランのシーン。あそこが一番好きです!
この時計はなんだと油断させておいて、秒で相手を激痛に致しめるw
準備体操から本番にスイッチするシーンにカタルシスがあるのがイコライザーシリーズの特徴ですよね!
1ではドアの開け閉めを繰り返してサイコさを感じさせるシーンから殺しにいきましたが、今作ではより上手くスイッチさせていたと思います!
今作でようやく分かってきたのですが、マッコールさんの標的は「自分の生活圏に侵入してきた輩」なんですよね。
まるで害虫駆除のようにマフィアを蹴散らしていくのも、自分の生活圏に勝手に入ってきたから。
要はゴキブリが家に入ってきたようなもの。黒服を着たビンセントが街をのたうち回るのも、ゴキブリのように見えて仕方がなかったですw
"掃除"までの準備体操が抜群
個人的には町のダニどもを掃除するシーンの手前が一番好きなんですよね。
殺しの前の準備体操シーンですよ。
足を悪くしたマッコールさん、階段も上手く登れずに杖をついている。
通りすがりのおばあちゃんに「急がないでね」と言われる始末w
あのマッコールさんがこんなに弱々しいなんて・・・
限りなく生活圏が狭い訳です。行くところは近くのレストラン。いつも決まったテラス席に座り、紅茶を頼む。何回紅茶飲むシーン見せるんだよって思いましたが「生活の反復」が後半に効いてくるんですよね。
これも主人公の生活圏の定義を見せるため、この場所が守るべき存在なのか否か、人を殺すに足る理由なのかどうかを観客に納得させるために必要なシーンだったと思います。
にしても紅茶飲みすぎだろ!!!!!!!
住民との関係値を見せるためにもこのシーンはうってつけでした。中に入らず、外のテラス席に座る。まだそこまで仲良くなれてはない、自分は外部の人間だと端的に示すことができるんですよ。
最初に紅茶を頼んでもカプチーノのようなクリーミーな飲み物が出てくるところも洒落ていましたね。まだ町に馴染んでいないということが分かるんです。
その後次第に町が不穏な空気になっていく訳ですが、マッコールさんの怒りゲージが「杖の高さ」で表されていたのが本当に良かったですね!
最初は階段登るのもしんどくて杖を地面についていた訳ですが、元気になりチンピラが調子乗っているのを見ると、杖を肩の上に乗っけて相手を睨む!!
どんな杖の使い方してんだよwww
と思わず笑ってしまいましたが、無言で睨むより怒りゲージの高さが伝わるんですよね!
イコライザーシリーズは戦闘シーンでも小道具の使い方はピカイチでしたが、準備体操の段階で上手く小道具を使っていたのが印象的でした!
まとめ
映画と関係ない話していいですか?
先週「バッドランズ」を見たのですが、上映中に盲腸が悪化してしまい、鑑賞後にそのまま夜間病院に直行したんですよねw
まだ初期症状だったので手術は必要なかったのですが、まさか自分が盲腸になるとは思わず・・・
診察までの待ち時間など余裕はあったのですが、腹の痛みでブログどころじゃなくて、、、
前もって下書きは書いたんですよ! 「天童よしみ目当てで観にいったら」って副題もつけてさぁ〜〜〜
天童よしみ目当てで観にいったら盲腸になったっての!!!
盲腸舐めたらアカンで!!!!!
で、あまりにしんどくて夜中に救急車を呼んだんですよ。そしたら急激に痛みがなくなってきて・・・
不思議なんですよね。病は気からというんでしょうか。人と繋がれた瞬間に元気になってきちゃってw
救急隊員に「今10段階の痛みでどれくらいですか?」って聞かれて、「・・・2くらいですねぇ」と答えたら、凄く気まずい空気が流れて・・・
今作でもマッコールさんが「今は10段階のうち2の痛みだ」って言いますけど、そのセリフが流れた瞬間に盲腸のことを思い出してしまいましたw
なんで痛みって10段階評価なのでしょうかねぇ・・・笑
皆さんもお気をつけて。盲腸はおへその右下あたりに痛みがきたらサインです。吐き気もしたらアウトですw
今ではすっかり元気なので、これからもブログ書いてまいります!!!!
95点 / 100点