まえがき
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「ジョン・ウィック4 コンセクエンス」
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それでは「ジョン・ウィック4 コンセクエンス」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・キアヌ・リーブスが伝説の殺し屋に扮した大ヒットアクション「ジョン・ウィック」シリーズの第4弾。
裏社会の掟を破り粛清の包囲網を逃れたジョン・ウィックは、裏社会の頂点に立つ組織・主席連合から自由になるべく立ちあがる。主席連合の若き高官グラモン侯爵は、これまで聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破し、ジョンの旧友でもある盲目の暗殺者ケインをジョンのもとへ差し向ける。そんな中、ジョンが日本の友人シマヅに協力を求めるため、大阪のコンチネンタルホテルに現れる。
共演にはイアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーンらおなじみのキャストに加え、グラモン侯爵役でビル・スカルスガルド、ケイン役でドニー・イェン、シマヅ役で真田広之が出演。前3作に続きチャド・スタエルスキ監督がメガホンをとった。
「ジョン・ウィック4 コンセクエンス」のネタバレありの感想と解説(全体)
「#ジョンウィックコンセクエンス 」眼福鑑賞
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2023年9月22日
1匹の犬から始まった復讐譚ついに完結。
ネオン瞬く夜の街で、蝶のように舞い蜂のように刺さないドキュメンタリックな記録映像を堪能。
まるで万華鏡を観てるようだった。
ワンカットの見逃しすら有罪に値する極絵の乱れ打ち。もはや映画じゃない、映美。 pic.twitter.com/rEzZCB3Qun
アクションの満漢全席
感無量です・・・!
1匹のワンコから始まったジョンウィックシリーズ。
まさかここまで拡張、いや膨張すると思わんかった・・・
アクションの満漢全席といったところでしょうか。
ガンフーを代表とする超近接格闘アクション、一人の相手に銃を撃ちすぎ刃物刺しすぎ拳殴りすぎ。
カーアクション、階段を使ったアクションなども今回は斬新でした。
日本刀、仕込み杖、ヌンチャクなどのアジア武器もたまらんでした。
そして、今回もタイマンの長さがたまりません。ブルースリーの映画のラストバトルが何回も何回も見られる。
そりゃ3時間近くなっちゃいますよ。
冒頭、砂漠のシーンから始まり、馬に乗りながらハンドガンで雑魚を撃ち抜く。
前作で登場したアラブの石油王みたいな連合のボスをヘッドショット。
わずか数分のシーンでここまでのボリュームを見せてくれるなんて、夢にも思わなかったですよ。だってこれ、冒頭ですよ?
そして舞台はニューヨークのコンチネンタルホテルへ。
あれだけお世話になったホテルが、侯爵によって一瞬で爆破される。
今までの時間が、思い出が。。。
侯爵と共に、主席連合の恐ろしさを知る瞬間でもありました。
とはいえ、ジョン・ウィックには珍しい爆破アクションが発生したのも少し嬉しかったのは事実・・・・
ジョン探しに奔走する連合。なんと舞台は大阪に・・・
「ブレッドトレイン」でも大阪・京都が舞台になってましたが、87イレブンは関東より関西が好きなのかなw
真田広之がマネージャーを務める大阪コンチネンタルが舞台になるわけです!
手裏剣、日本刀、そして弓w
外国人が思う日本、ここに極まれりって感じのねw
でも僕大好きなんですよー、外国人が作った日本って。
あとは力士ねw
屋上への入り口を封鎖するために二人の力士を番人にさせてさ、銃弾が来ても着物が防弾加工になってて無敵状態なんだよねw
そしてドニー・イェンが満を持して戦うわけですが、盲目もなんのその日本人をギタギタにしていくんですよね。仕込み杖とハンドガンの二刀流。今回は銃と剣の二刀流が目立ちましたが、一番カッコいいのはドニー・イェンだったと思います!
ここまででアクション映画として必要十分な絵が撮れているんですけど、そう簡単に終わらせてくれないのがジョンウィック最終章なんですよ!!
なんと!!ここからまた新しい舞台に行くわけですよ。。
ドイツいっちゃうんですよwww
「長い」とか「冗長」とか言ってる人は、ここのドイツ編がかなり効いたんじゃないですかね。。
なんたって、このドイツ編はジョンがラストバトルに行くための中間装置なわけですからね。ニューヨークのマネージャーの言う通りにドイツに行って、そりゃ簡単に誓約を交わしてくれこともなく、巨漢と戦わなければいけないんですよ。
これがなければ120分くらいに収まったわけですよ。。
でもね!!でも俺は肯定したいwww
なぜかというと、ドイツ編はアクションはもちろんのこと、「芸術」を表現するためには最適な章だったからですよ。
コンサートホールで一人バレエを踊っている少女、それを一人で見ている侯爵。
そしてジョンが巨漢と戦う場所は、それとは対照的に大量の踊りパリピがいるクラブ。
ネオンに包まれながら戦う二人の殺し屋たち。。。
伝統(ルール)を破り、殺し屋との対峙に揉まれるジョンの状況を描くには最適な場所なんですよ!!究極の対比ができるんですよ!!
ジョン・ウィックの魅力はアクションだけじゃない。アクションとアートなんですよ。
だからこそドイツという厳かな場所は似合うんですよね。
そして最後にフランス・パリ。エッフェル塔で対決。。
対決。。。
一騎打ち。。。
の前にパリの街を舞台にバトルがあるわけですw
凱旋門でグルグルカーアクション、モンマントル寺院?に向かうまでの階段で壮絶バトル。
そして最後はタイマン早撃ち対決。
長い?いや短いくらいだよww
もっと見たいよ!!
ジョン・ウィックはアクションの百科事典なんだよ!!!
だから長ければ長いほどよい!ページ数増えた方が良いんだよw
はい、最高でした。
最後に・・・
ニューヨークのコンチネンタルでコンシェルジュを務めたシャロン役のランス・レディックが亡くなったのは残念で仕方がない。
一番好きなキャラでしたからねぇ・・・
今までお疲れ様でした。ご冥福をお祈りします。
ジョン・ウィックで一番好きなキャラはシャロン(ランス・レディク)でした。ホテルのフロント勤め。穏やかで優しい語り口。しかしスーツでは隠しきれないガタイの良さとミステリアスな佇まいが最高。
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2023年9月23日
強さが未知数だけに、どんだけ強いんだと妄想に駆られておりました。
本当に惜しい人を亡くしました。 pic.twitter.com/fZPsh6zwJR
万華鏡を見ているようだった
今回もネオンが光りましたね。
大阪でも、ドイツでも、パリでも。
まるで万華鏡を見ているようでした。
ずーーーーーーーーーーと何でネオンが常に光っているのか考えてたんですよ。
完全に意図的ですよね。例えば大阪梅田の地下鉄シーンとか分かりやすいと思います。
そりゃ黒服ばっかの殺し屋だから絵を綺麗にするためにネオン光らせるのは分かりますよ。でも単に色をつけたいなら別の方法がいくらでもある。
これ、ドニー・イェンや犬連れた殺し屋を見ていてやっと理由が分かったんですよ。私なりの解釈が。
要は殺し屋ってのは見せ物なんですよね。
ストリップとか、風俗でも良い。非常にアングラな見せ物商売なんですよ。
どれだけ強くても侯爵には敵わない。だから殺しを続けるしかない。
引退したとしても、まるでタトゥーにように残る殺し屋の烙印。
すぐに侯爵に呼び出されて、再び殺しを勧められる。
なんて悲運な職業なのでしょう。軍隊であれば賞賛されることもあるのにも関わらず。
見せ物的な側面を表すために、あえて妖艶なネオンを焚いているのではないかと思うわけです。
そして、そんなアングラな見せ物に興奮しているのが我々観客なわけですよ。
今回、侯爵めちゃ腹立ちますよね。
殺し屋に命令して、ほくそ笑んでいる。
でもこれ、俺たちも同じ側面があるんですよね。
殺しを、血を見て喜んでるのは我々ですからね。
でも忘れんなよって話です。殺しは決して美しい職業ではなく、裏社会のアングラな水商売だってことを。
だからネオンが周囲を囲むような舞台設計になってじゃないのかなぁと思いました。
まとめ
長いとか関係ない!!
最高!!
ぜひともドルビーシネマで見てください!ネオンが際立ちますから!!
98点 / 100点