- まえがき
- あらすじ
- 「ムーラン(実写版)2020」のネタバレありの感想と解説(短評)
- 糖質ゼロ塩分ゼロの中華そばをウーバーイー◯した気分
- 謎の90年代アクションオマージュがマジゲロ
- 意欲だけでは、何も作れない
- まとめ
まえがき
今回批評する映画はこちら
「ムーラン実写版」
これだけ映画館が何回も何回も予告編をかけて準備万端にしてくれたのに、映画館での公開は取りやめだって・・?
なんてこった、、映画館の経営が苦しい中、こんな対応って・・・
しかも、私が知る限り今回のディズニープラスでの配信に関して、映画館側に一切の謝罪がないんですよ。。
おいぃぃぃ!!!
ムーランも悲しんでるぞ!!
映画館でムーランが観れないことを知り、ディズニープラスに入る余裕も金もなく、絶望に打ちひしがれるムーラン。#ムーラン pic.twitter.com/hnp16swm3D
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2020年9月1日
そりゃ契約上は問題ないかもしれないけどさぁ、映画館はどんだけディズニーを信用して公開を待ち望んでたと思うんだこのやろぉ!!!
PS5を家電量販店でなくソニーストア限定で売るようなもんだぞ!!!
※私の独自の妄想なので真実性は全くありません。
映画自体に罪はないのですが、ディズニーのやり口に閉口してしまうのは間違いありません。
おい、ディズニーよぉぉ!!!!
俺はディズニープラスの月会費¥700とプレミアムなんちゃら権¥2800の計¥3500を支払って見てやってんだ!!!!
見させて頂いてるじゃねぇ、見てやってんだ!!
これでつまらなかったら、、どうしてくれんの?
・・・俺を黙らせたかったら、、、
作品で黙らせてみろ!!!!!!
それでは「ムーラン実写版」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・「美女と野獣」「アラジン」など往年の名作アニメの実写化を次々と成功させているディズニーが、愛する父の身代わりとなり、兵士として国の運命をかけた戦いに身を投じるヒロインを描いた1998年のディズニー・アニメ「ムーラン」を実写化。ヒロインのムーラン役には、「ザ・レジェンド」や「ドラゴン・キングダム」のリウ・イーフェイが抜てきされた。「ハンニバル・ライジング」「マイアミ・バイス」のコン・リー、「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のドニー・イェン、「エクスペンダブルズ」シリーズのジェット・リーら、それぞれハリウッドでも活躍するアジア圏のスター俳優が共演。監督は、「クジラの島の少女」「スタンドアップ」などで知られるニュージーランド出身の女性監督ニキ・カーロ。Disney+で2020年9月4日から配信(追加料金が必要なプレミアアクセスで公開)。
明日海りお、小池栄子が吹き替え!映画『ムーラン』日本版予告編
「ムーラン(実写版)2020」のネタバレありの感想と解説(短評)
(止むを得ず)ディズニープラスにて #ムーラン 鑑賞!
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2020年9月4日
衝撃ッ!
孤高の女戦士ムーランが何故か魔女狩りされて挙げ句の果てにエルサになりレリゴー雪崩で敵全滅!ラストはルークになりフォースでラスボスぶった斬り!
まさにディズニーの全資本を投入ッ!!
・・・結果、近年稀に見る駄作が誕生ッ! pic.twitter.com/5zxxdcBFEi
糖質ゼロ塩分ゼロの中華そばをウーバーイー◯した気分
最初に言っておきます。
駄作です。
近年まれに見ぬ駄作です。
映画館を差し置いて、自社の動画配信サイトであるディズニープラスで公開するという大騒ぎを起こした、今作のムーラン。
ディズニーは映画館で観たい!!と観る前は思っていたのですが、映画館で観なくても良かったと心底思える内容でございました。
でかいスクリーン、重低音が鳴り響くサラウンド音響で観ても、私の結論は変わらず駄作だと思います。
アニメ版の原作をぶち壊し、様々な要素を加えたムーランですが、とにかく味がしないんです、この映画。。
アクションも物語も設定もドラマ要素も、全てが薄っぺらい。全てのクオリティが低いんです。
ディズニープラスという自宅環境で観たこと、中国の歴史モノであるムーランということもあって、今作の鑑賞体験を一言で表すならば・・・
糖質ゼロ塩分ゼロのラーメンをウーバーイー◯した気分
です。本当に、どんな味付けしてんだよって話ですよ、この映画!!!!
謎の90年代アクションオマージュがマジゲロ
意欲だけでは、何も作れない
そして、ムーランにも「気」なる力を持った存在であることが冒頭で明らかになります。この「気」の力を使って、まるでムーランが「アナ雪」のエルサのようにレリゴー雪崩を起こして敵をやっつけたりもします。また、気の力は万能で、まるで「スターウォーズ」のルーク・スカイウォーカーのようにフォースを駆使したりします。あ、すいません思いっきりネタバレしてますが、今作ほどネタバレへの配慮がどうでもいい映画も珍しいです。
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が、今作の最も致命的な失敗は、原作を壊し新たな試みをする意欲はあるものの、意欲だけに留まった点にあると思います。
90年代アクション映画のオマージュが酷いと先ほど書きましたが、これと同じく物語・設定の作り込み・キャラクター造形の深みなど、アクション以外の要素も圧倒的に完成度が低すぎるんです。。
もう、今ブログ書きながらため息付いてるんですけど、本当に良いところが何もない。
あまり物語には言及しない私ですが、さすがに今回は酷すぎる。
ポリコレを意識したせいなのか、監督の作家性なのか知りませんが、「女に男の軍勢は率いることはできない」とか、「女の運命は決まっている」だとか、やたらと女性を弱く見せる描写が多すぎる。
アニメのムーランはあまり女性・男性関係なくムーランが一人の戦士として成長していく物語でしたが、余計なポリコレ意識のせいでムーラン一人に焦点が合ってしまい、他の豊かなキャラクター達の見せ場がなくなっているんです。
そんな重役を担ったムーランも、ずうっと一人で「女であることを隠す」ことと、「魔女と呼ばれる気の力」について散々悩み続ける始末。
そして、その悩みについてラスボスらしき謎の魔女がムーランと対峙し、すぐにでもムーランを殺せそうなのに殺さない。危機に瀕したムーランですが、そこで嘘を付いていた自分を猛省し、束ねていた髪を取っ払って女性であることをカミングアウトする。
最後の最後、謎の魔女がムーランに肩入れし、男性に虐げられてきた過去をさりげなくさらして、「後はムーランに任せた」と言わんばかりに倒れ、ムーランにトドメをささなかった理由が明らかになる。
このシーンがとても大事だと思うんですけど、致命的なのは謎の魔女に全く肩入れできないほど、キャラクター造形が低すぎる。
魔女が男性に虐げられてきたみたいな描写はほとんどなく、ムーランに肩入れする理由もまるで分からない。
謎の魔女は、最初は謎でもいいんです。
でも、最後まで「謎の魔女」だったら結局何者が分からねぇじゃねぁかよ!!!!
ムーランの同族であり、ライバルでもあり、メンターでもある大事な謎の魔女を、なんでもっと丁寧に描けなかったのか。。。
新しいことをしたいのはよく分かる。でも、新しくした部分の完成度は異常に低いんじゃ、話にならないんですよ。
僕にとっては、ディズニーのあらゆる資本をかき集めて、エルサにもルーク・スカイウォーカーにもマレフィセントにもなるムーラン七変化映画にしか見えませんでした。
あらゆる要素を詰め込みすぎて、本当に整理できないです、これ。。
まとめ
本当に何も収穫がない映画です。
糖質ゼロ塩分ゼロのラーメンのために、2時間という膨大な時間カロリーを摂取してしまったのですから。
ただ、映画自体には収穫はありませんでしたが、この上映のために毎月生放送している「おれなら」のメンバーが私の自宅に集まって、みんなで鑑賞できたことは嬉しかったです。花金の大事な時間に、お集まり頂いてありがとうございましたー。
はい、これならおれならメンバーでムーラン観ます!!
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2020年9月4日
感想、お楽しみに!#おれなら pic.twitter.com/NZx6LGlZgO
3点 / 100点