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映画「サーホー」ネタバレあり感想解説と評価 ①007と②ワイスピと③M:Iと④マッドマックスを足して、4で割らない映画

 
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この記事では、「サーホー」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「サーホー」

 
 

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「サーホー」2020年3月27日公開 配給:ツイン

 

 
クライムアクションなのに、怒涛の170分!!
 
さすがはインド映画。普通、クライムアクションって言ったら2時間や2時間足らずでサラッとまとめてくる。しかし、インド映画はそんな常識をいつも打ち破ってくれる。
 

一体どんな内容なら3時間近くなるんだ? そんな野暮なツッコミなど必要ない。

 

映画館で映画を見るだけで既に非日常的なのに、インド映画はさらに非日常的な上映時間と内容を提供してくれる。

 

まさしく非日常の中の非日常!  

3時間、トリップしてきます!

 

ちなみに、「サーホー」は「万歳」という意味らしいです。

 

 

それでは「サーホー」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
・「バーフバリ」シリーズで主人公バーフバリを演じたプラバース主演による、架空の都市を舞台にしたクライムアクション。いくつもの犯罪組織が街を支配する大都市ワージー。ある日、組織の頂点に君臨するロイが交通事故と見せかけて殺害された。組織内では実力者の1人であるデウラージがロイの後継の座を狙うが、ロイの息子も父を引き継ぎボスとして名乗りを上げる。そんな中、200億ルピー相当の大規模な窃盗事件が発生。潜入捜査官アショークは女性警察官アムリタ―らとともに事件の捜査を開始する。窃盗団を追う中で、アショークは裏組織が隠し持つ金庫の存在にたどり着く。

eiga.com

 

 
 
 
 

「サーホー」のネタバレありの感想と解説(全体)

 
鳴り止まない爆音、目まぐるしいカチャ×2カメラワークとスローモーション、全カットMVのようなド派手な画面、後半訪れる謎のアメコミオマージュ、一体どこから説明していいか分からない。
 
こんなジャンル、見たことない。
インド映画の中でも特にぶっ飛んだ作品であること間違いなし!
 
あらゆる映画を吸収し、足し算に足し算を重ねるだけ重ね、そこから何も引き算をしなかった驚異の実験的映像作品! 
ΣMovie(i) = インド映画、を証明するかのような、あらゆる要素を詰め込んだ奇跡の3時間! コロナウイルスで映画館で休館する今だからこそ、非常にお得感がある映画! 
 
ただし、鑑賞後はまるでマイケル・ベイの作品を三本連続で見たような疲労感があなたを襲う!怒涛の170分を君は耐えれるか!?
 

 
 
 
 

 

インド映画の中でも度を越した足し算が行われた作品

 

花金の映画館。翌日以降の二日間はコロナウイルス拡大を防ぐため映画館は休館。

 

あまり遅い時間まで見てるのも自粛ムードに反発してしまうし、なんとか一本だけでも仕事帰りに見れないかと思い、選んだのがこちらの作品。

 

結論から言うと、、

 

なんちゅう映画作っとんじゃイイィィ!!!!(超褒めてます)

 

インド映画には「ナヴァラサ」という映画文法があり、恐怖や驚きや悲しみ、感動などあらゆる感情を観客に与えるよう作られている作品が多い。唐突に役者が踊りだしたり、明るい映画にもいきなりホラー演出が行われたり。

 

様々な要素が結集しているのがインド映画のベーシックとも言える。インド数学は掛け算でなく、足し算も得意ということを証明するかのような(絶対に違う)、それがインド映画の最大の特徴であり、最大のクセでもある。

 

しかし、そんなインド映画の中でも本作は度を越した足し算が行われた作品だと断言できる。

 

冷静に考えて欲しい。クライムアクションで170分という、狂気の沙汰ではない長尺映画を作って「しまった」のである。

 

「ダーティハリー」や「48時間」など、クライムアクションを代表する作品はいずれも尺が短い。

 

だから、配給には申し訳ないが、クライムアクションという触れ込みは半分合っているし、半分間違ってる。正しくはクライムアクション「も」ある映画、と書いておいたほうが良い。ただし、「も」に多大なジャンルを内包しているのは言うまでもない。

 

この独特のインド映画世界を楽しむのも嫌うのも自由だが、今回はかなり人を選ぶ作品だと確信している。それだけ膨大な足し算を見せられて、全員がうまく消化できるわけもないからだ。

 

ちなみに、唐突に放り込まれる謎のミュージカルビデオ(もはやミュージカルでもない)が流れた後に、荷物をまとめて退席してしまった人を目撃してしまったのは感慨深いものがあった。

帰ったのはコロナの影響だよな、たぶん、、

 

あ、感想を言うのを忘れていたが、個人的には本作は今年ベスト級の爆笑シーンもあり、数多くの映画オマージュもあり、まさにお腹いっぱいになる一作だった!!

例えるなら、5つ星ホテルの朝食のような、世界各国の料理にインドカレーをかけて食べているような、そんな映画であった!!意味がわからない方は、そのまま流してもらって構わない。

 

 

 

一体、何が足し算されているのか?

 

基本的には170分、ひたすら警察と犯罪組織との攻防が描かれる映画ではあるが、これだと170分も持つわけがない。

 

一体、本作にはクライムアクションというベースの上に、何が足し算されているのか? 

 

どれから説明していいか分からないし、一度説明するとキリがない。以下箇条書きにて本作がオマージュを捧げたと考えられる映画を紹介して、説明に代えさせていただきたい。

 

 

・クライムアクション

+「007」シリーズ

 ┗ボンドガール的スパイ恋愛要素、崖から落ちるもパラシュート

+「ワイルドスピード」シリーズ

 ┗ケイパーもの、派手なカーアクション

+「ミッションインポッシブル」シリーズ

 ┗ローアングルからのバイクアクション

+「マッドマックス」

 ┗荒廃とした世界観、ロックな格好でのラフなバトル!

+「アベンジャーズ」、「シビルウォー」

 ┗あのビルやファルコンがモロに登場、スーパーヒーロ着地も見せてくれる

+「ワンダーウーマン」

 ┗ラストバトルのBGMがモロにワンダーウーマンで、思わず爆笑

+「ウルヴァリン」

 ┗顔面だけウルヴァリンに激似なキャラ、そして鉤爪もモロ

+「バーフバリ」

 ┗主人公のセルフオマージュか?王を讃えるエンディング!

 

以上。

 

クライムアクションということで、スパイものが入ってくるのは理解できる。

しかし、それじゃただの大盤振る舞いな普通の映画。それじゃあインド映画じゃない。これヒーロー映画?と思わず疑問を抱く人もいるかもしれない。

 

念のため言っておくが、

これは事実である。

 

 

 

そろそろ種明かしをしておきたいが、本作は

 

前半:クライムアクション

中盤:スパイアクション

後半:ヒーローアクション

 

に別れ、それぞれがほぼ独立していると言っても差し支えない。

 

もっと言えば、主人公を演じたプラバースは①警察官、②警察官に見せかけたスパイ、③王を讃えよ!的なスーパーヒーロー!という、1人3役を務めている。

 

念のため言っておくが、

これも事実である。

 

なるべく3時間を飽きさせないよう、なるべく工夫したに違いない。正直、ヒーロー映画を見ていないと頭がクラクラする場面にも遭遇するかもしれないが、そこはグッとこらえて鑑賞していただきたい。

 

これだけ要素が詰まって、170分もあるにも関わらず、なぜか上映料金は他の映画と同じになっていることに驚きを隠せない。本当に、映画料金というのはよく分からない。

 

とにかく、この映画は驚異的なコスパを放っているのは間違いない。

ぜひ!ぜひともご覧になっていただきたい!

 

なぜ3役もやる必要があったのかとか、スーパーヒーローになる意味が分からないとか、そんなツッコミは絶対にしてはいけない映画である。ツッコミどころが満載なのがケレン味となり、インド映画の魅力を引き出しているのだから。

 

 

 

斬新な音響も特筆に値する

また、気になったのは音楽の演出。

 

今回チネチッタのライブサウンドで体験したのも大きいかもしれないが、なんと本作は、、

 

音の強弱がない

 

例えば、普通に考えれば爆発音の時は大きな音、新聞を広げるときの音は小さな音が流れるはず、である。

 

しかし、 本作ではそうはいかない。

 

主演のプラバースが新聞を広げた途端、ぶぁっさっ!!と謎の爆音が流れるのである。

これは夢か、幻か? 俺の耳がおかしくなったのか? まさしく「耳を疑う」体験をしてしまった。ちなみに、爆音に匹敵するようなとくダネが新聞に書いてあったわけでもない。

 

ライブサウンドだけの仕様なのか、普通の上映でもそうなのか、真偽のほどは定かではない。

 

また、特徴的だったのはミュージカルシーンで使われる音楽。

 

近年のインド映画は、インドの伝統的な音楽はむしろ減り、アメリカをはじめとした世界で流行している曲が流れることが多い。

 

本作も多分にもれず、ヒップホップやR&Bが多く流れることも特徴だ。「ガリーボーイ」でインドにおけるヒップホップ事情を垣間見たが、本作でもその影響が見て取れる。

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

数多くの映画を見ていると、「この国はこういう作風が特徴」と、国ごとに作風があることに気づいてくる。

 

その中でも、一番個性があり独特な作風を放っているのはインド映画であり、インド映画の真似をする国は、今のところ確認できない。

 

誰もが認める名作・傑作を見るのも良いが、たまにはクセの強い映画を見るのもお勧めしたい。

 

クライムアクション、スパイもの、ヒーロー映画の3ジャンルが一緒になっているのも、もしかしたら本作が最初で最後かもしれない。

 

いろいろ言いたいことはある。特にアクションシーンが本当に見づらく、カチャカチャしたカメラワークと編集は見れたものじゃないし、せっかく体を鍛えた俳優には失礼だとも思う。

 

ただ、そんなことは分かってる!! みなまで言うな!ビバ!インド映画!!

 

 

80点 / 100点 

 
関連画像

 

 
 
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