Machinakaの日記

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映画「トイ・ストーリー4」ネタバレあり感想解説と評価 カウボーイ=アメリカの屈強な男性像を現代的ヒロインが救う物語

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
この記事では、「トイ・ストーリー4」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 4DXの感想はこちらです!
 
 
 
 目次
 

ネタバレありで感想と解説を始めます

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
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今回公開する映画はこちら!

 

「トイ・ストーリー4」

 
 
 

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(C)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.



 

 
ぼくひとりだけばちがいだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
 
 
でおなじみのセリフのCM。長らくトイストーリーを見てないので、あのフォークはレギュラーメンバーかと思っていました。
 
もうかなり前から宣伝してましたよね。半年くらい前からこのCMを見ていたような気がします。
 
 
トイストーリーの原点的作品であり、アニメーションを変えた作品。
 
ただ、MeToo運動でジョン・ラセターが消え去り、どうやって作品をまとめ上げたのか気になるところです。
 
最近ピクサーは続編ものばかりで、斬新なものがないんですけど、このトイストーリー4で起死回生してくれるんでしょうか。。。
 
 

  

 

それでは「トイ・ストーリー4」感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!! 

 

 

 

 

 

 
 
 
 

あらすじ

 
・おもちゃの世界を舞台に描くピクサー・アニメーションの大ヒットシリーズ「トイ・ストーリー」の第4作。ウッディたちの新しい持ち主となった女の子ボニーは、幼稚園の工作で作ったフォーキーを家に持ち帰る。ボニーの今一番のお気に入りであるフォーキーを仲間たちに快く紹介するウッディだったが、フォークやモールでできたフォーキーは自分を「ゴミ」だと認識し、ゴミ箱に捨てられようとボニーのもとを逃げ出してしまう。フォーキーを連れ戻しに行ったウッディは、その帰り道に通りがかったアンティークショップで、かつての仲間であるボー・ピープのランプを発見する。一方、なかなか戻ってこないウッディとフォーキーを心配したバズたちも2人の捜索に乗り出すが……。ボー・ピープが「トイ・ストーリー2」以来19年ぶりに再登場を果たすほか、物語の鍵を握るフォーキー、ふわもふコンビのダッキー&バニー、かわいいアンティークのおもちゃギャビー・ギャビーなど新キャラクターたちも続々と登場。数々のピクサー作品でストーリーボードアーティストを担当し、「インサイド・ヘッド」では脚本にも参加したジョシュ・クーリーが長編初監督を務める。

eiga.com

 

 


Toy Story 3 (Ending Scene) So Long, Partner

 

 

So long, partner!!!

 

うわああああああん!!! もうこの映像だけで泣けるぜ!!!!!!!!!

 

うわぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!!!!

 

おい製作者よ!!! あんたらこれ以上のもの作れるのかい!?

 

もう3で終わっていいんじゃないのかい?

 

なぜ4を作るんだい!? 

 

3のラストを見るたびに、突っ込んでしまいます。

 

おもちゃと少年アンディの友情を描いた作品ですが、もう話は3で完結仕切ってるじゃないですか。

 

懐かしいキャラが出てくるだけの同窓会的な作品だったら、、本当に嫌だなぁと心配でならないのです。

 

今回は、コンビニでパスタ買ったら付いてきそうな安っぽいフォーク君が新キャラで、その子に「自分はゴミじゃない」って慰めるような映画になってるんですよね、ってあくまで予想ですけど。

 

うーん、それやられてもなぁ、、

 

人じゃないものに命を吹き込み、人間とのドラマを描くってのは前にもやってるし。正直、正直ですよ? フォークが何だって話ですよ。。

 

私もですね、長く映画を見ていると、いろんなものに感情移入しちゃうんですよ。でもねぇ、さすがにフォークに感情移入ってのはしたことないですよw

 

見た目もそんなに可愛くないし、俺たちはどういう気持ちで見ればいいんだよ! フォークとおもちゃ、そして人間のドラマを見せられて、どんな感動が待ってるのか未知数で仕方がありません。

 

まぁピクサーのことですから、脚本には絶大な信頼を置いてますから、大丈夫かとは思いますが。。

 

にしても、俺はどうやってもフォークに感情移入できん!! だって、おもちゃと違って人型でも動物型でもないし、魂あるようには見えないんだよ!!!!

 

どんな挑戦だよピクサーww 

 

前回の「インサイドヘッド」の「感情たち」といい、斜め上すぎるキャラ設定にもほどがあるんですよw

 

  

www.machinaka-movie-review.com

 

 

どうやって話を盛り立てていくんでしょう。そしてどうやって、フォークで泣かせてくれるんでしょう。。

 

 

 

それでは映画の感想でっっす!!

 

 

 

 

 

映画の感想

 

アンディなきウッディと仲間たち。月日は経っても変わらないアイツらを見るだけで、目から汗が・・ 

 

出るキャラ出るキャラみんな可愛い、小さいは正義だ!!!!(ロリコンじゃありません)

 

物語は、トイストーリー3で描いた「別れ」とは対照的な、おもちゃの「旅立ち」を描く! 

 

使い捨てのフォークを新キャラにすることで、人は誰でも輝ける!というメタファーも! にしてもピクサー、フォークに命を吹き込むってどういうことよww 

 

ウッディとボーがメインとなり、二人の別れ、バディ要素、そして二人は最後に・・・あぁ!!! 

 

ベタだけどキュンキュンする!ダメダメなウッディを現代的プリンセスのボーが徹底指導? ポリコレを強調するように見えてしまうかもしれないけど、そんなの抜きにして楽しんで! 

 

可愛いおもちゃと一緒に、みんなで冒険しようよ!!新たなステージへと進んだトイストーリーを純粋に楽しもう!

 

 

 

 

人は誰でも輝ける!おもちゃをメタファーにした人間讃歌映画

 

ピクサー、はんぱねぇ。。。

 

映画見て改めて明らかになったんですが、あのフォークちゃんってフォークじゃなかったんですね。

 

先割れスプーンだったんですね、、、あの、パスタ食うときに付いてくるやつですよね。。

 

どうでもいいよ!!

 

・・・はい、本当にどうでもいい区別をしてすいません。一応分類はスプーンだけど、名前は「フォーキー」ってフォークっぽい名前が付いてるヤツが新キャラ。本当にどうでもいいヤツなんです。

 

ゴミから作られた、フォークかスプーンかどっちつかずのどうでもいいヤツ。

・・・ただ、そんなヤツが輝く人生もあるってことを描いたのが今作のの特徴で、映画を見るとどうでもいいヤツが輝いて見えてしまう。

 

ピクサー怖い!!!!

 

と震えてしまうこと間違いなしのお話でございました。

 

トイストーリー3までは、新旧のおもちゃを交えておもちゃの世界観を描いた作品。一方で4は、おもちゃかどうか分からないゴミから生まれたヤツをキャラに加えることで、「おもちゃじゃない何か」の人生に言及している。

 

一見すると何をしたい映画が分からないように見えますが、フォーキーやギャビー・ギャビーの描かれ方から、「生まれながらにしてハンディキャップを背負った人たち」に焦点を絞って描かれていたと思いました。

 

もっと言えば、「生まれながらにして運命や役割を背負う者たち」を描いているとも言える。少なくとも、これまでトイストーリーが描いてきた「伝統的なおもちゃの役割」から解放される映画となっていましたね。

 

おもちゃレリゴー映画でしたね!

 

アナ雪とトイストーリーを足して二で割ったような、そんな不思議な作品でございました。

 

物語はまだアンディの持ち物だった時代に遡ります。ボーとウッディの別れを描き、その後トイストーリー3のボニーの持ち主になったウッディたちを描く。

 

男の子のアンディとは違い、女の子のボニーにとっては、カウボーイのウッディはあまり興味をそそらない様子。レギュラーメンツに選ばれないウッディですが、それでも腐らずに「どうすればボニーが喜ぶか」を徹底的に考えてしまう。その結果、自分よりもフォーキーを優先する生活となる。

 

子供のためを思い、思いすぎるかゆえに周りとズレてしまうウッディ。いつもウッディって周りと考えが違うんですよねw 

 

おもちゃは子供に選ばれないと一人前になれない、選ばれたら最後までつき添わなければいけない。そんな伝統的なおもちゃの価値観を持っているのが、50年代からおもちゃとして扱われているカウボーイのウッディ。このカウボーイという設定が、伝統的なおもちゃの価値観と親和性が高いんですよね。

 

この伝統的な価値観を持つのがウッディやギャビーギャビーなど昔ながらのおもちゃで、対立させるようにボーやバズなど対照的なおもちゃを設置しているのが印象的で。

 

子供優先で生きているウッディが「俺にはこれしかないんだよ!」とボーやバズに叫ぶシーンは、心にグサッと刺さるものがありました。ウッディはボニーから「選ばれない」おもちゃとして扱われている。一方のギャビーギャビーも、アンティーク店でずっと選ばれないでいる。

そんな「選ばれざる者」たちが、フォーキーのような「選ばれた者」を育てていくような物語。

 

老いたキャラが若いキャラを育てるという点で、精神的に「カーズクロスロード」と似ている部分があると思いました。

 

 

もうウッディやバズを描くことはせずに、新しいキャラに焦点を当てるという、新たな挑戦をしていることでトイストーリー全体の新陳代謝を図っているような気がしました。

そりゃボニーはウッディとかバズは興味ないわな。。子供は残酷。人にもらったおもちゃよりも、自分で作ったおもちゃの方が愛着わくよね。

 

リアルな子供の心理を描いているあたり、これまたスタッフの身の回りに実際に起こった話なのかなぁと感じてしまいました。

 

 

 

 

懐かしくてそれだけで泣ける

映画を観る前は「トイストーリー4なんているのかねぇ!」ってプンスカ怒っていた私ですが、オープニングで懐かしのメンツが出てきたらそれはそれですっごく面白くて。。

 

しかもオープニングが「きみは友達」ですよ!!! そして、アンディと別れるシーンをもう一回見せるんですよ!!! 前作の振り返りと観客のサービスを入れたかったんでしょうけど、、、

 

もうここだけで100億点だってえええええ!!!!!

 


Toy Story - You've got a friend in me - lyrics

 


Toy Story 3 (Ending Scene) So Long, Partner

 

冷静に考えると、これトイストーリー4の映像ではないんですよね。旧作のシーンなんですけどね、ただご丁寧にもサービスしていただいて、、、、

 

本当にありがとうございます!!!

 

 

いかに旧作が偉大だったか、いかに好きだったかがよく分かるシーンでした。。映画を語る者としてはね、いつまでも昔の映画に引っ張られちゃいけないんですよ。でも、接待されたらちゃんと受けないとねぇ、、もったいないじゃないww

 

 

 

 

「反復」を基調としたオフビートな笑いが冴え渡る

 

今回のトイストーリー、こんなに面白かったかなぁと思うくらい笑えてしまって

特に、オフビートな笑いが目立ったなぁという印象ですね。ただ、単にシュールな笑いを作るんじゃなくて「反復」を活かした笑にしていたのが素晴らしくて。

 

一番面白かったのは、バズとぬいぐるみがアンティーク店の鍵を入手するくだり。

 

ぬいぐるみやバズが何回も何回も考えていた鍵奪取案をないがしろにするような、盲点を突く意外な鍵の置き場所に爆笑してしまいましたwww

 

他にも、フォーキーとウッディが歩いてる時に「だっこして」と無機質な声でお願いするくだりだったり、「ゴミ」を連発したり、とにかく同じセリフを何度も反復させているのが特徴的でしたね。もうアホかっていうねww

 

素っ頓狂なこと言ってその場の笑いを作る、といったお下品なコメディじゃないんですよ。ちゃんと脚本で緻密に練られて考えられている笑いを届けてくれるあたり、本当にピクサーって怖いですよねぇ。。

 

 

 

ポリコレ目線は、ひとまず置いといて純粋に楽しめ

 

今作すっごく引っかかるのは、トイストーリー1でウッディと仲良くしていたボーが復活して、なぜかメインキャラクターとして活躍するところ。

 

え、なんで? てか余計じゃないの?

フォーキーとギャビーギャビーをメインにして、「生まれながらにしてハンディキャップを背負った者たち」を描くだけでいいんじゃないの?

 

なぜ今になって、ボーを入れなきゃいけないの?

 

トイ・ストーリー4  リアルサイズ ト-キングフィギュア ボー・ピープ (全長35cm)

トイ・ストーリー4 リアルサイズ ト-キングフィギュア ボー・ピープ (全長35cm)

 

 

そして、帰ってきたボーは強くたくましくなって、ウッディを精神的にも物理的にも助ける話になっている。

ウッディとボー、タイマン張ったらボーが勝ってしまいそうなんですよww

 

なんでこんなに強くしたのかなぁ、、

 

ボーが突然帰ってきたのと強くたくましくなった要因について、いろいろ考えられる点はあると思うんです。

 

一番分かりやすいのが、ボーを入れることによって「強い女性」というイメージを入れたかった。つまり、昨今のMeToo運動や女性差別問題を踏まえて、ポリコレ色を強化したかった、と言う要因。

 

ウッディはカウボーイで、アメリカの屈強な男性像として伝統的なもの。そんなウッディを救うボーは、とにかく強く、たくましい。非常に現代的なヒロインとして描かれている。

 

ウッディをボーが助け、メンターとなり恋人となることで、強い女性をアピールしている。女性差別に対抗しようとしている。これは完全にポリコレだ!!!ポリコレが過ぎるぞ!!!!!!

 

 

 

・・・なんて、こんな深読みしている人もいると思うんですけど、そんな人には一言いいたい。

 

 

 

・・・考えすぎじゃないっすか?

 

 

 

 

ディズニー・ピクサーが最近、ヒロインのキャラ造形を変更しており、MeToo問題と重ねてポリコレが過ぎる!と言及することも出来るんですけど、せっかくの映画の楽しみがなくなっちゃうと思うんですよね。

 

ボー、可愛いよ。ウッディを助けてカッコイイよ。最後に二人で暮らせてよかったね!

 

これくらいでいいじゃないですかw

 

もともとウッディって完璧な存在じゃないし、全然屈強じゃないし、悩むし、結構女々しいキャラですよ。一方のボーは、今作ほど戦うキャラじゃなかったけど、結構グイグイいくキャラだったよ。

 

だから深読みするよりは、楽しく映画をみましょうよ。

 

 

 

 

なんかこの二人似てる

 

完全に見た目だけですが、なんかこの二人似てません?

 

服の色とか、杖持って魔法使えそうなとことか、前髪が上がってるところとか。

 

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https://www.disney.co.jp

 

アンティーク店で何年間も引きこもっていたボーでしたが、自分の殻を破り、「もう誰にも拘束されない!」とレリゴー状態で街を闊歩する様子は、なんかエルサと重なるところがありました。

 

 

レリゴー、いやレリボーしているボーがすごく可愛くて私的には大好きでした! 

 

 

 

 

 

 

 

 

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