Machinakaの日記

新作映画の情報・批評を、裏ネタ満載で包み隠さずお届け




映画「ボヘミアン・ラプソディ」感想ネタバレあり解説 映画館はライブ!クイーンがアライブ!

 

 

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
はじめに皆さんに伝えておきたいことがあります。
 
私のブログを読んでる時間があったら、映画館でボヘミアン・ラプソディを見てください。
 
時間は無限ではありません。
 
いちいち個別の映画館サイトで調べるのは面倒なので、映画ドットコムさんで一括で調べてください。
 
 
 
 
既に1度以上は映画をご覧になって、時間がある方は以下の文章を読んでいただければ幸いです。
 
 
 
もう一度言います。
 
 
こんなブログ読む暇あったら早く映画館に行ってくれ!!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 

[はじめに]

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
Twitterもやってます!
 
 

 

今回公開する映画はこちら!

 

「ボヘミアン・ラプソディ」

 
 

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ハブナ・グッタイム!! 
ハブナ・グッッターイム!!!! 
 
はい!!! ↑の画像が、クイーンの曲が使われたCMの中で一番印象に残っているものです。
 
2000年代初頭と思いますが、もともと、KIRIN NUDAという炭酸飲料のCMでクイーンの「Don't stop me now」が使われてたんですね。
 
で、それをパロディして、「NUDA」を「MUDA」=ムダというタイトルでパロディCMを作ってたんですよねww
 
テレビで使われたクイーンの曲だったら、キムタクのアイスホッケーのドラマで「I was born to love you」など、いろいろ有名なのがあるんですけど、私はこのCMが大好きです。
ていうか、このころのめちゃイケは本当に良かった。良かった。。。
 

 

もう今のコンプライアンス過剰遵守なテレビじゃ満足できない俺は、映画に走るしかないのです。

 

今じゃクイーンの曲すらもテレビじゃ使われなくなったけど、もう一度クイーンの曲を公共の場所で聞きたい。ミュージックプレイヤーじゃなくて、もっと音楽以外の場所で。

 

音楽ファンには怒られるかもしれないけど、クイーンに対しては色々思い出がある私。

 

まだまだ世界に影響力を与え続けるクイーン。

実は、レディー・ガガの芸名の由来はクイーンの「Radio gaga」だったって知ってます?

 


Queen - Radio Ga Ga (Official Video)

 

実は、もう既に映画を観る前から大興奮してます。もっと言えば、既に年間ベストを超えるQUEEN枠で評価しようとも思ってますww

ちなみに、もう一つのQUEEN枠も決まってます。

 

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

だって、映画館の音響でクイーンの曲が流れたらそれだけで大興奮じゃん! 20000億点じゃん!!!

そんな超えこひいきな私が、クイーンの伝記映画を鑑賞してまいりましたー

 
 

それでは「ボヘミアン・ラプソディ」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!! 

 

 
 
 
 

[あらすじ]

  
・世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。「ナイト ミュージアム」のラミ・マレックがフレディを熱演し、フレディの恋人メアリー・オースティンを「シング・ストリート 未来へのうた」のルーシー・ボーイントンが演じる。監督は「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガー。

eiga.com



映画『ボヘミアン・ラプソディ』最新予告編が世界同時解禁!


 
 
 
 

最近の映画でやたらと使われるQUEEN

 
最近の映画予告編では、やたらとQUEENの曲が流れています。
 
 
一番に思いつくのは、DCコミックだっけ? あんまり思い出したくもないですがwww
まぁその、アメコミで使われていた「スーサイドスクワッド」だったっけかな? まぁタイトルとかどうでもいいやww
 
で、使われてました。曲は「ボヘミアン・ラプソディ」
本作のタイトルですね。
 
 

ちなみに、映画の出来は2016年ワーストでした。迷う事なき糞駄作でした。しかし、クイーンの曲と映像編集とSEがあまりにもクオリティ高く、ワースト作品であると同時に予告編だけは人生ベスト級に入るクオリティなんです。。

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

 

 
あとはまだ記憶に新しい「ハードコア」
 
クイーンの「Don't stop me now」が予告編にも、本編のラストにも使われてましたね。
 
この映画は本当に面白かったんですよ。映画の革命ですよ。全編FPS視点という、カメラワークが非常に異常に限定された状況で、ここまで面白いアクション映画を撮ってくれたことに感動しましたよ。。
 
そしてラストの「Don't stop me now」ですよ!!! 主人公が死んだと思いきや、クスリで一撃復活して無敵になった瞬間、この曲が流れる。。。
かぁぁぁぁぁ!!! 何もしてない俺でもアドレナリンが一気に上がってくる!!! どんだけテンションあげれば気がすむんだ、この映画!!!
うおおおおおおおおお!!!!!
 
 
 
 
 
そしてシャリーズ・セロンのハードコアなアクション映画「アトミック・ブロンド」にも「Killer Queen」という、これまた主人公のシャリーズ・セロンにピッタリな楽曲が使われていましたね!!
 
 
 
クイーンの楽曲の使用許諾が得やすくなったのか、それとも流行りなのか、とにかく予告編でクイーンの曲が使われるようになりました。
 
 
はい、今の映画には欠かせないクイーンの曲。誰もが知ってる名曲をこれでもかってリリースしてるクイーンです。
 
多くの人はビートルズが最高のロックバンドって言うかもしれないけど、個人的にはクイーンがより大衆の心をつかみ、世界中の人々のモチベーションを上げてくれたと思っています。
 
これを映画館の音響で聞けるのか、と思うと、もう既に20000億点付けたい気分です。
 
だって、ピアノを弾きながら熱いロックソングを歌える人が世界にどれだけいるっていうんですか!? ギャップありすぎでしょwww
 
ボーカルのフレディー・マーキュリーは若くして亡くなってしまいましたが、その曲は今でも語り継がれていますし、これからも間違いなく歴史に人に刻まれていくでしょう。。
 
私も個人的に非常にお世話になったクイーンですが、それは本ページの最後に書いておきますので、ご覧になってくださいね。
 
 
それでは映画の感想でっす!!!
 
 
 

映画の感想

間違いなく今年ベスト!いや生涯ベスト級!! 
音楽ではとにかく力強く明るいクイーンの曲に秘められたアーティストの生きた証がここにある! 
映画を観る前ではまるで分からなかったボヘミアン・ラプソディの歌詞が、見た後では分かる。
そして泣ける、人生が変わる。 
フレディは俺で、俺はフレディだ!!! 
とにかく見てくれ! 頼む、見てくれ!!!
クイーン全員揃わぬ今こそ、映画館がライブだ! 
映画館というライブ会場で、クイーンがアライブだ!!! 
君も、歴史の証人となれ!!!!!
今年ベストを超えてクイーン枠だっ!!!!! そしてウィアーザチャンピオン枠だ!!

 

P.S

本日11/9の21:30にて、Tジョイプリンス品川のIMAXにてボヘミアン・ラプソディをご覧になった皆様。

上映終了後、食い気味で拍手を送っていたのが私です。

完全にフレディに感化されてしまいました。恥ずかしさはありません。

もうこのまま、一人だけ拍手して終わるのかなぁって思っていたのですが、次いで拍手にご協力いただいた皆様、本当に感謝しております。

この上映が皆さんにとって良い思い出になれば、同じ観客として幸いです。

 

 

 

クイーンが分かる、フレディが分かる、自分の人生が変わる、映画で人は変わる

 とにかく映画館で今、観るべき作品

はい、もう何から話して良いやら。。。

 

まだ上映から間もないので、テンションが上がっていることが確実なのですが、落ち着いて誤字脱字がないように書いてきます。

 

このブログのように、文章を書くものとして申し訳ないのですが、この映画は言語化できません!! 

言語化するのがおこがましいです。

 

とにかく細かいことはまた後で書きますが、言いたいのは映画館で見て欲しい、ただそれだけです。

 

みなさんご存知のように、フレディはエイズによりこの世を去り、現実の世界にはクイーン全員が生きてることはありません。

 

しかし、映画館ならクイーン全員が揃っています。

当たり前のことを言って申し訳ない。そりゃ映画だから、昔の映像を寄せ集めればクイーン全員が見れるし、役者を使えばクイーンの当時の状況を再現できるし、映画ならなんでもできるのは当たり前です。

 

そういう意味では、映画はニセモノの塊で出来ています。実際のクイーンのメンバーはもう後期高齢者だし、役者が演じている時点で必ずフィクションが入ります。

映画館で見る以上、実際のクイーンのライブに参加してるわけでもないし、あくまで映像と音響でクイーンのライブを鑑賞しているだけです。あの当時のクイーンのライブに参加して、生でフレディーそのものを見る事は、不可能です。

しょせん、映画館はライブ会場じゃないし、仮想の塊でもあります。

 

しかし、ニセモノの塊である映画、ライブ会場ではない映画館でこの映画を見て、これ以上ない感動に包まれいる私がいます。おそらく、この映画を見た大半の方が感動していると思っています。

 

映画は現実じゃないし、映画館はライブ会場じゃない。

でも、現実に近づけることはできるんです。

 

現実では不可能なことを、映画で再現する。

仮想であっても現実に近づけるように見せることが、映画の存在意義です。

そんな現実では絶対にできない体験をするのが、映画を見る理由です。

 

そんな体験を実現してくれる仮想空間こそが、映画館です。自宅に置いてあるショボいモニターとショボい音響で見ても、意味がありません。

 

自宅で見るとこの映画は生きない。映画がライブにならない。映画館で見てこそ、映画がライブになるし、クイーンがアライブするのです。

 

映画館で映画を見る理由を、教えてくれる映画でした。

 

この映画では、間違いなくクイーンがその場に居たし、近くで歌っているように聞こえたし、彼らが生きている感覚を感じることができました。

その感覚を感じることが、映画の力を感じる瞬間なのです。

 

 

クイーンの知られざる人生を追体験する映画

はい、すいません。あまり中身の話をせずに。。

 

端的に言ってしまえば、この映画は単なる音楽映画ではありません。

ジャンル的にはヒューマンドラマです。 

 

フレディ・マーキュリーを中心として、クイーンの知られざる人生を描く。

彼らの人生がわかることで、クイーンの歌の意味が徐々に分かっていく。

そして、ラストのライブ・エイドでのクイーン・メドレーで、全ての歌詞の意味がわかる。

これまでじっくり描いてきたフレディとメンバーの人生が、全てライブ・エイドで流れる曲の伏線になっていたのです。

 

 

クイーンの歌はあまりにも有名で、ネットで調べればどんな背景で書かれた歌なのか、文章で見ることができます。しかし、これを映画で体験することに大きな意味があります。

 

歌を聴いているだけじゃ全く分からない、フレディの本当の姿、誰に対して歌っているのか、その全てがわかります。

 

分かった瞬間、涙が止まりませんでした。

 

何度となく聞いているあの歌、この歌の一節に、フレディの魂が宿っているのです。

 

それが最後の最後に分かる作りにしたのは、実に巧妙な映画の構成だったと思います。

 

映画は現実のようにリアルタイム性がありません。しかし、編集という技で違う時間をつなぐことはできます。

 

クイーンの歌詞の意味を最初に伝えることもできたはずです。しかし、この映画は最後の最後まで溜めて溜めて、最後に放出するタイプの編集になっていて、キャッチコピーにある「ラスト21分、永遠になる」というのは、実に的を得ている表現かと思います。

 

そう、この映画はラスト21分のために作られた映画でもあるのです。

 

フレディの暗い過去を描き、歌では底抜けに明るくなる彼の人生を知ることで、ますますクイーンから目が離せなくなってしまいました。

彼は孤独で、親とも疎遠になり、恋人とも別れ、常に一人です。彼がスクリーンで一人で映っている映像が非常に目立ちました。

 

そんなフレディだからこそ、誰からも愛されたいと願うのです。だから「I was born to love you」が生まれたのだと思います。

 

 

I Was Born To Love You

I Was Born To Love You

  • クイーン
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 
 

 

実映像と映画のシーンのシームレスな編集がお見事!

 これまで散々映画はニセモノの塊だ、と言いましたが、実はこの映画は実際のライブ映像がふんだんに使われています。

 

ただし、これ見よがしに「昔の映像ですよ!」と強調せずに、映画で撮ったシーンと昔の映像を限りなくシームレスに繋げることで、「映画があたかも現実だと思える感覚」を与えることに成功したと思います。

 

代表例がラストシーンのライブエイドです。CGで20万人の観客を空撮した後、クイーンを演じる役者を写す。そして時々挿入される本当のライブ・エイドの映像。映画のシーンと現実の映像を織り交ぜることで、映画と現実の境目がつかなくなるのです。

 

そして、映画が生きていると実感出来るのです。

 

まだまだシームレスな編集はあります。

 

クイーンの初期作品である「Keep Yourcelf Alive」を演奏するシーンでは、フレディ演じるラマ・マレックのアップが映ったかと思いきや、実際のライブ映像が挿入される。そこで奇跡が起こります。実際のフレディと、フレディ役のラマ・マレックが本当にそっくりで、フレディが生き返ったような感覚さえ起こります。

 

あと、ボヘミアン・ラプソディをラジオ局で流すシーンでも、放送ブースからカメラがパンし、窓が映ったかと思いきや、そこには4人のシルエットが、、

その後、ボヘミアン・ラプソディのジャケット写真が映り、ミュージックビデオが流れます!!!!!

 

もうこれぞセンスオブワンダあぁぁぁぁ!!!!!!

 

www.youtube.com

 

 

 

何故タイトルが「ボヘミアン・ラプソディなのか?」

 クイーンの様々な曲の意味が分かる映画になっていますが、きになるのは何故タイトルが「ボヘミアン・ラプソディ」になっているのか。

 

おかしいですね、クイーンの曲の意味を教える映画だったら、もっと全体的に「クイーン・ソングス」とかでもいいじゃないですかww

 

何故「ボヘミアン・ラプソディ」をピックアップしたのでしょうか?

 

そもそも語源を調べてみると、

「ボヘミアン」とは「世間の習慣などを無視して放浪的な生活をする人」となり、

「ラプソディ」とは「既成のメロディを引用した叙事詩」なのです。

 

つまりこれは、世間とはかなりズレたフレディの壮大な叙事詩=物語という意味になるのです。

 

これ、今作の内容そのままですよ!!!

 

歌と映画の物語が完全にシンクロしているんですよね。

 

そして、クイーンの中でも最も難解な歌詞として有名な「ボヘミアン・ラプソディ」ですが、この映画では完全に意味がわかります。

 

 

何故ライブ・エイドで「ボヘミアン・ラプソディ」から歌い始め、何故途中から歌い、何故サビまで行かなかったのか?そして何故、ライブエイドの映像を最後に持ってきたのか?

 

見出しが長くて申し訳ありません。

 

今作はライブエイドのシーンがラストに持って行ってますが、何故でしょう?そしてライブエイドをよく見てると、冒頭にボヘミアン・ラプソディが流れ、しかも途中から歌われています。

すごく不思議です。

 

何故フレディがこの曲を最初に、途中から歌ったのでしょう。

 

今作を見た人なら分かりますが、この歌は間違いなく母親、そして 父親に捧げられたものです。

このライブエイドを母親も見ている。。見ている映像も流れます。

 

そして、フレディの最後を知ってる人なら分かりますが、ライブエイドでの公演から、あまり長い時間が経たないうちに、フレディはエイズで死んでしまいます。

 

彼がしきりに「時間の無駄」「時間がない」という発言は、実際の寿命が短くなってきたことも背景としてあるんですよね。

ライブエイドの時もエイズに掛かっている状態で、本当にいつ死んでもおかしくない状態だったと思います。少なくとも彼はそのように意識してたのだと思います。

 

だから、最初の最初にボヘミアン・ラプソディを歌い、母親、父親への感謝、そして自分の人生を語りたかったのでしょう。

 

ここで泣けるのは、ライブエイド前に両親にあってるのに、そこでは言葉数が少なくてすぐにライブに向かってしまうということ。彼は歌で気持ちを伝えたかったんですよ。本当に、、ここは泣ける。

 

 

ちなみに、ライブエイドで歌ったパートは以下になります。

 

この映画を見た人には「もう遅すぎる 僕の最期が来た」や「ママ、僕は死にたくないよ」というフレーズに、もう涙が止まりませんよね。

僕も今、ブログを書きながら泣いています。

 

Mama, just killed a man
ママ たった今、人を殺してきた
Put a gun against his head
あいつの頭に銃口を突きつけて
Pulled my trigger, now he's dead
引き金を引いたらやつは死んだよ
Mama, life had just begun
ママ 人生は始まったばかりなのに
But now I've gone and thrown it all away
僕はもう駄目にしてしまった
Mama, ooo
ママ ああ ママ
Didn't mean to make you cry
ママを泣かせるつもりじゃなかったんだけど
If I'm not back again this time tomorrow
明日の今頃になって 僕が戻らなくても
Carry on, carry on, as if nothing really matters
今のままで生きていって、まるで何事も無かったかのように

Too late, my time has come
もう遅すぎる 僕の最期が来た
Sends shivers down my spine
体中を震えが走る
Body's aching all the time
体中が苦痛に責めたてられる
Goodbye everybody - I've got to go
さようなら みなさん 僕はもう行かなくては
Gotta leave you all behind and face the truth
あなた方の元を離れ 真実と向かい合う時だ
Mama, ooo - (anyway the wind blows)
ママ ああ ママ
I don't want to die
僕は死にたくないよ
I sometimes wish I'd never been born at all
時々 考えてしまうよ、いっそのこと生まれてこなきゃよかった 

 

 

blog.livedoor.jp

 

 

 

 

【超一人語り】私とクイーンの思い出

はい、最後になりましたが、ここで私とクイーンの思い出について語りたいと思います。

 

おこがましいですが、私もフレディと同じく「孤独で、誰かに愛されたい」気持ちを強く持っていた時期があります。

自分がまだ何も持ってなくて、死ぬほど辛い時期がありました。

 

私がクイーンの曲を好んで聴いたのは、確か中学3年生の頃。

 

当時私は、中学でもイケてるグループの中には入れず、イケてないグループの中にも入れず、クラスでは浮いてる存在?でした。

 

当時の自分は非常に劣等感があって、何も持ってない割に、欲望だけは誰よりも抱えていました。

 

まぁ性欲はもちろんのこと、何かで一番になりたい、誰かに褒められたい、認められたい、愛されたい、人気者になりたい、そんな欲望というか自己顕示欲みたいなものを抱えながら、悶々と生きてました。

 

でも、実際の私は運動もダメ、部活もまぁまぁ、勉強は公立中学なのに中の下という、実にパッとしないボンクラ学生でした。

まぁ何をやっても個性が出なかったんですよ。あと、極端に口下手で、上手く話題が出てこないし、何も目立つところがない。

それなのに、個性を身に付けたい、一番になりたいという欲求ばかりが前に出て、死ぬほど苦しかったのを覚えています。

 

うちの中学はまだまだヤンキーが隆盛を極めていた時代で、隣のクラスの中村くん(実名)が、先輩に目があっただけでボッコボコにされていた時代だったんですよ。

中二の時、授業中にJINROを一気飲みしていた同じクラスのアツシくん(実名)が、クラスの中でヒーロー的な扱いになる存在だったんですよ。

東京に修学旅行の時、渋滞の首都高路上でオシッコをした大倉くん(実名)が、爆笑をかっさらって、人気者だった時代なんですよw

 

学校ではヤンキーが一番、ヤンキーとつるんでるのが一番みたいな風潮があったんです。確実に、暴力行為が人間のヒエラルキーを決めていたのが私の中学だったんです。

 

でも、俺はそこまで不良になれない。後輩にガン飛ばされただけで怒りたくないし、お酒は二十歳を超えてから家で飲みたいし、オシッコは路上じゃなくパーキングエリアでしたい。

親のこと考えると、とても不良になんてなれなかったんです。ていうか、そんな度胸なかった。。

 

そんな地獄のような世界で生きてる俺に、木村拓哉のテレビドラマでクイーンの「I was born to love you」が流れてきて、衝撃を受けました。

当時はメロコアにハマっていて、何となぁく洋楽いいなぁ、、ってか中学生で洋楽聴いてるってモテるっしょ?ヤレるっしょ?という煩悩ばかり持っていた私を、クイーンの曲が吹き飛ばしてくれました。

 

初めて曲を聴いた時は思考停止状態というか、あまりに強烈な歌声にノックアウトされました。中学生であることと、勉強が上手くできなかった私でさえ、「俺は愛されるために生まれてきたのさ」という英文は十分過ぎるほど心に突き刺さりました。

 

なんだこのカッコよさ、、、 聞いただけでテンションが上がる曲を、初めて聞きました。

 

人から愛されたい、人気者になりたい、と思っていた私にとっては、その欲求を歌で表現しているフレディー・マーキュリーを、尊敬しました。

 

それからというもの、MDプレイヤーにクイーンの楽曲を詰め込み、毎日聞いていました。

 

クイーンに妙に傾倒し感化された私は、ロックの道へ本格的に走る、、、こともなく、なぜか高校受験を頑張るようになりました。

 

そんな世界で生きる俺が、何で一番になれるか、目立つか、、もう勉強しかないって思ったんです。

 

そして、高校受験を控えた夏に、塾に入りました。

 

中学では浮いていた存在でしたが、塾だと知らない中学の人もいて、小学生もいて、当時の塾長も良い人で、とにかく塾が楽しくて、勉強頑張れば褒めてくれたんですよ。

 

勉強って競争にはもってこいなんです。偏差値やテストの点数っていう便利な物差しがあって、頑張れば頑張るほど評価されて、とにかく勉強で俺は頑張るしかないって本気で思ってたんです。

 

勉強を頑張った私は、校内順位が飛躍的に上がり、300人中180位と平凡すぎる順位だったのに、半年で40位まで登ってこれました。

 

そして高校受験直前になると、自分のテンションを上げるために、ひたすらクイーンの曲を聴いてたんです。

 

そして、第1志望校である高専を受けようと、電車で一時間以上掛かる街まで受験しに行きました。

 

揺れる電車の中、テンションを上げるために「We will rock you」と「We are the champion」をずーとずーと、ずっと聞いてました。とにかくもう、勝ちたかったんですよ。 

そして、テンションを上げてあげて受験に臨んだ結果、、クイーンのようにチャンピオンになれた!!!!!

 

・・・とはいきませんでした。

 

受験中はもちろんクイーンの曲は聞けずに、無音の状態。鉛筆のカリカリ音と消しゴムのゴシゴシ音が焦りを煽り、問題を解けるどころか頭の中が溶けてしまって、全く手につきませんでした。

 

クイーンに力をもらったのに、何もできない俺。この1年間を否定されたような絶望感に襲われ、受験中に涙が出てきました。

 

受験終了直後、クイーンの曲を聴ける状態ではありませんでした。クイーンの歌と自分の負け犬感とのギャップに、抵抗感さえ感じました。

でも、頭の中にクイーンしかなかった私は、めげずにクイーンを聞きました。無理やりテンションを上げようと、「Don't stop me now」を聞きながら、帰りの電車で泣きました。

 

受験に負けた最悪の日でしたが、それも人生経験だと、「良い時間を過ごせた」と自分に言い聞かせることが出来ました。

 


Queen - Don't Stop Me Now (Official Video)

 

そして、次の受験も頑張ろう、まだ俺の人生終わってないと、リスタートできる心構えを作ってくれました。

 

第2志望の受験ではまたクイーンを聞いてから受験に臨み、無事に受かることができました。

 

当時友達が少なく、勉強にすがっていた私は、クイーンのおかげで自己成長できたと感じました。

 

なんか自分語りと言っておきながらも異常に長文を書いてしまい申しわけありません。

 

でも、クイーンと共に歩んだ高校受験は間違いなく自分の人生の中で一番頑張った時なんです。第1志望に落ちるという人生最悪の時にも、クイーンがそばにいてくれました。

 

なんだかんだで大学のドクターにまで進むんでしまった私ですが、これもクイーンがなければ成しえなかったこと。逆に、クイーンがなかったら今どんな人生を歩んでいたんだろう、と恐怖感さえ覚えます。

 

今までありがとう、クイーン。そしてこれからもよろしく、クイーン。

 

この映画を見た後では、私とフレディがどことなく近いような気がして、辛い時にはフレディの曲が助けてくれると、信じられるようになりました。

 

 

 

 

はい、もう気付けば11000文字!! そして深夜3時!!!

 

長すぎて申し訳ありませんでした!!!

 

 

是非ともコメントあれば是非是非お願い致します。ツイッターでも大歓迎です!!!!

 

 
Twitterもやってます!
 

 

 

最後に、、、

 

 

今作は紛れもなく、、、

 

今年ベストを超えてクイーン枠だっ!!!!! そしてウィアーザチャンピオン枠だ!!

 

 

 おすすめ!!! 

 

映画終わってもサントラから抜け出せませんw

 

 

【早期購入特典あり】ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)【特典:ステッカー付】

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 最後に、、、

 

是非とも応援上映!あるいは絶叫上映やってくれ!!!頼む!!!

 

 

 

11.12追記ライブエイドの曲に秘められた魂を解説

 

上映後もライブエイドで掛かっていた曲をひたすら聞いていて、気づいたところがあります。

 

ライブエイドで流れた曲、曲の切り取り方には、フレディが曲に込めたメッセージが隠されている、と。そう確信しました。

 

 ライブエイドで流れた曲の順番で、解説していきます。

 

 

・ボヘミアン・ラプソディ

 

ライブエイドの手前でも流れていましたが、ライブエイドではサビを流しません。

しかも、ライブエイドでは「ママ〜」の部分ばかり流れる。

もっと不思議なのは、一番最初から歌うのではなく、途中から歌い始めるんですよね。

しかも、「ママ、僕は人を殺してきた」から始まるし・・・

 

すごく不思議ですw

 

これは私の考察ですが、「人を殺してきた」という歌詞は、おそらくフレディ自身を殺したという意味になると思われます。

 

意味分からないと思いますが、フレディが殺したのは、フレディになる前の自分。つまり、ファルーク・バルサラです。

 

父親に反発し、家族のしきたりに反発し、名前をフレディに変更。さらに、ファミリーネームであるバルサラもマーキュリーに変更したシーンが描かれますよね。しかもパスポートの名前まで変えてる。

 

この時点で、フレディ・マーキュリーはファルーク・バルサラ=QUEENになる前の自分を殺しているのです。

 

そして、このフレーズがライブエイドの最初の最初に歌っているのは、最初に両親への感謝と反省を歌っているのだと思います。

 

そして、続いて「まだ死にたくないよ」というフレーズも流れますが、両親と会っている時は直接エイズと言えなかったので、歌で病気を告白したのではないでしょうか?

 

・Radio Ga Ga

 

ここでの「ラジオ」は、音楽を聴いてきたことのメタファーでもあると思います。

もちろん、フレディがラジオが好きだったのもありますが、ラジオから流れる音楽を大事にしてたのでしょう。。

 

〜Ay-Ohを挟む〜

 

・Hammer to Fall 

サビで「You don't waste no time at all」というフレーズがあります。これもフレディーの死期が近づくことを知ったメンバーが入れた選曲なのかなぁと。もちろんフレディの推しもあったと思いますが笑

 

・We Are the Champions

 

 そして最後はこの曲。

 

基本的にはこの曲、勝者の歌として使われています。

「俺たちは勝った!」「俺たちは王者だ!」

というフレーズが有名ですが、、

 

実はこの曲、サビに入る前の歌詞は非常に暗いんですよね。

 

「俺は過ちを犯してきた」とか、「自分の刑期を終えた」など、、

そして、

「俺はお辞儀をして幕引きとなった」という歌詞。。

 

これもこれまでの流れと同じく、フレディ自身の死期を予期させる歌詞です。

 

そして、CD音源とは違って「Thank you all」を力強く叫ぶのは、

これがもう最後のライブかもしれないフレディが、観客に最後のお別れをしてるシーンに感じました。

 

普段ならWe Are the Championは勝者の曲なのですが、このライブエイドでは「お別れの曲」として位置付けているのです。

 

 

まさかWe Are the Championで泣かされるとは思いませんでした。。

  

 

 [12.22 加筆]

ボヘミアン・ラプソディの熱がまだ冷めず、フレディーに感化された私は、いてもたってもいられなくなり、イラストを描いてみました。

 

猫ちゃんに王冠が載っています。もっと王冠を上手く表現したかったんだけどな。。。

 

f:id:Machinaka:20181222110040j:plain

 
 ちなみにネタバラシをしておくと、一から描いたわけじゃないです。フリーの写真をもとにライブトレースして、ベクターデータにしてから色塗ったんですよ。
 
なんかイラストを得意とする映画ブロガーさんの中に、俺と同じようなやり方でやってる人もいると思うんですけど、あたかも自分で全部描いたってアピールする人もいるんですけど、私はあくまでも出典を明記しておきます。
 
 
それでは、また!!
 
 
 
© 2015,machinaka.hatenablog.com