Machinakaの日記

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映画「GODZILLA星を喰う者アニゴジ3」ネタバレあり感想解説 虚淵的人類補完計画の結末はエロゲ

こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
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今回公開する映画はこちら!

 

「GODZILLA星を喰う者」

 
 
 
 
 
シンゴジラの公開から早2年。。国内外で、ゴジラ映画が作られるようになり、空前のゴジラブームが来ています。
 

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ハリウッドのレジェンダリーピクチャーズでは、「キングコング」を公開し、大変なクオリティと共に大ヒットを飛ばし、次回予告にはゴジラの鳴き声を入れてくれる大サービスまで入れてくれました。

 

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そして、日本ではアニメ版ゴジラが映画として公開され、脚本:虚淵玄という稀代のヒットメーカーがゴジラ映画を作っています。

巷ではアニゴジと呼ばれてます。

 

そんなアニゴジも3部作目となり、前回ではネタバレ厳禁だったキングギドラが、ポスターになってることに衝撃を受けてます。もうこの映画、2作目を見た人しか対象にしてないのか。。

 

 
まだポリゴンピクチャーズの3DCGキャラデザは受け付けない時があるけど、もう最後まで見ないと気が済まない私。だからシリーズ物って売れるんだよなぁ、、、
 

それでは「GODZILLA星を喰う者」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!! 

 

 
 
 
 
 

[あらすじ]

  
・「ゴジラ」シリーズ初のアニメーション映画として製作された「GODZILLA」3部作の最終章。2万年をかけて進化した最大のゴジラ=ゴジラ・アースと、ゴジラから地球を取り戻すべく戦う人類の壮絶な戦いを描く。武装要塞都市「メカゴラシティ」を起動させてゴジラ・アースに挑んだハルオたちだったが、その過程でガルグやベルベらビサイルドたちと人間たちとの間に亀裂が生じる。また、ハルオはゴジラ・アースに勝てる唯一のチャンスを捨ててしまい、かつてない敗北感に襲われる。その一方で、エクシフの大司教メトフィエスは、ある秘めた目的のため信者を増やしていた。やがてゴジラ・アースに太刀打ちできるものがいなくなった地球に、金色の閃光をまとった「ギドラ」が降臨する。監督は、劇場版「名探偵コナン」シリーズの静野孔文と、「亜人」の瀬下寛之。脚本は「PSYCHO-PASS サイコパス」など数多くのヒット作を生み出している虚淵玄。

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【11.9 完結】『GODZILLA 星を喰う者』予告①(『GODZILLA:The Planet Eater』 Official Trailer① )


 
 
 
 

今までのアニゴジを見てきた俺としては、、

 
1作目のゴジラ怪獣惑星は、ゴジラにより地球を破壊された人間と宇宙人が共同体となり宇宙の治安維持に努めている。
しかし、ひょんなことでゴジラが住む惑星に迷い、ゴジラとまた遭遇してしまう話でしたねー。
 
1作目は、本当に苦手でした。
 
ゴジラへの復讐に燃える主人公の同期がいかにも取ってつけたような、下手な理由だったし、何よりポリゴンピクチャーズが作る宇宙服のてけとーなデザインが目立つ映画でした。
あぁ、、、もう思い出したくねぇ、、、!!!
 

 

そして2作目。ゴジラに一矢報いるために地球人・宇宙人が一丸となり、ゴジラを倒そうとする姿勢に感動しました。

 

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前作が良かっただけに、今回は非常に期待しております!

 

 
それでは映画の感想でっす!!!
 
 
 
 
*ここから本作に関して重大なネタバレがあります。
ご注意ください*
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

映画の感想

 1、2のイケイケテンションをぶった切る、いきなりの鬱展開!!!! 
 
虚淵節全開の、虚淵が得意とするエロゲ的展開だったぞ!!! 
 
ゴジラ、キングギドラ、モスラという、1968年の爽やかな特撮映画「怪獣的総進撃」と同じ怪獣が出てるのに、なんでこんなに虚淵的なんだ。。。 そして、エヴァ的な人類補完計画シーンもよかったです!! 
 
ハルオはシンジ、メトフィエスはカヲルだ!!!!
 

 

 

 

虚淵節が炸裂する鬱アニゴジ

 

バッドエンドが止まらない

1はゴジラへの執念を燃やすハルオを中心に描き、まるで「進撃の巨人 前半」のような展開でした。

 

 

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2は、地球人とビサイルド、そしてフツアの英知が結集したメカゴジラを持ってゴジラに挑むという、人類VSゴジラとの対決は本当にテンションが上がったし、超大好きな展開でした!!!

 

 

が、、、が!!!!

 

 

3に来て突然の鬱展開に陥ってしまいました!!!

 

3で鬱!!!

 

私もまさか、こんな結末になろうとは思いませんでした。。

 

ちなみに確認だけど、これ3部作で終わるんだよね?

 

最後の最後はバッドエンドという、やはりと言っていいべきか、虚淵アニメを見てきた人なら「あ、やっぱりな。。」と思う展開でございました。

 

もうこればっかりはオチを言わないと始まらないんで、言ってしまいますが。。。

 

 

 

ギドラを呼び込んでゴジラを倒した思いきや、ハルオがメトフィエスに抵抗しゴジラがギドラに勝つ。

 

敵がなくなったゴジラは仙人のように沈黙。

 

そんな時に、惑星から脱出するはずだったハルオが何故か、ゴジラにもう一度勝負を挑み、、、、

 

敢えなく散る

 

〜fin〜

 

 

 

なんですか、この終わり方wwww

 

 

ちょっと想像がつかなかったです。まさかまさか最後でハルオが神風特攻隊的な結末を見せたのには、驚かされてしまいました。

 

 

この映画を見て色んな感想を持つと思いますが、まずはこのバッドエンドに驚かされたのではないでしょうか、はい。。。

 

私もまだ、驚いたままですww

 

まぁ普通に考えると、今作の肝は人類代表のハルオと、宗教法人代表のメトフィエスとの一騎打ちだったわけで。

 

科学と精神論で戦う人類と、科学が発達しすぎて変な宗教にハマってしまった科学の無駄遣い集団達とのバトルだったわけです。

 

ハルオの最後は、ゴジラに負けると分かっていても、戦いを挑みたかった。それは、メトフィエスに言われた「人類は科学をもって進歩しようとする。しかし、その先に待ってるのは破滅だけだ」(原文ママではありません。)に対抗しようと、人類の誇りをかけて、最後の抵抗を行ったんでしょう。

 

しかし、その割にはあまりにも呆気ない撮り方で、ゴジラも光線出すの勿体ないみたいな感じがプンプンしてましたよね。

 

普通、あんな戦闘機一つだけなら、ゴジラは光線を出すまでもありません。重力波で一発なのでは?

 

だから、最後のゴジラはまるで人類に忖度しているかのような、エンターテイメントに非常に理解があるゴジラでしたねwww

 

「これ普通なら出さないヤツだからね!?最後だから光線出してあげてるんだからね!?」と、ゴジラが言ってるようにも感じましたよww

 

 

 

満足できる3DCGアニメだった

今作の1を見たときは、前編3DCGアニメで、独特のヌルヌル感と顔のパーツがギクシャクしてる感じ、何より服の汚れが完全にコピペしたような感じで、非常に無機質な絵に萎えてしまいました。

 

しかし、2、3を見るうちに、次第に映像のクオリティが上がっているような感覚があり、映像的にも非常に満足できる作品でございました。。

 

今回は何よりギドラとゴジラの戦いのシーンはもう圧巻。

3DCGってあんまり寄りの絵で見せるとうまくいかないと思うんですよ。クローズドショットで写すと、CGの荒い部分が見えてしまうんですよね。

 

なので、ギドラとゴジラの戦いにおいてはクローズドショットも見せつつも、ギドラとゴジラ全体が見えるように引いた絵で撮って、ゴジラの黒いフォルムに纏わりつく、光り輝くギドラがまるでイルミネーションのようにゴジラを照らしていて、クリスマスツリーの金ピカのアレ、みたいな感じでしたねwww

 

これとか特に、ギドラっぽくない!?

 

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個人的には、アニゴジから一足早いクリスマスプレゼントをもらったような気がしました!

 

あれ、これ俺だけかな。。

 

 

 
 

エヴァを見てるかのようだった

人類補完計画的展開

 今作を見ていて思い出したのは、メトフィエス達がギドラを呼ぶ行動原理と、その結末が非常に「人類補完計画」だなぁと強く感じました。

 

ゴジラといえば、エヴァを作った庵野秀明監督が「シンゴジラ」を作りましたが、人類補完計画的な、宗教的なメタファーはなかったです。

 

 むしろ「シンゴジラ」は、庵野秀明さん自身の葛藤や過去のトラウマが映像化されたものとして、位置付けております。

 

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しかし、今作で人類補完計画的な宗教的メタファーが入ったのが、驚きでした。

 

メトフィエスを始めとするエクシフの目指すところは、ギドラを呼ぶために人が生贄となり、人間は物理的に死んでしまう。全滅したかのように見える。しかし、それはあくまで肉体としての死であり、死を超えた先に希望がある、という考え方がエクシフの目指すところですね。

 

これ、人間が肉体から開放され、次のステップに進む。

人類補完計画と同じですよ! 

 

他の映画でいうならば、「2001年宇宙の旅」における「人類スターチャイルド化計画」にも相当すると思われます。

 

akio0911.net

 

このことからも分かる通り、人類補完計画とは、人類が次のステップに進むために自らの肉体を捨て、空間や時間の概念から開放され、「神になること」が目的なんですよね。

 

人類補完計画とは、人間が神になること。それはまさしく、「神事」

 

そう、碇シンジの「シンジ」とは、「神事」というメタファーが込められているんですよね。

 

 

はい、メトフィエスの話に戻ると、ギドラという神を呼ぶ代償として人が肉体としての存在を失っていくことは、結果的に人間がいなくなりギドラという神が生まれるということ。

これは実質的に、人類補完計画で得られるものと同じなのです。

 

 なので、メトフィエスが目指したものは人類補完計画だったなぁと感じたわけです。

 

 

オペレーターの厨二病セリフの応酬は見事

 

あとエヴァっぽいと思ったのは、ギドラが責めてくる時にオペレーターが放つ厨二病実況の数々www

 

ギドラが目に見えてはいるけどセンサーに映らないことを、「座標が虚数です!!」という名ゼリフwww

 

これ、虚数を覚えたての高校生にとってはたまらんだろうなぁwww

 

基本的に、というか絶対的に座標というものは実数で表されますからねw

だって、虚数で座標を表すことができたら、虚数を使った座標に存在することができるならば、それは「この世に存在しない」ことを意味します。

 

これは、虚数を理解していれば分かることです。

 

だからみんな、アニゴジを理解したかったら数学を頑張ろう!!!

 

 

ハルオとメトフィエスは、シンジとカヲル

ラストでハルオとメトフィエスが寄り添い、メトフィエスの最後を看取るシーンは、まるでシンジとカオルくんのように思えました。

 

ハルオって厨二病で、今作ではメトフィエスになすがままで鬱になって、すごくシンジっぽいんですよ。

 

一方で、メトフィエスは一ミリもブレない。最初から最後までスタイリッシュなんですよね。

 

すげぇシンジとカオルっぽいよ!!

 

 

3作目で鬱展開のアニメ映画と言えば・・

はい、3作目で鬱展開といえば、「エヴァンゲリオン劇場版」がまさにそれでしたね!

 


エヴァンゲリオン新劇場版 Q 最新予告

 

エヴァ劇場版も、1作目の「序」でツカミを、2作目の「破」で極上のエンタメ作品となり、そして3作目の「Q」で激鬱展開となりましたね。。。

 

似てるなぁ、、、、

 

 

なぜキングギドラはゴジラをすり抜けたか?

 

はい、なぜギドラは目には見えて、この世にいないことになってるのでしょうか?

 

なぜギドラはゴジラに触れて、ゴジラはギドラに触れなかったのでしょうか?

 

これは先ほども説明しましたが、ギドラが存在するのは虚数を含む空間なんです。つまり、オペレーターも説明していた通り、「座標が虚数」なのです。

 

これは何を意味するか。簡単な2軸で説明してみましょう。

 

東西南北を表すために、左右が実数、上下が虚数の軸とします。

 

ゴジラは実数の世界(実世界)にしか行けませんが、キングギドラは虚数も扱える。つまり、実数の軸と虚数の軸を交差させてグラフを作ってみると、とてもわかりやすいです。

「複素数」の画像検索結果

complex-plane.png

 

 

もっと分かりやすい図にしましょう。

 

ゴジラは実数の世界でしか生きられないため、左右にしか動けません。

しかし、ギドラは上からも下からも攻撃できます。が、ゴジラはその存在さえも気づきません。なぜなら、虚数の座標などこの世では表せないから。

虚数を変数で表すと、「i」

「i」の二乗は「−1」になります。

そもそも、実数の世界で「i」という文字列自体がありえません。

ギドラは、虚数の座標にいるのでゴジラの攻撃を食らうことはないのです。

 

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エロゲ的展開がたんまりありましたな

「ワタシ、デキル」

フツワでしたっけ? あの子がいきなり脱ぎだしてハルオに「ワタシ、デキル」というセリフ。。。

あの展開。。。

 

どう考えてもエロゲだろwwwww

 

なんかヌルヌルした動きが妙にリアルだったなぁ、、、

 

 

 

神風特攻隊はエロゲのバッドエンド

 

最後のハルオの神風特攻隊は、実にエロゲでバッドエンドを引いた時のような終わり方でしたねぇ、、、

 

エロゲ的なバッドエンドの特徴としては、非常に唐突に主人公に不幸が訪れてゲームクリアになってしまうんですよ。

 

好きな女の子ともヤれずに(フツワの娘とやらないですもんね!)、既に屍と化した花澤香菜ちゃんを抱えながら(こちらもヤれずに終わりましたね!)、神風特攻隊としてゴジラに挑んで、あっけなく散るんですよ。。。

 

 

エロゲでは、女の子とヤれずに最後を迎えると、確実にバッドエンドなんですよ!!

 

だから、今作の結末は沢山のフラグ(フツワの娘、花澤香菜ちゃん、そしてメトフィエス)があったのにも関わらず、ヤれなかったハルオの失点が積み重なった結果だったのです!!!!!

 

アニゴジ3は、エロゲ的な物語構造だったのだ!!!

 

エロゲ以下でも、エロゲ以上でもない!!! 

 

大変金のかかったエロゲである!!!!! 

 

 

 

最初に「前回のあらすじ」が欲しかった。。

 

あと最後に、、、

 

前半は会話劇が多くて、少し退屈でした。

 

せめて前回のあらすじを最初に見せて、熱いセリフの応酬を見せてくれたら本当にテンションが上がったのに、、残念です!!!!!

 
 
 
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