こんばんは! Machinakaです。
今回批評する映画はこちら
「陽だまりの彼女」
https://p.twpl.jp/show/large/NXw7Bhttps://p.twpl.jp/show/large/NXw7B
99.9ファン&松潤ファンの皆様、お待たせしました!!
実は、多くの方から「陽だまりの彼女」を批評してほしい、との声が寄せられてまして、、、今回の記事に至りました。
99.9刑事専門弁護士が放送している間は、近いうちに批評しますよ〜と言い続けてたんですが、、、結局今日の今日まで引きずってました笑
まぁ、99.9が終わった今だからこそ、記事を書くのもいいかなぁと思いまして、、、
せっかくなので、99.9が始まる日曜午後9時ちょうどに記事を書こうって思い、今まで温存してました☆
最初にお伝えしますと、、、99.9とは違って、「陽だまりの彼女」は映画です。
なので、99.9みたいにいつも大絶賛! サイコー!!って感じの記事じゃなくて、より客観的に、、、悪いところも含めて批評していきたいと思います!!
それが私の批評スタイルであるし、読者の方から「悪いところも含めて客観的に批評してほしい」「Machinakaさんの批判なら、受け入れられそう」とコメントが寄せられましたので、、、、
許可されたなら遠慮なく、良いところも、悪いところも含めて徹底的に批評するぞ!!!!
それでは早速行ってみましょー
1. 映画を観る前の予備知識
はい、お恥ずかしながら、「陽だまりの彼女」という映画があることを、最近になって知りました。おそらく、松潤ファンと交流を持ったのがきっかけだと思うので、3ヶ月前くらいでしょうか、、、
映画自体は2013年の10月に公開されましたので、、約3年ほどブランクが空いた状態で映画を見ることになりました。おそらく、松潤ファンの方がオススメしてくれなかったら、出会わなかった映画でしょう。
映画を観るときは出来るだけ前情報がない方が面白いので、、、
陽だまりの彼女については、主演が松本潤と上野樹里ということ以外は知らずに、映画の予告編を一回観ただけで、本編を見ました。つまり、ほとんど前情報なしですw
ちなみに見た予告はこちら!!
WEB予告版ですね。
なんとこちらの予告では、、、松本潤さんが一切登場しないんですよ!なので、「本当に松潤が出てるのか?」と心配さえしました笑 何か、理由があるのでしょうね。。。。
繰り返しますが、映画に関する前情報はこれだけです。つまり、松本潤さんの成分はゼロの状態で、映画鑑賞をしました。
監督やキャストなどは、、、ファンの方ならご存知ですよね? というわけで、早速映画の感想から行ってみたいと思います!
ではいきまーす!
1.映画の感想
非常に美しい映画でした!
まずですね、映像が全体的にホワイト調なんですね。
こちらの写真を見ていただければお分かりかと思います。
https://p.twpl.jp/show/large/mFRWZ
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/itotto/20130506/20130506124504.png
映画の最初から最後まで、ずっと明るい陽だまりが差し込んでいるような、映像設計になっています。ずぅーーと、陽だまりが差し込んだような映像なんですよ!!
窓があったら、絶対にカーテンは空いているし、外に出ればほとんど晴れている。ピーカン照りな映画でしたねー!!
おそらく、「陽だまり」という言葉に導かれて、太陽がさんさんと輝く色調にコントロールしたんだと思います。
ホワイト調にしたことによって、どんなシーンにも清潔感があって、主演の美男美女が出てくると、本当に美しい映像になるんだな、これが!
写真を撮るときには、必ず照明を使って被写体の美しさを引き立てると思うんですが、この映画は全編に渡って、白い照明を当てた感じですね。多くの映画を見てますけど、ここまで白い照明だったり太陽光の白さが強調された映画は見たことないですね、普段は暗い映画ばっか見てるので笑
そして、、、
渡来さん(上野樹里さん)の、あまりにも切ない設定に、共感せざるを得ませんでした。。。
いや、私は男ですけど、もし自分が猫から人間になって恋をしちゃったらどうなってたんだろうと、、、
おそらく、猫の寿命を考えて12−13年くらいに記憶が消える設定になっているんでしょう。にしても、残酷な設定にしたなぁ、原作者笑
ある意味で、「世界から猫が消えたなら」のプロットと近いですよね。もちろん、作品の出来栄えは「陽だまりの彼女」の方が良かったですよ!
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また、彼女の記憶が消えていく映画としては、韓国映画の「私の頭の中の消しゴム」を思い出しました。
寿命が人間と比べて短いからこそ、好きな人と一緒にいる1日1日、、、一瞬一瞬を大切にしてほしい、そんなメッセージが込められているのかなぁ、と思いました。 だから、女性が男性に読んでほしい小説No.1になったのかなぁと。
私の経験則なんですが、女性の方が男性より、恋愛に関して覚えていることが多いですよね。それくらい、恋人との記憶は忘れない、、というか大切にしていると思うんです。
余談ですが、付き合っていた彼女に「3年前の誕生日プレゼント覚えてる?」と聞かれて、うろたえたのを覚えています笑
逆に私が彼女に質問したら、全てスラスラ答えているっていう、、、女性の記憶はどうなっているのでしょうか笑 尊敬しますw
また、今回のテーマソングはこちらの曲でしたね、、、
Wouldnt it be nice The Beach Boys 日本語字幕付き) YouTube
アメリカの「ザ・ビーチボーイズ」の「素敵じゃないか」です。60年代の名曲を、21世紀に復活させたのは素晴らしいと思います。
https://ecx.images-amazon.com/images/I/41MO-DxImTL._SS300_.jpg
私の大好きな音楽ライター、高橋芳朗さんも、クリスマスに聞きたい音楽としてオススメしています。
https://miyearnzzlabo.com/archives/31758
というわけで、非常に綺麗な映像と音楽、素晴らしい原作があって、とても美しい映画になっていたと思いました!
2.もしや?と思ったらやっぱり、、
この映画を見ている途中、すぐに気づいたんです。
「この映画撮っている人って、ミュージックビデオ出身の監督じゃね?」
ズバリ当たりましたw
監督は三木孝浩さん
https://i.yimg.jp/images/gyao/trend/syst/2014/120601/01.jpg
1998年にソニーミュージックに入社。映画よりも先に、プロモーションビデオミュージックビデオを手がけていたんですね。
映画を撮りだしたのは2010年から。それより前は、ミュージックビデオやCMなどのいわゆる「広告向け」の映像を撮っていたんです。
なぜ初見の私が、監督の職歴を見抜いたのか? それはこの映画の映像が、映画というより広告向けの映像だったわけですね。
これだけじゃ分からないので、説明しますね。
映画というのは、2時間程度尺があって、その中でストーリーを作って、自分の主張したいことを伝えればいいんです。なので、映像にも起伏があって、汚いところもバンバン見せて、辛かったり悲しいところも描けるんですね。映画館なら、どんなに辛い映像を見せたって途中退出することはありませんから。
しかし、、、CMやミュージックビデオ(この場合はプロモーションビデオと言った方がいいかな?)の場合は、映画と比べて非常に短い時間で全てを見せなくてはいけないんですね。CMなら15秒ですからね。本当に短い時間なんですよ。
で、放送時間の短さから、広告向けの映像を作る人は映画監督とは決定的に違う作風の違いがあります。
それは、、、
「人を惹きつける映像を作ること」
https://www.hidamari-movie.com/img/intro_v.jpg
はい、映画だったら途中でやめることってほとんどないんですが、テレビの場合はチャンネルが簡単に変えられるんですよね。で、スポンサー側としてはCMを全て見てほしいに決まってますよね。
そのため、広告業界が作る映像は、チャンネルを変えさせないように、とにかく人を惹きつける映像を作ることが大事なんです。
この広告業界の映像制作方針を、「AIDMA(アイドマ)の法則」と言います。
AIDMAモデル
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認知段階
|
A:Attention(注意) |
感情情段
|
I:Interest(興味、関心) |
D:Desire(欲求) | |
M:Memory(記憶) | |
行動段階
|
A:Action(行動) |
https://www.medi-graph.com/contents/essay/manual/004.html
まずAttention 注意を惹きつけて、、Interest 興味を持ってもらう Desire 商品を買いたい欲求を刺激し、 Memory 記憶に留めさせる Action 商品を買わせる って流れです。
ほとんどのCMは、このAIDMAの法則に従って制作されます。
つまりですね、この「陽だまりの彼女」の映画も、このAIDAMAの法則で作られていると思うんですよね。思い返してください。なんだかCMやPVのような映像のような気がしませんか?
ただ、商品の宣伝ではないので、DesireとかMemoryとかActionの成分は薄めなんですけど、、、
「陽だまり」というキーワードを強調するかのように、白い映像が強調されてるんですね。悪い言い方になってしまいますが、『「陽だまりの彼女」を売り込むためにこんなイメージビデオを作りました!』と言われると、すごく納得がいく映像なんですね。作品のイメージにピッタリなので。
なので、私は途中から映画というより、プロモーションビデオのような感覚で見てました。いや、それでも面白かったんでいいんですよ! プロモーションビデオ出身の映画監督で有名な監督っていっぱいいます。例えばリドリー・スコットなんかがそうですね。
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この映画を見た時、非常に近い一本が思い浮かびました。
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韓国映画の「ビューティインサイド」です。
こちらも韓国のプロモーションビデオの名監督が撮った映画です。なんと、韓国映画なのに上野樹里さんが主演しているんですよ!
https://i.ytimg.com/vi/Mzf8TfgWiYA/maxresdefault.jpg
この映画は、主人公の男性が、毎日顔や性別が変わってしまうという、大変な病気を抱えながらも純愛を貫くという話です。上野樹里さんは、元は男という設定なんですよw
で、結局何を言いたいのかと言うと、、、
プロモーションビデオ出身の監督は、映画としてのストーリーよりも、映像の美しさを優先するってことです。AIDMAの法則を適用すると、とにかく美しい人で注意や興味を惹きつけるってことです。
なので、プロモーションビデオ風の映画の主役キャストに選ばれるってことは、本当に美しい人だってことです。商業的に、人を惹きつける魅力がある人ってことになります、はい。
広告向けの映画だろうが、映画らしい映画だろうが、面白ければ何でもありですw
個人的には、楽しめる映画で良かったです!!! 男の私には、、上野樹里ちゃんが可愛くてキュンキュンした!!!!
キャスティングが上手いのと、撮影が凝ってますから、、、普段より可愛さが倍増するんですね〜〜〜〜
https://pbs.twimg.com/media/CO2zzquUkAAyb8J.jpg
上野樹里ちゃん最高だぜ!!!!
3.追記☆多少ツッコミどころも、、、
はい、あんまり書きたくないんですが、ツッコミどころも多々見受けられました、、、
本当は書きたくないんですけど、これも次の映画に活かすためです!! あと、ファンの方も「悪いところも受け止められる」って言ってくださったし、、、、
遠慮なく行きます!!!
これから述べる文章は、映画に関して批判的な内容が記述しています。もちろん、ちゃんと根拠をつけて書いてますので、いわゆる「叩き」とは違います。
それでも見たくないという方は、このまま記事を閉じてくださって結構です。
それでは行きますよ!!!
本当に書きますよ!?
はい、行きます
あのねぇ、「陽だまりの彼女」ってことで、ホワイト調に撮影するのはいいんだけどさ、、、、
ストーリーが悲しい展開になっても、ずっと白くて明るい映像が流れるってどういうことよ!!
いやいや、分かりますよ。「陽だまり」というコンセプトで、綺麗な映像を撮り続けたいのは分かりますけど、、、
でも、あまりにも脚本とズレてるんじゃねぇの!? で、この映画は2時間あるんだ、2時間も同じホワイト調の映像を見せられたら、、、飽きちゃうよ笑
あと、今回は逆光の映像にも積極的に挑戦してるんですが、、ライティングがあまり上手くない。。。
https://pbs.twimg.com/media/CINBC08UEAAipES.jpg
逆光好きなのは分かるんだけどさ、肝心な俳優の顔まで白くなっちゃうのはまずいよ、、、。
綺麗な松潤さんと上野樹里ちゃんの顔を、太陽で隠さないで!!!
あとは、、、エンディングですね。。 ラスト5分が本当に蛇足、、、蛇足だった!!!
なんでこんなに蛇足なんだよ!!!!
具体的に言うとですね、上野樹里ちゃんがいなくなってしまって、記憶から消えた後の世界です。
松本潤さんのところに、猫がやってきて、じゃれてますよね。
そこで、松本潤さんの前に女の子が現れて、「猫はお好きですか?」
https://buta-neko.org/img/movie/2013/hidamari/cap067.jpg
おお! これは上野樹里ちゃんかな? いや、他の人かな、、、と想いを巡らせているその時、、、、
https://i.ytimg.com/vi/bsJSSvOEYtw/hqdefault.jpg
おいおい!!! そのまんま上野樹里じゃねぇか!!!
そりゃあね、上野樹里ちゃんとまた会えたら良いねって思ってましたよ。観客全員がそう期待しているよ!
でも、それは妄想の中での話なんだよ! 映画でここまで見せちゃったらダメだ!! これをしたら、上野樹里ちゃんとの別れの切なさが台無し!! 台無しなの!!!!!
そして、我々観客の妄想が消えてしまう!! それこそ、大事な妄想の記憶が作れなくなってしまうんだよ!!!
「私だったら、上野樹里ちゃんと松潤くんがこんな再会をして欲しいなぁーー」と妄想を膨らませる映画ファンの楽しみを減らしたんだよ!!!!!
で、極め付けは歌の表現の仕方、、、、
松潤と上野樹里ちゃんが再開する前に、今回の映画のテーマソングの歌が流れるんですが、、、、
なんと、黒背景に音楽の歌詞が英訳と日本語訳と同時に流れるだけなんですよ!!!!!
Wouldnt it be nice The Beach Boys 日本語字幕付き) YouTube
おい、おい、おい、、、
これは映画だぞ!!!!!!
映像で見せなきゃいけないのに、最後は音楽とその歌詞ってどいういうことだよ!!!!!
問題のシーンに入る前の、バーで松潤さんがニコニコしているあの演技が台無しじゃねぇかよ!!!!
というわけで、やはりプロモーションビデオ出身の監督が映画を作ると粗が出る、、、、と思ってしまいました。。。
4.追記の追記☆ 松本潤さんの演技
男の私としては、どうしても松潤さんより上野樹里ちゃんばっかり観てしまうので、、、
演技の方は素晴らしかったと思います。私が今まで思ってた「花より男子」の道明寺のイメージを払拭してくれました。
この映画はファンタジー色が強く、まるでおとぎ話のような世界観だと思います。
松潤さんは上野樹里さんの再会によって、おとぎ話の世界に引き込まれる。つまり、アイドルとはかけ離れた、普通の人間を演じる必要があるんです。
俳優にとって普通の人間を演じることはとても難しいことで、現実の世界と虚構の世界の両方を演じる必要があるのですから、本当に凄いことだと思います。
この映画を観て、一本の映画を思い出しました。岩井俊二監督の「リップヴァンウィンクルの花嫁」です。
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主演の黒木華ちゃんが綾野剛さんとの出会いをきっかけにおとぎ話の世界に誘われて、ある女性と恋をする話なのですが、、「その女性は亡くなってしまい、彼女の死を受け入れて」力強く生きていくストーリーです。
「」内はネタバレのため白文字にしているので、ご覧になりたい方は白文字をドラッグして色を変えていただくかコピペしてください。
虚構=おとぎ話の世界に迷い込み、恋人を失うという点で似てるんですね。
恋人を失うショックとおとぎ話の世界に迷い込み誰にも相談できないという二重の苦しみによく耐えたな、と。
映画の後半は、かなり松潤さんに感情移入してしまいました。松潤さんの新しい一面が見れたことも嬉しかったですね。前にも書いたんですが、ジャニーズの人のプロ根性には毎回驚かされます。