こんばんは! Machinakaです。
今回批評する映画はこちら!
「ジャングルブック」
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待ってました! ディズニー×動物! 夏の大作映画っぽいね!!!
映画見る前から、「八月はアニマル映画だ!」と息巻いてましたっけw
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はい、おそらく他のブログでは「CGが凄い!」とか、「ニールセディくんがかわいい、動物がかわいい」とか言うと思うんですが、我がブログ「Machinakaの日記」は独自路線を突き進みます!
今回は、大人の目線で、ディズニー映画をちょっとエッチな視点で記事を書きたいと思いますww
それだけじゃスポーツ新聞的な記事になっちゃうので、最後に真面目な話としてジョンファブローの話もちょっとします笑
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1.あらすじ
ルドヤード・キプリングの同名小説を原作とする名作ディズニーアニメーションを、「アイアンマン」シリーズのジョン・ファブロー監督が実写映画化。ジャングル奥地に取り残された人間の赤ん坊モーグリは、黒豹のバギーラに助けられる。母オオカミのラクシャのもとに預けられたモーグリは、ラクシャから惜しみない愛情を受け、幸せな毎日を過ごしていた。そんなある日、人間に対して激しい復讐心を抱くトラのシア・カーンがジャングルに戻ってくる。ハリウッド屈指の映像制作チームが最先端の映像技術を駆使し、主人公モーグリ以外の動物や背景など全てをリアルなCGで表現。モーグリ役にはオーディションで2000人の中から選ばれた12歳の新人ニール・セディを起用し、ベン・キングズレー、ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン、クリストファー・ウォーケンら豪華キャストが個性豊かな動物たちの声を演じる。
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2.ニールセディくんが凄い!
今回のキャストは、何と一人だけ!!!!
主演で唯一の実写出演を務めたニールセディくん。ジャングルに置き去りにされた少年モーグリを演じている。
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何と2000人のオーディションから選ばれた俳優らしく、まだ12歳のかわいい男の子!
インド系アメリカ人で、とても可愛らしい。アカデミー賞でスピーチをしたらさぞかしウケるだろう。昨年のアカデミー賞では、スピーチに「ルーム」で驚愕の演技を見せた子役のジェイコブ・トレイブレイくんが登場し、会場は笑いとともに穏やかな雰囲気になったものだ。
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50年前に作られたアニメ版「ジャングルブック」のモーグリと比べると、色黒の肌や背格好が似ている気がする。ジャングルにいそうな少年を思い浮かべると、彼がぴったりきたのだろう。にしても、私が思い浮かべる一般的なインド人とは明らかにイメージが違う。ボリウッド映画といい、なぜインド人俳優は色白が多いんだろうか。。。
無礼な話だが、彼のギャラはいくらで、そのギャラを親がどう管理するのだろう? ディズニー映画で、しかも実写出演は彼だけ。ニールセディ君のご両親、もしこのブログを読んでいたら是非この件についてご一報頂きたい。大丈夫、私はとても口が固い。
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3.恐るべしディズニーCG!
この映画は公開前から「CGが凄い!」と制作環境の凄さが噂されてきた。
前述したように、主演のニールセディ君は生身の人間、しかも12歳。彼はどうやって「一人で」演技をしたのだろう?
撮影環境のワンショットがこちら!
全編CGのため、もちろん彼以外の人間は映らないことになっている。これはおそらく、川のシーンを撮っているのだろう。
ニールセディ君の前にいるおじさんは、本作のジョンファブロー監督である。彼についてはまた後で詳説するが、まさか監督も水に浸かるとは、、、
また、インタビューによれば、ニール・セディ君が演技するときは常にジョンファブロー監督が前にいたんだとか。写真をよく見てみると、ニール・セディ君と同じ目線で喋っている点が非常に好感が持てる。
彼は子役の使い方が上手いのかもしれない。何故なら、前作の「シェフ」にて子供と共演しているからだ。しかも初めから終わりまで映画で共演していたのだから、子役を上手く見せるにはどうすればいいのか、熟知していたのかもしれない。
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ちなみに、同じく水中撮影でブルーバック撮影したといえば、ミッションインポッシブル・ローグネイションのトムクルーズを思い出してしまう。
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映画では3分息を止めたトムクルーズだが、実際の撮影では3分以上潜り続けてアクション演技をしたという逸話もある。無論、ニール・セディくんにそんなスキルなど必要はない。
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ニール・セディくんの演技も気になるところだが、このブルーバック撮影からいかにしてジャングルの雰囲気を作ったのかが見ものである。それでは、映画の感想に入りたい。
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3.映画の感想
ディズニー映画もここまで来た!!!
確かにこれは実写ではない、しかし、実写以上のリアリティが出ていたに違いない!!
主演のニール・セディ君は、本当にジャングルで活動していそう! そして将来、ターザンになるに違いない!!
ニール・セディくんは本当にまだ12歳なのか?と思うくらい自然な演技だった。天才子役!と称すれば話はすぐに済むのだが、12歳といえばまだまだ子供。彼を飽きさせることなく、撮影を無事に完成させたスタッフの苦労もねぎらいたいものだ。
ストーリーは、ディズニーの王道のようなサクセスストーリーで、やはり見所は迫力のある動物とニール・セディくんの迫真の演技である。しかし、この映画の魅力はこれに留まらない。観客を楽しませるコメディ演出が随所に込められている。
そして、演技の上手さはニール・セディくんだけではなかった。声優の演技にも驚いた。声優の演技が凄いのかCGの技術が凄いのか分からないが、途中から動物の顔が声優の顔と重なる時がある。
例えば、クマを演じるのは「ゴーストバスターズ」でもお馴染みのビル・マーレイであるが、どんどんこのクマがビル・マーレイに思えてしょうがないのである。ちなみにこのクマはコメディアンのようなオトボケなクマさんなので、ビル・マーレイのコメディ演技と重なったのかもしれない。
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4.なぜこんなクオリティの高いCGを作れたのか?
やはり驚くべきは、CGである。その違和感のなさに、もはや全編CGということすら忘れてしまう。もちろんニール・セディくんはCGではなく実際に演技しているのだが、彼とCGの背景があまりにもマッチしすぎている。もはや怖い。実写とCGの「コラージュ」とも言えるが、私が昔興奮していた「アイコラ」とは一線を画すものがある(当たり前だが)。
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ディズニーといえば、やはりアニメだという印象が拭えない方もいらっしゃるだろう。しかし、近年のディズニー実写映画は、数年前より格段にレベルアップしている。特に、このジャングルブックはレベルが違う。
なぜここまで実写とCGの合成が上手になったのか? ディズニーは金があるから? いや、それだけの理由ではないはず。
と思ってエンドクレジットを注視していたら、「ルーカスフィルム」の印字が、、
実はこんなところにも、ジョージルーカスのイデオロギーが内在していたのだ。
ルーカスフィルムといえば、スターウォーズエピソード1で見せたCG技術が印象的で、この作品を皮切りに実写+CGの映画が増えてきた。つまり、ルーカスフィルムはCG制作の先駆者であり、彼らの技術がジャングルブックに込められているのだ。
おや、こんなキャラクタースターウォーズにいたっけか?
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実は、アメリカのCG技術の高さはルーカスフィルム及び同社のILMスタジオに依存していることが多い。
例えば、昨年大ヒットしたスターウォーズエピソード7のメイキングシーンでは、VFXの技術力の高さについて「俺たちにはILMがいる」とスタッフが漏らしていたのが印象に残っている。
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5.監督なりのファンサービス?
あと特筆すべきは、ニール・セディくんを甘い言葉で誘惑するヘビの声優がスカーレットヨハンソンだということ。本記事のタイトルで「経験豊富なセクシー女優」と名付けたのは、彼女のことである。
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ジャングルブックの記事でこんな画像を貼っているのは、私だけかもしれない。しかし、これが真実なのだ。
もちろん、彼女がヘビのコスチュームを付けてニール・セディくんを誘惑しているわけではない。むしろ私はそっちでも良かったが。
アニメ版ディズニーで元ネタがある。少年のモーグリ(ニールセディくんの役)がヘビの誘惑に負けて、ぐるぐる巻きにされているのだ。モーグリの目が変になっているのは、ヘビに甘い言葉を掛けられて、誘惑されているからだ。
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こちらの写真を見て分かる通り、ヘビの役をスカヨハが演じている。ううむ、スカヨハの財力、、いや、力ならこんな大きなヘビでも手なづけられそうだ。
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このスカヨハは、映画「シェフ」で本作の監督であるジョンファブローと共演している。
シェフはジョンファブローが監督と主演を務めた。
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スカヨハは主演のジョンファブローの愛人役を演じた。こんなセクシーな女優を自分の愛人にキャスティングするのだから、ジョンファブローはエロいに違いない。
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今回のジャングルブックでも、声の出演にも関わらずセクシーな役を演じている。あくまでもカメオ出演的な役どころではあるが、このスカヨハの妖艶な演技には目を見張るものがある。まだこの映画を未視聴の諸君たちは、ヘビが出てきたら是非このお姉さんを頭に浮かべながら見て頂きたい。
そして、エンディングの歌に「TRUST IN ME」という歌があるのだが、これをスカヨハが歌っているのだ!
セクシーな声で「わたしを信じて♡」と歌ってるのだ。普段は歌わないスカヨハ、地声だけど歌上手いじゃないか!
多分この映画を観てる人のほとんどが気づいていない。何故なら、この曲が流れた瞬間は
ここまで来ると、ジョンファブローの遊び心がわかってくるだろう。
とにかく、ヘビが出てくる場面とエンディングの歌に関しては、男子諸君は襟を正すべし!
Scarlett Johansson - Trust in Me (From "The Jungle Book" (Audio Only))
そして、スカヨハへの並々ならぬ情熱も感じられる。公私混合にしていないか?
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6.ジョンファブローがメジャー映画に復帰!
ジョンファブロー監督の話をしておこう。
彼が監督した作品の中で一番有名なのは、「アイアンマン」だろう。これはマーヴェルシネマティックユニバース(複数のマーヴェル映画を繋げて一本のストーリーにするプロジェクト)の第一発目となった作品である。この作品を機に、今まで暗かったマーヴェル映画が笑いあり涙ありの極上の娯楽映画に仕上がるようになり、一躍大ヒット。ジョンファブローが今のマーヴェル映画の源流になっていると思う。つまり、ジョンファブローがマーヴェル映画を変えたのだ。
ちなみに、今では世界一ギャラの高い男として有名なロバート・ダウニー・Jrだが、彼をスターダムにのし上げたのもこのアイアンマンである。ロバートは、アイアンマンに出演する前は仕事がなく、ドラックに溺れ廃人寸前の生活だったらしい。
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ちなみに、2008年のアイアンマン製作時のジョンファブローのお顔がこちら。
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俳優出身ということもあり、監督も映画に出演している。クリントン・イーストウッドしかり、俳優出身の人は映画に出演したいものなのか? ただ、巨匠のイーストウッドとは違い、中年オヤジのジョンファブローが出演しているとただの出たがりにしか感じないのは私だけか?
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そして、2016年ジャングルブックを製作した時のお顔がこちら。
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太った。と片付けるのはあまりにもボキャブラリーが少ない。まぁ、どう見てもオタクだよね。個人的には、「パシフィックリム」のギレルモ・デルトロ監督に似ているのだが。いや、体格の黒メガネがね。
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さて、彼のフィルモグラフィーをご覧いただきたい。
彼はアイアンマンの監督で有名だが、実は2003年に撮った映画「エルフ」ではウィル・フェレルを主役にしたおバカ映画を製作している。彼のコメディの素養は、この映画で培われたのかも知れない。この映画の凄いところは、単におバカなコメディ映画だけではなく、ストーリーもしっかりしている。カタルシスを作るのがとにかく上手い監督だと思っていた。
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そして2008年にアイアンマンを監督して、なんと3億ドル以上を叩き出した。次のアイアンマン2では、前作の人気もあってか相変わらずの大人気。しかし、前作よりシアターが増えたにもかかわらず興行収入が落ちている。そして11年に「カーボーイ&エイリアン」を製作した。しかし、スクリーン数がアイアンマンと同程度なのに、興行収入は3分の1。しかも映画の内容についても、批評家から大酷評され、アイアンマンの栄光が崩れ去ってしまったのだ。
そして、なんとアイアンマン3の監督を降板してしまった。内容はどうであれ、仕事を引き受けておけば億単位のギャラが振り込まれるはずなのに。。。 ここにジョンファブロー監督のプライドを感じる。面白い映画を作れないなら辞めたほうがいい。そう感じたのかもしれない。
そして、自らの製作会社「Fairview Entertainment」を立ち上げてインディペンデンス映画の「シェフ」を製作。なんと、オープニングは全米で6スクリーンしか公開されていない。前作のアイアンマン、カーボーイ&エイリアンを平均すると約4000スクリーン。なんと666分の1以下の公開規模に成り下がってしまった。
ちなみに、前作「シェフ」の予算はわずか$11million!
Chef (film) - Wikipedia, the free encyclopedia
一方で、ジャングルブックの予算は$175million!! 前作の約16倍!!
どんだけ振れ幅あるんだっていうw
そんなシェフだったが、あまりに面白く、最終的には1298スクリーンと、200倍以上の伸びを見せる。驚くほかない。
「シェフ」の詳しい批評記事は、私がYahoo!映画でレビューしていた時代に残されているのでこちらもご覧いただきたい。
そして、シェフの大ヒット後に本作の監督に。一度は地の底に落ちたジョンファブローが、本作で見事に復活したのだ!
また、彼は監督だけでなく製作にも携わっている。つまり、自分で映画プロデューサーになり、監督も務めているのだ。これは、前作のカーボーイ&エイリアンの製作の時にプロデューサーの言われた通りに作っていたら大コケしてしまったという痛い過去があるためだ。なので、この映画はディズニー映画と呼ぶのは実質的には間違い。ジョンファブローが社長を務める「Fairview Entertainment」映画なのである。
ジャングルブックのエンドクレジットが全て終わった後、こんなロゴが流れる。ここにジョンファブローの思いが全て込められている。「ディズニーが配給しようが、リメイクだろうが、これは俺の映画だ!!」と。
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