こんばんは! Machinakaです!
今回批評するのはこちら
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「怒り」
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はい、ハリウッド俳優の渡辺謙主演で、話題になっている映画です。
この映画、予告を見たら「犯人探し」が主題になっていると思いきや、、、全然違います!!!!
もはや犯人探しなんてどうでもいい笑
映画を見に行って、予想を裏切られる人多数かと思います。でも、それが気持ちいい映画でもあります。
みんなも、騙されたと思って劇場に足を運ぶべし!!!
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1.あらすじ
吉田修一の原作を映画化した「悪人」で国内外で高い評価を得た李相日監督が、再び吉田原作の小説を映画化した群像ミステリードラマ。名実ともに日本を代表する名優・渡辺謙を主演に、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡と日本映画界トップクラスの俳優たちが共演。犯人未逮捕の殺人事件から1年後、千葉、東京、沖縄という3つの場所に、それぞれ前歴不詳の男が現れたことから巻き起こるドラマを描いた。東京・八王子で起こった残忍な殺人事件。犯人は現場に「怒」という血文字を残し、顔を整形してどこかへ逃亡した。それから1年後、千葉の漁港で暮らす洋平と娘の愛子の前に田代という青年が現れ、東京で大手企業に勤める優馬は街で直人という青年と知り合い、親の事情で沖縄に転校してきた女子高生・泉は、無人島で田中という男と遭遇するが……。
はい、吉田修一さんが原作の映画です。前作の「悪人」では妻夫木聡さんが出演されていて、今回も主演として出てます。もはや李監督の座組にはいったのかな?
まずこの映画、ストーリーよりも豪華なキャストに目がいってしまいます。みんなそうだよね?笑
それは次章で説明するとして、まずこの映画は「千葉の港町」「歌舞伎町」「沖縄の無人島」という全く異なる場所で、何からの事件に巻き込まれる人々の話をしてるんですね。
特に渡辺謙さんの「お前、何か知ってるのか?」のセリフはグサッときたと思います。映画を見てない人からは「犯人は誰なの?」ってしつこく聞かれました笑
けど、この映画は犯人探しはどうでもよくて、、、
映画を見たら、主演がどうとか、犯人探しがどうとか、そんなのどうでもよくなるんですw
ネタバレはできないけど、、、この映画は「人との信頼関係」がテーマの話なのです。
詳しくは映画批評でしますけど、とにかく「怒り」は犯人探しの映画じゃないことを言いたいと思いまーす!
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2.監督・キャスト
監督は李相日監督 在日3世の人です。
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2004年の「69 シックスティナイン」
2006年の「フラガール」
は見たことあります。
商業的にも成功してます。 ただ、「悪人」を見たことがないので、妻夫木くんの演技も見たいということで、近々レンタルしてみようかなぁ、、
https://www5b.biglobe.ne.jp/~michimar/eiga/akunin.jpg
次に、キャストの紹介。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/ohrmsk927/20160918/20160918020739.jpg
見て下さい! この豪華キャスト!!!!!
全員が主役級の俳優! まず目に入るのは、渡辺謙さんですよねー。
トム・クルーズと共演した「ラストサムライ」以降、ハリウッド映画にも出演するようになり、ハリウッド版「ゴジラ」やアカデミー俳優マシュー・マコノヒーと組んだ「追憶の森」が最近公開されてましたねー。
https://luckynow.pics/wp-content/uploads/2016/03/tsuioku-no-mori.jpg
渡辺謙の娘を演じるのは、宮崎あおい
https://k636515.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_095/k636515/E5AEAEE5B48EE38182E3818AE3818420.jpg
はぁーーー、可愛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい♡♡♡♡♡♡
あああああああ・・・・・・・・・・・おおおおーーーーイエェーーーーーーーーーーーーーイ!!!!!!!!!!!!
もう30歳超えてます。奇跡の30歳です!!!
個人的に、Machinakaが大好きな顔ですww 何と言うんだろう、ぱっちりしてるんだけど、ちょっとキツイ目をしてるのがいいんですよねー。。。。
高岡蒼甫と別れたから、今フリーだよね? 狙っちゃう? 狙っちゃおうかなー!!!
と、本気で交際を想定できるくらい大好きな女優さんです。
Machinakaの日記で批評した映画では、酷評してますけど、基本的に宮崎あおいさんの演技は大好きです。セリフだけじゃなくて、目で伝える演技とか、30歳なのにこのベテラン感!!
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後は、広瀬すずちゃん。
撮影当時は17歳だったらしく、今と比べると若い感が出てますね。
男性からは大人気、女性からは「ぶりっ子しちゃって、、、」と酷評されることの多い人、、のような印象です、私笑
ただ、Machinakaは「可愛いは正義!」を貫きますので、可愛い広瀬すずちゃんは大好き! すずに夢中です!!
https://pbs.twimg.com/profile_images/502087782194364418/5OcgGzyR_400x400.jpeg
ちなみに、ガールズチャンネルでは相当叩かれてるようです。
個人的には、「ちはやふる」での千早がベストアクトかなぁ、、。
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今回の広瀬すずの舞台は沖縄! 森山未來と出会い、人生が大きく変わります。
さてさて、、、次は綾野剛
本当に、、、、本当に節操ない人ですねこの人は笑
何本映画に出演してるんだ、しかも主演でww
山田孝之さんと非常に仲が良いことで有名ですけど、テレビは「山田孝之」、映画は「綾野剛」という形になりましたかね。。。
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/topicks/article_thumb/38078_original.jpg
綾野剛さんは、いろんな監督とセッションしているので、すごく人脈もある方なのかなぁと思います。
私のブログでは、「日本で一番悪い奴ら」と「リップヴァンウィンくるの花嫁」について書いてます。どちらも綾野剛さんは輝いてたなぁ、、
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そんな綾野剛さんは、歌舞伎町で妻夫木くんと出会い、生活を共にします。いや、いろんな意味でね笑
はい、キャスト紹介だけで一本の記事が書けそうですが、そろそろこの辺にしておきましょう。
渡辺謙主演、その他超豪華キャストが集結した映画、その出来栄えはいかに?
映画の感想でっす!!!
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3.映画の感想
犯人探しなんてどうでもいい!!
一人の容疑者のために、人生を狂わされる人たちを描いた作品。
愛する人を信じることがどれだけ難しいか、を描いた傑作!!!
豪華キャストが集まる理由もわかる、これは「信頼の不安定性」という普遍的なメッセージを説いた、大変素晴らしい映画なのだぁつ!!!!!
はい、これだけ予想と内容が違った映画も珍しいと思います。
もう一度予告をご覧いただきましょうか?
この予告編の作りが上手い、上手いねぇ、、、
ほとんどセリフもなく、映像だけで見せる演出。
そして「この中に殺人犯が一人」のテロップ
このおかげで、完全に「犯人探し」を意識させるようになってしまった。予告が始まってから、私の脳内はずっと「犯人は誰だ?」と犯人探しに夢中になってしまった。
そして、それは映画を見ている間もそうだった。
犯人探しをする映画、トリックを見破る映画だったら、前田敦子主演の「イニシエーション・ラブ」を思い出しました。
この映画、予告から「あなたは絶対騙される!」とかセンスない発言が目立った予告でした。
トリックを見破れ! 見破れるものならな! みたいな、そんな論調で、、
まぁ、僕は60分くらいで気がついたけどw で、その後の60分は苦痛でしょうがなかったww
はい、まぁそんなことはさておいて、この「怒り」は良い意味で「予告を裏切った」映画なんですよね。
「犯人探し」を主題にした予告編を作って、ミステリーのような作品に仕向けた。
でも、この映画はミステリーでもサスペンスでもなく、、、
ヒューマンドラマでしたねぇ、、、
あんまりネタバレは避けますけど、、、、この映画にキャッチコピーを付けるなら、
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「それでもあなたは信じますか?」
でしょうねー!!
あぁ、言いたい!! 言いたけど言えない! だって、映画館で見て欲しいんだものーーーー。
「人の心の弱い部分、脆い部分」をえぐってくるような、とても痛い映画でした。何度も言いますけども、犯人探しよりも大事なテーマがそこにはあったのです。
映画の予告通り、「殺人犯はこの中に一人」います。そして映画の後半で誰が犯人か分かるのですが、そこが大事じゃないのです。
もっと分かりやすく説明しますね。
この映画、大きくわけで3つの舞台で繰り広げられる群像劇なんですよ。
で、この3つの舞台は決して交わることはない、少し変な映画なのです。
舞台は
⑴千葉県→渡辺謙と宮崎あおいの家族が暮らしてるところに松山ケンイチが訪れる
⑵東京→綾野剛と妻夫木聡がゲイで、イチャコラしながら共同生活
⑶沖縄県→広瀬すずと森山未来が出会う
この3つが舞台なのですが、それぞれの舞台間で俳優が交わることはありません。例えば、渡辺謙と綾野剛が喋るシーンもないし、妻夫木聡と広瀬すずが一緒に食事するシーンがないのです。
それぞれ違う舞台で、舞台ごとに独立しているんです。すっごく変な映画ですよw
普通なら、最後の最後に俳優同士が結集して、ストーリーは終焉を迎えるみたいな、そんな脚本を書くのが普通ですよ。だって、これだけ豪華な俳優を使ってるんだから。
でも、この映画はあくまでも舞台ごとに独立してるんです。
では、これだけの豪華キャストが集まりながらも、一本の映画として十二分に成立している要因・要素は何なのか?
それが「一人の殺人犯」なんですね。殺人犯がこの3つの舞台を見えない糸で繋いでいるんですね。
つまり、私が映画を見るまで考えていた「犯人探し」というのは、あくまでも「繋ぎ」の要素なんです。だから、犯人を捜すことが到達点ではない。しかし、予告や宣伝ではそれを一切出さずに、「犯人探し」というキャッチーなメッセージで観客を誘う。
上手い、上手いなぁ、、、
その宣伝の巧さに脱帽です。僕のブログでは今まで駄作映画を「予告編詐欺」と言って酷評してましたが、これは「詐欺」ではないねw
心から「騙された! でも気持ちいい!」という感触です。むしろ「ナイス予告」ですよ。
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4.3つの舞台を繋ぐ「殺人犯」の情報公開の巧さ
ネタバレを避けるために、気をつけて書きますけども、、、
殺人犯というのは、この映画の世界に「一人」だけなんですね。そして、先に述べた3つの舞台を行き来することはないんです。
つまり、この3つの舞台のうち1つの舞台に「殺人犯」が一人いるわけです。
で、この殺人犯を見つけるために警察は「顔写真」を配布して全国に配布したり、テレビでアナウンサーが放送するんですね。つまり、日本全国にこの殺人犯の情報が一斉に公開されるわけです。
ちょっと余談ですけども、この殺人犯の情報発信側のキャストには、TBSラジオリスナーである私は大興奮しました。
なんたって、、犯人を追いかける警察官がピエール瀧さん、犯人の情報を伝えるアナウンサーが赤江さんなんだから!!笑
https://static.tbsradio.jp/tama954/P1011080.JPG
この画像を見たら、決して「怒り」が怖い映画だとか感じないよねww
僕はこの二人が出るたびに「キャーーー、瀧サーーン!」とか「赤江さーん、ポンコツ発言しないでねー」とか、いらんヤジを放ってしまうのでしたww
はい、本題に入りましょう。犯人の姿を伝えるのに一番良いのは「顔写真」なわけです。そして、顔写真というのはフォトコラージュで色んなシチュエーションの画像を公開するわけですね。
例えば、メガネを掛けたり女装させたり、、、
何か良い例があるかなぁと思ったら、これですこれ! 市橋ですよ!!!
https://file.nanbu.blog.shinobi.jp/20090626-20070326_lindsay3-7d821.jpg
千葉県の市川で起こった外国人女性殺人の容疑にかけられた市橋容疑者のポスターです。
市橋容疑者の普通の顔がメインにあって、左にメガネ、右に女装した顔がありますよね。
この映画も同じような作りで、犯人の顔を色んなシチュエーションに合わせてフォトコラージュしてるんですね。
そして、ここからが重要なことですけど、、、、
3つの舞台でそれぞれ出演している俳優、、つまり3人の俳優さんがどれも、犯人の顔にそっくりなんですよ!!!!!
犯人が誰かとか、犯人はこの3人のうちどれだ!とか言うつもりはありません。ただ、大物俳優とだけは言っておきましょうか。そしたら全員が容疑者になるんだけどね笑
犯人の顔にそっくりな人が、3つの舞台にそれぞれ一人いるんです。
そして、この映画の本題は、『「犯人の容疑をかけられた人」を愛し、信頼してきた人の人生が狂ってしまう映画』なんですよ。
つまり、今まで信用してきた人が、殺人犯の顔にそっくりで、否が応でも「あれ、この人殺人犯なのかな?」と感じてしまうんです。
その瞬間、「本当にこの人を信じていいんだろうか?」と疑念を抱いてしまうわけです。
つまるところ、この映画は冒頭にもお伝えした通り、「それでもあなたは(殺人犯の容疑を掛けられた人を)信じますか?」と訴えかけるのです。
そして、それは「人を信じることの難しさ」という普遍的なメッセージを投げかけているのです。
これには驚きましたねー。何度も言いますが、私は「犯人探し」を主題として映画を見ていたので。。。
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5.タイトルの「怒り」の意味
そして、タイトルの「怒り」
こんなに短いタイトルも珍しいですよね。たった3文字、感じを入れるなら2文字ですよww
この「怒り」。色んな疑問が出てきますよね。
・誰に対する誰への怒りなのか?
・怒りの結果何が起きるのか?
・どんなタイミングで怒りが発動するのか?
予告の情報から判断するに、「怒り」と「犯人探し」って結びつかないような気がします。これは本当に謎でしたね。
僕なりの解釈で、この「怒り」について考えたいと思います。
そして、残念ながらここからはネタバレになります。
はい、行きますよ。
タイトルの「怒り」に込められたメッセージ。
「怒り」とは、つまるところ感情の一種ですよね。
ほら、インサイドヘッドで火山爆発させてるやつですよw
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「怒り」という感情がタイトルになっている以上、様々な解釈ができると思います。
そして、この映画の3つの舞台でも、それぞれの舞台ごとに「怒り」の表現は変わってきます。
まず共通する部分で、「怒り」がどのような条件で発動するか?
それは犯人が明らかになった時ですね。その瞬間、「もしかしてこいつが殺人犯なんじゃ?」と疑っていたことの白黒がはっきりつくんですね。
そして、その犯人とは森山未來だったわけですけども、、、、
つまり、殺人犯の疑いに掛けられただけの綾野剛くんとか、松山ケンイチはシロだったわけです。そして、彼らに疑いの目を向けていた渡辺謙や宮崎あおい、妻夫木聡らは手の平をひっくり返されるわけです。
そして、彼らの「怒り」の矛先は「殺人犯という疑いの目をかけてしまった自分自身」に対するモノなんですね。
「なんであいつを疑ってしまったんだ!」「あいつを信じられなかった自分に怒りを感じる」って。
でも、その怒りを誰に向けるでもなく、自分に向けるしかない。「怒り」の感情の発露として、妻夫木くんや宮崎あおいは泣き叫ぶわけです。
これは辛い、辛いです。。。特にこの二人は「愛する者」を信じられなかったわけですから。
個人的には、救われなかった妻夫木聡くんは、あの後どういう人生を送るんだろうと思ってしまいます。あんな恋愛経験したら、もう立ち直れないよ。。。
そして、沖縄では、本物の犯人がいるわけですけども、森山未來に裏切られた青年(佐久本宝さん)は、唯一「怒り」を犯人に向けるわけですね。
https://www.sanspo.com/geino/images/20150827/geo15082712000022-p1.jpg
そして、まさかのまさか、森山未來を殺してしまうわけです。佐久本くんは森山未來のことを「恋人」としては見てなかったですけど、「信頼できる兄貴」のように慕ってたわけですね。
裏切られたからって、殺す理由がどこにあるのか? って思うわけですけど、ここで広瀬すずちゃんが登場するわけですね。佐久本くんが森山未來を殺そうと思った動機は、間違いなく広瀬すずちゃんでしょう。
森山未來が、広瀬すずちゃんを侮蔑するような発言をしたから。
広瀬すずちゃん、テレビではチャラチャラしているし、映画では明るいキャラばかり演じてますけど、、この映画ではまさに「漆黒」の人生ですよね。
米兵にレイプされて、親友の佐久本くんや森山未來が現場にいたにも関わらず助けない。そう、彼女も「裏切られた」人なんです。だから、最後のシーンで「怒り」の感情が発露したんだと思います。
佐久本くんは、広瀬すずちゃんと付き合っているわけでもないのに、彼女を馬鹿にされて瞬間的な「怒り」が出てしまった。
映画だから、といって片付けられませんよね、この感情。
佐久本くんぐらい若い時期だったら、好きな人に対してすごく意識すると思うんですよね。まるで自分の分身のように、そして自分以上に相手のことを考えている。
相手が傷つけられたり、馬鹿にされたら怒り狂ってしまう。かくいう私も、片思い中の人が馬鹿にされたりしたら、馬鹿にした相手に「怒り」を感じたもんです。いや、もしかして今もかな笑
ただ、怒り狂って人を殺すことまではないんですけども、、、
じゃあ、佐久本くんが広瀬すずちゃんをレイプした米兵に対して「怒り」を感じてなかったのか? 「怒り」の感情が発露して米兵に立ち向かわなかったのか? そんな疑問も生まれる気がします。
でも、、男って理性があるうちは、「相手を品定め」する癖があるんですよね。そして、「立ち向かえない相手」からは逃げて自己保身に走るんです。。
これは、人間だけじゃなく全ての生物のオスに対しても言えることみたいで、学説として裏付けられているみたいですよ。
つまり、この佐久本くんのような弱々しい男って、実は全ての男性を代表するようなキャラなんです。リアルだったなぁ、、、
そんな「男って弱い生き物ね」を象徴する映画が「フレンチアルプスで起きたこと」ですよね。
この映画は、家族でアルプスのリゾートに泊まっていたところ、雪崩が発生して、夫は家族を捨てて逃げちゃう話なんですけど、、、
この佐久本くんのキャラと、このフレンチアルプスの夫が重なりましたねぇ、、、、
はい、そろそろ話をまとめますね。
この映画の「怒り」とは「信じている人に裏切られた」(→沖縄)、あるいは「信じている人を裏切ってしまった」(→千葉・東京)時に起こる「怒りの感情」のこと。
そして、「怒りの矛先」が「自分自身」に対して怒ったり、「犯人」に対して起こったり、3つの舞台で異なる結末を迎えることも、多種多様な「怒り」を表現するに最適だったのかなぁと思いました。
そして最後に、「殺人犯」というのが重要なキーワードになった本作ですけども、言い換えると「容疑者」ですよね。
この「容疑者」という言葉、「疑いをかける者」とも置き換えることができて、つまりこの映画の主題の「人を信じることの難しさ」と類似した言葉なのかなぁとも感じました。
つまり、「殺人犯、容疑者」というのは、「人を信じること、人に容疑をかけること」のメタファーだったのではないか?
と思いました。
以上でっす!!!
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☆おまけ情報☆
役者の演技ですけど、実は僕毎週「王様のブランチ」を録画してるんですね。監督や俳優にインタビューを積極的にしてるんで、いい情報が出て来るんですよw
で、先々週くらいに「怒り」の特集をやってたんですけど、それぞれハリウッド俳優のような役づくりをしていて、、
例えば渡辺謙さんは、フォークリフト免許を取ってから魚を運搬するシーンを撮ったみたいですし
綾野剛さんと妻夫木聡さんは、撮影に入る前に実際に同棲してたみたいですww
で、綾野剛さんが失踪するシーンを撮影する前日に、綾野さんは荷物を全て片付けて妻夫木くんの前から消えたそうです笑
あと、マツケンは家族の元を離れて1人ぼっちでキャンプ、森山未來はあの無人島に1人でずっといたみたいですw
実生活でも映画のような生活をしていたということでした笑