- まえがき
- あらすじ
- 「ドクター・ドリトル」のネタバレありの感想と解説(全体)
- 久しぶりに「無」になれた映画
- 全てが中途半端
- 動物とのコミュニケーション問題
- 何一つ笑えないコメディ描写
- キャラの名前を覚える気になれなかった
- まとめ
まえがき
今回批評する映画はこちら
「ドクター・ドリトル」
はい、昨年の「エンドゲーム」を見て以来、約1年ぶりのロバートダウニーJrとなります。
今思い出しても目頭が熱くなってまいります。。今アベンジャーズシリーズが映画館でやってますけど、エンドゲームやってくれないかなぁ。。
www.machinaka-movie-review.com
アイアンマン、アベンジャーズシリーズを卒業したロバートダウニーJrが選んだのは、なんとドクタードリトル!
1988年のエディーマーフィの「ドクタードリトル」は鑑賞したことあるんですけどね。ただ、途中で飽きちゃって鑑賞を止めてしまった苦い経験があります。
さらに、本作の評判が海外では非常に悪く、実に心配な映画になってしまいました。歯ぁ。。。
書いてたらテンション下がってきちゃったので、か実際に見てみて面白いか判断したいと思います!
それでは「ドクター・ドリトル」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・100年以上にわたり世界中で愛読されているヒュー・ロフティングの児童文学作品で、過去にもエディ・マーフィ主演版などで映画化された「ドリトル先生」シリーズを、「アイアンマン」「シャーロック・ホームズ」のロバート・ダウニー・Jr.主演で新たに映画化したアクションアドベンチャー。名医ではあるが変わり者で、動物と話せるドリトル先生は、世間から遠ざかり、さまざまな動物たちとひっそり暮らしていた。しかし、若き女王が重い病に倒れたことを耳にしたドリトル先生は女王を救うことができる唯一の治療法を求めて、頑固なオウム、臆病なゴリラら個性的な仲間たちと伝説の島へと出発する。冒険を続ける中で、先生の過去、国を揺るがす陰謀など、さまざまな事実が明らかとなっていく。ダウニー・Jr.がドリトル先生を演じるほか、エマ・トンプソン、ラミ・マレック、トム・ホランドら豪華俳優陣が動物たちのボイスキャストとして出演。監督は「トラフィック」でアカデミー脚色賞を受賞したスティーブン・ギャガン。
「ドクター・ドリトル」のネタバレありの感想と解説(全体)
はぁ、、#ドクタードリトル 鑑賞
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2020年6月19日
・大事なことを全てセリフで言ってしまう
・魚とドリトルの会話がまさかの字幕のみで台無し
・ギャグの後に間がなく笑う余韻がない
・目を疑うほどのハリボテ動物CGで泣きたくなる
暫定、今年ワーストです。
動物治療の前にこの映画を治療しろ!!
久しぶりに「無」になれた映画
なんなんでしょうね、この映画。
本当に書くテンションが低くて困ってます。
アベンジャーズを卒業したロバートダウニーJrが主役を張った本作ですが、この作品を選んで本当に良かったのか疑われるほどレベルの低い作品だと感じました。
動物と会話ができるドリトル先生と、彼に弟子入りしたい男の子とその取り巻きが繰り広げるケイパームービーとでも要約出来るんですかね。
まぁあれですよ。ざっくり説明すると
・リスを傷つけてしまったとっちゃん坊やがドリトル先生に助けを求める
・とっちゃん坊やの誘いでベルサイユ宮殿に出向いたドリトル先生が、偉い人から船に乗って治療薬を探しに行ってくれと頼まれる
・治療薬というマクガフィンを探しに冒険する一向たち。ここでケイパームービー風になる。
・ドラゴンを治療してご褒美に治療薬もらって、女王を治療し一件落着。はいおつかさーん。
おつかれさーんじゃねぇよ!!!なんだよこれ!!!
映画鑑賞中に、これほど「無」になれる映画も珍しかったです。
囲碁に関して全く知識のないやつが、あまりにも暇すぎてNHKの囲碁番組を見たはいいものの何が起きてるかも分からずにただ眺めているような・・・(NHKの方、申し訳ありません)。
まさしく「無」。本作は「無」を感じるにふさわしい映画でございました。
第64回NHK囲碁(志田達哉 vs. 趙治勲)1080p w/ English subtitles
まぁ物語にはつっこまないとして、 本作におけるあらゆる演出が僕にとっては合っていないくて、苦痛で。苦痛を感じないために心の中を無にして鑑賞せざるを得なかった作品でした。
ロバートダウニーJr.をはじめとして役者陣は豪華なんです。日本の声優陣も素晴らしい。
だけど、とってつけたようなセリフで、言わされてるような感じがして、何も刺さるセリフがなかった。。
全てが中途半端
おそらく本作を形容するにふさわしい言葉は、「中途半端」だと思っています。はい。
本作は非常にテンポよく、次々とカットが変わっていくんですけど、、、
肝心なシーンがカットされてるかのような感覚を覚えたんです。
例えば、動物と人間がバトルするシーンで、動物が攻撃をするために一歩足を踏み出していく。そして攻撃に入る・・・その瞬間に
はい、カットー!!
てな風に、動物の初動だけで肝心の動きが全く見えないんですよね。全体的に動物の動きが全く見えないんですよ、この映画。
とりあえず動き出して走ったり歩いたりするシーンは見せておいて、それ以外のシーンは見せずに編集でテンポよく見せようとするんです。
動物CGの動きも非常に硬く、動きが難しいシーンは作れなかったので編集でごまかそうとする気がして仕方がなかったのです。
結果として、アクションが中途半端になってしまう。
また、ドリトル先生が変顔で笑わせるシーンも、変顔になった瞬間に別のキャラが全く関係のない話をしだす。笑いの間が全くない。。
結果として、ドリトル先生の渾身の変顔も中途半端になってしまうのです。
で、画として中途半端だから映画が締まらないし次の方向性もアクションで示せない。
結果として肝心なところはセリフで説明してしまっているのです。
映像で見せることを放棄した映画だなぁと感じてしまったのが正直なところ。もっと頑張って欲しかったなぁ。。
動物とのコミュニケーション問題
ドリトル先生と動物がコミュニケーションをしてるところ。ここが実につまらない。
まぁ、80年代のドクタードリトルもそうなんですけど、ただ会話してるだけなんですよ。。
吹き替えを確認したのみですが、動物の特性を反映した声に全くなっておらず、ただ人の声をした動物がいるだけ。そんな評価になってしまうんです。
極め付けはドリトル先生が水槽に頭を突っ込んで、タコと会話するシーンですよ。
水だからドリトル先生は声を発せられない。喋っても「ブクブクブク・・」と言ってるだけで何を言ってるかわからない。
これは仕方ない。
でも、一方のタコもドリトル先生と同じように「ブクブクブク・・」して、声が何も聞こえないんです。
そして、2人の会話シーンで衝撃が訪れます。
まさかの字幕が流れるんです。
ドリトル先生と動物との会話ってすごく貴重で、大事なんじゃないの?
直接会話することが大事なんじゃないの?
それをまさか、字幕だけでコミュニケーションとろうとするっていう。。
他にもやりようはあると思うんですよ。いくら水の中だって、ねぇ。字幕で説明するって、本当に萎えてしまいました。
何一つ笑えないコメディ描写
コメディ好きとしては、今作におけるコメディ描写がまるでいないと憤ってしまいました。
特に大事なのは「間」です。本作は全く間がないのです。
先にもあげましたが、ドリトル先生が変顔をするところで別の会話シーンが始まってしまい、観客が笑うタイミングがまるでないんです。
また、スラップスティックなギャグもつまらない。
何かにぶつかる、すべるといったあらゆるギャグの動きが遅すぎるんです。
動きで笑わせる場合、どんくさくてはいけない。キレのある動きによって笑いって生まれるもんです。
キャラの名前を覚える気になれなかった
これは致命的ですね。
ドリトル先生以外、キャラの名前を覚える気にならなかったんです。
とってつけたようなセリフと、全く重さや動作を感じさせないCGで、まるで生きてる感じがしないことも影響してるかもしれません。
何でしょうね、どんな作品でもキャラの名前が知りたくなる映画って良作だと思うんですよね。ただ「ゴリラ」や「鳥」だけで終わっていては、まずいんです。
例えば素人のハ◯撮りAV動画にて、「この子の名前教えてください」とコメントに質問がある動画は見所があると思うんです。名前を知りたいくらい、キャラに魅力を感じたんでしょう。
でも本作は一切キャラの魅力を感じなかったんですね。はぁ。。。
まとめ
もう何も言うことはありません。
ただただ、映画の記憶を消したくて仕方がありません。
3点 / 100点