まえがき
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「銀魂 THE FINAL」
あくまで今回は休業でなく時短要請ですが、映画館には行きづらくなってしまったのは事実。
映画館に行くこと自体、今は良しとされるのか? 厳しいご意見をお持ちの方もいらっしゃるとは思いますが、政府の要請通り外食を夜8時までにすませ、劇場鑑賞して参りました。
正直、私にとって銀魂の存在はさほど大きいわけでもありません。アニメはまぁまぁ観てますが、ラストに行きつくまでの話は全く知らず。もちろん、原作未読。
そんな俺が今作を見に行くって、なんて不要不急なんだと自分でも思います。
普通ならスルーしている作品です。
ただ、ピンと張りつめた空気が漂う今だからこそ、銀魂を見て癒されたい。そんな気持ちが高ぶって、鑑賞に至りました。
こんな今だからこそ、娯楽が必要なんだよ!! ちゃんとルール通り生活してるから、行ってもいいよね!?大丈夫ですよね?
それでは「銀魂 THE FINAL」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・空知英秋の人気コミックを原作とするアニメ「銀魂」の劇場版第3作。2019年6月に最終回を迎えた原作コミックのラストをベースに、最後にして最大の敵・虚(うつろ)との死闘を描く。地球滅亡までのカウントダウンが迫る中、かつての盟友である銀時、高杉、桂は、それぞれの思いを胸に奔走する。そんな銀時たちの前に立ちはだかったのは、幼少時代の彼らを教え導いた師匠・吉田松陽の別人格である虚(うつろ)だった。銀時たちを援護するべく、新八と神楽、さらには真選組やかぶき町の面々、かつてのライバルたちも立ち上がる。「劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」の藤田陽一監督の監修のもと、テレビシリーズ第3期から監督を務める宮脇千鶴が監督・脚本を担当。
「銀魂 THE FINAL」のネタバレありの感想と解説(短評)
「#銀魂THEFINAL 」鑑賞!
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2021年1月8日
緊急事態宣言中ですよ、知ってますよ。
新作なんてすぐ見なくていい。銀魂なんぞ不要不急。そんなことは分かってる。
でも、こんな時だからこそ娯楽は必要ってことを、学べる作品でもある。
、、いや、学ぶところは無いかもしれない笑
ニワカな
私でも楽しめた!!感謝感謝! pic.twitter.com/6FvOSZNxDs
ニワカにも親切設計!究極的に分かりやすい「これまでのあらすじ」
先ほども伝えた通り、私は銀魂に対して非常にニワカな立場です。
ただ、ムビチケを買うときにこんな文言があったんですよ。
初めて銀魂観るんですけど…っていう人も全然オッケー!これまでの物語がまるっと分かる超安心の親切設計でお送りします!
アニメ映画の多くは、初めて見る人向けに、本編前に「これまでのあらすじ」的な説明動画が挿入されていることが多いんです。「ガルパン」とか、非常に分かりやすかったですね。
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今作にも初心者さんに向けた分かりやすい説明が最初に描かれるんですけど、、この説明動画で腹筋崩壊してしまいました。
ネタバレありと書いているブログですから、種明かししますよ?
なんと今作では、これまえのあらすじを「ドラゴンボール」のパロディにして描いてくれるんです!!
キャラクターの髪の色は服装はそのままに、顔だけ孫悟空になる銀さん、、。散々マニアックなパロディをやってきた銀魂の最後の映画で、ドラゴンボールですか笑 なんですか、この灯台下暗し的なパロディは笑
しかも、単なる見た目のパロディではなくて、アニメのドラゴンボールの演出をそのままコピーし、銀時・桂・高杉と吉田松陽の関係をドラゴンボールのストーリーに合わせて説明するという、もはや離れ業ともいえる神パロディを作ったのです。
このパロディであらすじを説明する演出には、大きく分けて2つの効果を生み出したと言えるでしょう。
①銀魂初心者でも、ドラゴンボールは知ってるでしょう
銀魂の世界、そして今作で銀さんが達成すべき目的やその背景を理解するには、相応の時間が掛かります。正直、少しの時間だけじゃ理解は難しいです。
真面目に説明したって、銀魂らしくない。
そこでドラゴンボールという誰もが知ってるキャラクターとストーリーを使うことで、初心者への理解を促進することに成功したと思います。
②銀魂ファンでも飽きない、あらすじイジリ
銀魂ファンの方ならお分かりでしょうが、これまでのあらすじをイジる下りは何度も何度も何度も繰り返されてきました。
ニワカな私だって、「またこのパターンか」と気づいたほどです。
これまでもドラゴンボールが取り上げられたことはありますが、これまでのあらすじで使われたことあるのかな?
私の記憶では無かったと思うので、ファンも新しい気持ちで楽しめたのではないでしょうか?
こうした配慮もあり、初心者の私でも今作の設定や目的を理解することが出来ました!
ありがたや、ありがたや。。
誰も傷つかない、この素晴らしい世界
銀魂を久しぶりに見て、「誰も傷つかない、素晴らしい世界だな」と改めて感じました。
すいません、厳密に言うと、名もないモブキャラは惨殺されてます。
とはいえ、これだけ激しい争いがあり意見の対立もある中で、最終的には(名がある)キャラが誰も死なず、一切の分断や別れがない作品というのも珍しいのではないでしょうか?
銀魂は昔から知っていますが、パロディが面白い!程度の認識でした。ただ、今のご時世に観ると、銀魂の優しい世界観に浸ることで、身も心も癒されました。
今、本当に殺伐とした世の中で、品行方正・自粛徹底が是でそれ以外は切り捨てられるような感じがするのは、私だけではないはず。
銀魂という作品は、世間一般に見ると不謹慎で不衛生、そして不謹慎(大事だから二度言いました)が際立つのは間違いありません。
緊急事態宣言下の今、銀魂の新作を映画館で見るのはまさに不要不急な行為かもしれません(ファンの方、すいません)。
が、この映画でどれだけの人が救われるか。今の生きづらい世の中を、映画館にいる時だけは忘れられるんですよ。
そして、改めて観て分かりましたが、銀魂って本当に優しい世界観です。
漫画でも描かれたのでネタバレしてもいいよね?
銀さんと吉田松陰、そして高杉晋作との決着の着け方、あれ以上の終わり方がありますかって話ですよ!
パロディや不謹慎なギャグが満載の銀魂の世界観の中で、ああいった堂々たるラストを作ってくれるのは、本当にありがたい。
差別や分断が多い今だからこそ、是非とも銀魂の優しい世界観に浸ってください。
この映画、本当に誰も傷つかない!!
まとめ
よくよく考えれば、本当に無謀なことをしたと思います。
過去、よく知らない状態でデジモンの映画を観て、ひどく辛い思いをしたことがあるんです。予習しなかった私が悪いんですけど。
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もともと銀魂のファンじゃない、そんな私が銀魂の「雰囲気」だけに釣られて鑑賞しに行ったのですが、本当に満足できました。
自粛生活を強いられる今だからこそ、映画館という選択肢は少ないかもしれません。
が、ルールを守って鑑賞すれば、誰にも文句を言われません。こんな時期ですが、是非とも映画館という選択肢を!!!
90点 / 100点