Machinakaの日記

新作映画の情報・批評を、裏ネタ満載で包み隠さずお届け




映画「ゴジラvsコング」ネタバレあり感想解説と評価 小栗旬は途中からずっと白目でした。

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
Twitterもやってます!
 
 
 
この記事では、「ゴジラvsコング」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

ゴジラvsコングの結末とは?

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「ゴジラvsコング」

 
 

f:id:Machinaka:20210701000147j:plain

(C)2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.



 ついに来た!!!!!

 

 

最近は文章中に「!」を付けなくなった私だが、今作だけはどうしても「!」を付けたくなってしまう。

 

まさにお祭り映画の到来。

 

レジェンダリーピクチャーズ独自の怪獣ユニバースは、これまでも本ブログで追いかけてきた。初期はブログを始めてないので、あしからず。

 

 

 www.machinaka-movie-review.com

 

そして、とうとう満を持して、今作の元となる東宝お得意の「怪獣VS怪獣」シリーズが口火を切った。

 

それでは「ゴジラvsコング」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
ハリウッド版「ゴジラ」シリーズの「GODZILLA ゴジラ」(2014)、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(19)と、「キングコング:髑髏島の巨神」(17)をクロスオーバーして描く「モンスターバース」シリーズの第4作で、ゴジラとキングコングという日米の2大怪獣が激突する。モンスターの戦いで壊滅的な被害を受けた地球。人類は各地で再建を計り、特務機関モナークは未知の土地で危険な任務にあたりながら、巨大怪獣のルーツの手がかりを掴もうとしていた。そんななか、ゴジラが深海の暗闇から再び姿を現し、世界を危機へ陥れる。人類は対抗措置として、コングを髑髏島(スカルアイランド)から連れ出す。人類の生き残りをかけた戦いは、やがてゴジラ対コングという未曽有の対決を引き起こす。監督は「サプライズ」やNetflix実写版「Death Note デスノート」などを手がけたアダム・ウィンガード。出演はアレクサンダー・スカルスガルド、レベッカ・ホール、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」から引き続き登場するミリー・ボビー・ブラウン、カイル・チャンドラーほか。また、「GODZILLA ゴジラ」「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」で渡辺謙が演じた芹沢猪四郎博士の息子・芹沢蓮役で小栗旬が出演し、ハリウッドデビューを飾った。

eiga.com



 


www.youtube.com

 

 
 
 
 
 

「ゴジラvsコング」のネタバレありの感想と解説(全体)

 
 

 
 
 
 

 

言葉など不要。「ウホ!」さえ分かればそれでいい。

まだ脳の整理が追い付かない。

 

どんなキャラクターがいて、どこが舞台で、誰が死んで誰が生きて。

 

様々な映画のスジを整理しているが、追い付かない。

 

なぜなら私の脳内は、完全にあの「ふたり」に支配されているからだ。

 

シリーズ一作目「GODZILLA」から完全にモンスターが主役で人間は添え物であったが、今作は訳が違う。完全にモンスターが主役で、人間はただ逃げ惑うだけだった。

 

人間があれこれ言っても、結局すべてはモンスターに持っていかれる。だが、それで良い。それでこそモンスター映画だ。

 

冒頭から途中まで、プロットは完全にシリーズと同じだ。

小栗旬演じる芹沢博士の息子が、家族を失った者に協力を得て、モンスターの居場所を探るシーンがプロットとなっている。これまでと同じ、芹沢始まりのオープニングだ。

 

シリーズを見ている側からすると、プロットが同じのため、脳を働かせる必要がない。ただただゴジラとコングに集中していればよい親切設計が、シリーズ4作目にして身に染みた。

 

しかし、今作は今までと全く違う点が1つある。

モンスターが活動している状態から今作はスタートしているのだ。

 

ゴジラは1作目の「GODZILLA」で蘇り、コングは「髑髏島の巨人」で既に元気モリモリンゴリラ。

 

正直、これまでの作品はモンスターが活動するまでが非常に長かった。

本シリーズの元となっている東宝の60年代モンスター映画は90分程度で終わるのに対し、本シリーズは2時間越えが当たり前。そこで中盤までモンスターがお寝んね状態なのは、マイナスポイントと言わざるを得ない。

 

しかし今作は、最初からゴジラとコングがおめめパッチリのビンビン状態のため、どうやってモンスターを起こすか考えるシーンがない。自然と会話シーンも減る。

 

残るはゴジラとコングの対決だけ。俺たちが見たかったものしか残らない。素晴らしい。

 

いつもの芹沢博士や専門家による説明もナッシング。家族の話もナッシング。言語がことごとくそぎ落とされる。

 

もはや言葉不要のバトル映画、いやKAIJU映画に仕上がってくれたのだ。

 

「ウホ!」さえ分かれば、それでいい。それでいいのだ!!

 

  

 

数少ない会話はコメディリリーフで切れ味抜群!!

今作の最大のサプライズは、これまでナリをひそめていたコメディリリーフの連発ではないだろうか。

 

会話の少ない今作だが、そんな中でも非常に映画的ユーモアに溢れた会話劇が絶妙だった。

 

特に、「ストレンジャーシングス」のミリー演じるマディソン、その友達のオタク(に見える少年)ジョシュ、芹沢が属するAPEXの末端社員バーニーの3人組の掛け合いが素晴らしかった。

 

中二病全開のバーニーのオカルト的ポッドキャストを本気で信じたマディソン。友人のジョシュとバーニーに会いに行く。

バーニーの一挙手一投足が面白く、特にコングの故郷に辿り着いた瞬間に「ワッ!!!!」と大声を出してジョシュをビビらせるシーンは腹を抱えて笑わせてもらった。

 

そんなジョシュも負けじ劣らず、APEX社のドアが良いタイミングで閉まった瞬間に「いっつもドアが閉じる!!」と本シリーズのお約束をイジるくだりも最高。

 

こんなに笑えるシリーズだったっけ?と思わず目と耳を疑った。渡辺謙がいなくなり、威厳のあるキャラが誰もいなくなったことが原因だろうか? コメディリリーフがさえわたっていた。

 

 

ハルクとマイティソーを足して2で掛けた感じのコング

 

そんな笑いの絶えない今作だが、何より爆笑をかっさらったのはキングコングではないだろうか。

 

特に冒頭、コングが初めて出てくるシーンには度肝抜かれた。

 

なんと、キングコングのモーニングルーティーンが披露されるのだ。

 

Bobby Vintonの「Over the mountain across the sea」をバックに、優雅なコングの一日が始まるのであった。

 


www.youtube.com

 

 

早朝の髑髏島(らしき島)。深い眠りから覚めたコングは大きなあくびと共に、シャワーに直行する。滝に身を預け、水圧最強の天然シャワーにご満悦のコング。

気持ちよくなった後は、木を削り朝食の準備を始める。

 

さぁ、どんなご飯を食べるのかと思いきや、、、

 

おっとここまで。この続きは映画で確認して欲しい。

そして、高評価とチャンネル登録を忘れずに。

モーニングルーティーンは海外でも流行っているか分からないが、日本人にはYouTubeで流行っているモーニングルーティーンにしか思えなかった。

 

ただ、決してギャクパートだけでは終わらないのが今作の素晴らしい所。

 

その後の展開を考えると、予めコングに人間と同じ所作をさせることによって、人間との親和性を高めたかったのではないだろうか。

 

今作のコングは知性が高く、人間との意思疎通も頻繁に行われる。

コングを「分かるヤツ」として認知してもらうために、あのモーニングルーティーンは必要だったのだ。

 

そして、今作のコングの特徴は、何と言っても「斧」ではないだろうか?

ゴジラの放射能を吸収してエネルギーを溜められるという、何とも胸アツな斧が、今作の白眉だ。

 

巨大な図体とファンタジーな斧。

今作のコングは、まるでMARVELのハルクとマイティソーを足して2で掛けた感じのキャラクターに仕上がっていた。

 

そして、「コングvsゴジラ」というバトル構図やコメディリリーフも相まって、今作はまさに「マイティ・シーバトルロワイヤル」だな、と。

 

 

  

 

まるでヤンキーのようなゴジラに襲われるコング!

 

肝心のコングとゴジラとのバトルは、出し惜しみもなく序盤から見せてくれた。

 

少なくとも一度は対決するだろうと確信していたが、まさか3度もバトルを繰り広げるとは。。一体だれが想像できただろうか。

 

かつて半世紀以上前に行われた伝説の対決が、令和の時代にカムバッグしてくれただけでもありがたいのに、劇中に3度も対決を。。なんとも素晴らしきことだろうか。

 

加えて、戦い方やフィールド、決着の着け方は3種3様であり、単なる繰り返しでないのもポイント。

 

この戦いを一言で説明するならば、今作のゴジラはヤンキーであり、ヤンキーがコングに襲われるバトルなのである。

 

※以降、私なりの解釈で今作の戦いを表現します。真のネタバレを知りたければファスト映画でも見てください。

 

 

名刺交換代わりの一戦目

まず1戦目。我が物顔で水中を走るゴジラ。そこにコングを載せた船がゴジラの進む道を妨害する。ヤンキーのゴジラにとっては、進行方向に障害物があるとイラついて仕方ない。

 

そこで、コングにケンカをふっかけるゴジラ。訳も分からずに抵抗するコング。

名刺交換代わりに戦闘機を投げつけるコング。無事にケンカに勝つが、ゴジラにガンを飛ばされる。

 

 

二戦目は実家へお礼参り

そして二戦目。ケンカに負けたゴジラの怒りは収まらず、コングをボコる計画を立てる。

なんと、実家で油断しているコングをお礼参りするゴジラ。

 

結果はもちろんゴジラの勝ち。コングはなすすべもない。

 

 

三戦目は感涙歓喜の友情タッグ

 

コングに勝ち悠々自適に暮らすゴジラ。しかし、コングは地元でも名の知れたケンカ師だったため、コングが負けたことが県内の学校に知れ渡ってしまう。

 

そして、ゴジラは予想外の相手から因縁を付けられる。

 

なんと説明したら良いか。。確信を突くネタバレはしたくないので、とりあえずヒントを出しておく。

 

f:id:Machinaka:20210702234711j:plain

https://www.animekansou.com/2010/01/post-2575.html

 

 

とんでもない強敵に襲われるゴジラ。上には上がいる。

 

絶対に勝てないと思ったその時、「ウホ!!!!!」という咆哮と共に、ゴジラを助けるコング。

 

そして最後は、今までの伏線を回収するかのように、ゴジラとコングによる見事なタッグで強敵を倒す。。

 

なんと素晴らしい終わり方だろうか。昨日の敵は今日の友。まるでヤンキーマンガのような終わり方。

 

3度も繰り返して戦うのは、理由があったのだ。

 

めでたし、めでたし。

 

 

 

・・・とまぁヤンキー風にぼかして語ってしまったが、特に2戦目と3戦目はネタバレできないので、このような表現となった。

 

つまり、普通に殴り合うだけではない。予想だにしないサプライズが待っているので、楽しみにしてほしい。

 

 

 

 

小栗旬はずっと白目でした

 

そして、唯一の日本人俳優である小栗旬!

 

彼が登場した時に、思わず涙してしまった。。

 

正直、いつもの小栗旬なのは間違いない。しかし、何故か彼は輝いて見えた。

 

この出番を、彼はどれだけ待ち望んでいただろうか。

 

日本からでもハリウッド俳優になれるんだ。若手俳優の目標となっている小栗旬。

 

そんな彼のハリウッド一発目のセリフは、

 

「Your book is very impressive」

 

であった。

 

決してネイティブのくだけた表現ではなく、きちんと主語と述語があり、SVCの基本的な英文。

 

おそらく、NEW CROWNにも例文として載っているだろう(本当にあるかは分からない)

そんな基本的な英語から始まった、彼のハリウッド人生。

 

どんな英語が披露されるのか楽しみだったが、違和感なく綺麗な英語だった。英語に疎い我々日本人でも、字幕を読まずとも分かる親切設計になっているのだ。

 

 

 

そして、彼が具体的にどのような活躍を見せるのかは、残念ながらネタバレすることが出来ない。

 

ただ、一つ言えることがある。

 

小栗旬は途中からずっと白目だった。

 

なぜあのようなシーンが多かったのか、監督に問いただしたい。

 

 

 

まとめ

初めてのドルビーシネマ3Dで、IMAXでは体験できなかった全く新しい映像と音響にも興奮。これについては、別の記事でまた取り上げたいくらいだ。

 

とにかく、今作はドルビーシネマが最強の相性だろう。

 

特に、無音ながらも重低音が鳴り響くシーンは格別だった。

 

そして、3D表現にこだわったと言われている今作は、スクリーンの奥から観客席の方に向かって物が落下するシーンが多く、奥行きが強調される設計となっていた。

 

コングとゴジラの戦いは、是非とも自宅じゃなく映画館でご覧いただきたい。

 

ウホ!!!!

 

94点 / 100点 

 
関連画像

 

 
 
 以上です! ご覧いただきありがとうございました!
 
 
 
© 2015,machinaka.hatenablog.com