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映画「ミッドウェイ」ネタバレあり感想解説と評価 イーストウッドが積み上げたものをボディプレス一発で吹き飛ばしたような

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
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この記事では、「ミッドウェイ」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「ミッドウェイ」

 
 

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Midway (C)2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

 

エメリッヒがきたぁぁぁぁぁ!!!!!!

 

マイケル・ベイと似てるようでぜんぜん違う! 

 

This is 大味映画監督、エメリッヒ様のお通りだぁぁぁいい!!!!!

 

すいません、久しぶりのエメリッヒ作品で興奮しております。

 

たしか前回エメリッヒ作品を見たのはインデペンデンスティリサージェンスでしょうか。怒り狂った感想を書いたのを覚えています笑

 

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 はい、エメリッヒ監督が太平洋戦争モノを描くということで、どんな作品になるんだろうとワクワク・ドキドキ・・ビクビクしております笑
 
個人的には「トラ・トラ・トラ!」のド派手さと、「1941」のバカバカしさが合わさったような作品だと思ってるんですが、エメリッヒはどんな作品を参考にしたのでしょうかね。
 
トラ・トラ・トラ! (字幕版)

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1941 [Blu-ray]

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 ただ、くれぐれも過度な期待はしないよう、気をつけたいと思います。

 

それでは「ミッドウェイ」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
・「インデペンデンス・デイ」「ホワイトハウス・ダウン」のローランド・エメリッヒ監督が、第2次世界大戦(太平洋戦争)のターニングポイントとなったミッドウェイ海戦を描いた戦争ドラマ。1941年12月7日、日本軍は戦争の早期終結を狙う連合艦隊司令官・山本五十六の命により、真珠湾のアメリカ艦隊に攻撃を仕掛ける。大打撃を受けたアメリカ海軍は、兵士の士気高揚に長けたチェスター・ニミッツを新たな太平洋艦隊司令長官に任命。日米の攻防が激化する中、本土攻撃の脅威に焦る日本軍は、大戦力を投入した次なる戦いを計画する。真珠湾の反省から情報戦に注力するアメリカ軍は、その目的地をハワイ諸島北西のミッドウェイ島と分析し、全戦力を集中した逆襲に勝負をかける。そしてついに、空中・海上・海中のすべてが戦場となる3日間の壮絶な戦いが幕を開ける。キャストにはエド・スクレイン、ウッディ・ハレルソン、デニス・クエイド、豊川悦司、浅野忠信、國村隼ら実力派が海を越えて集結。

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「ミッドウェイ」のネタバレありの感想と解説(短評)

 
 

 
 

 

全体に漂う謎の威風堂々感

 
個人的にエメリッヒ史上最高傑作!! 
 
太平洋戦争を舞台に史実どおり描こううとするものの、往年の80−90年代の演出が光る、完全なる娯楽大作に仕上がっておりましたww
 
エメリッヒらしい大味なシーンも多数あって、繊細に取り扱う必要のある戦争(しかも史実に基づいた版)にはエメリッヒは不向きなんじゃないかと思っていましたが、、
 
エメリッヒにはピッタリな作品でしたww
 
この映画の魅力を一言で説明すると、戦争映画なのに威風堂々感が半端ないんですよw
 
「たった一日で変わった」というテロップと共に、非常に雄大な曲が流れる。。
 
そして、アメリカ軍が日本にまだいた頃、1937年から本作は始まるんです。
 
最初は英語でペラペラ喋っているのに、急に「オミゴトデス!ヤマモトサン!!」と話し、無駄に威勢が良いんですよねww
 
 
そしてラスト、またしても威風堂々的な曲が流れて、「日米軍の戦った人すべてにこの映画を捧げる」という取って付けたようなセリフが・・笑
 
トドメは、「海はすべて知っている」という戦争映画には全く関係のないフワッとしたメッセージが流れて終わるんですよww
 
どの面下げてこのテロップを付けとんじゃww 大爆笑しましたけれどもw
 
 
色々言いたいことはあるんですが、この映画を観ているととっても元気になれるんですよ!!!
 
日本は散々な目に逢いますが、コロナ禍で閉塞してしまった日本をぶち壊してくれるような爽快感さえあるというか、一般の戦争映画では絶対に描かない戦争の勇ましさ、雄大さ、戦いに勝った時の喜びなど、とにかく今作は戦争映画にも関わらずポジティブの塊なんですよww

 

 

アメリカが善、日本を悪として、日本が負けることがわかっている戦いを存分と、そして盛大に見せるシーンの連続は、娯楽大作として映画を作ろうとした意図がビンビンに伝わってくるんですよねw

 

同じアメリカの戦争映画でも、クリント・イーストウッドが手掛けた戦争映画は、今作のようにアメリカ:正義、日本:悪としては描いてないんですよね。

 

 

硫黄島からの手紙(字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
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父親たちの星条旗(字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
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アメリカン・スナイパー(字幕版)

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  • 発売日: 2015/06/10
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ましてや、戦いに勝って「ヤッホーーーーイ!!!!!」的なお祭り騒ぎになる展開にもならない。

 

いくら戦いに勝っても、人を殺したことは同じ。PTSDに苦しむ兵士の姿をリアルに描き、決して戦争を美化しないつくりになっているんですよね。

 

代表例として、「硫黄島からの手紙」と「父親たちの星条旗」という、日本視点・アメリカ視点で第2次世界大戦を描いた作品があって、両側面から戦争の悲惨さを体験できます。

 

しかし本作はそんな配慮も一切なく、「娯楽」と「アメリカの勝利」のためにひたすら勝ち気で威風堂々感のある演出のオンパレードなんですよねw

 

エメリッヒの大味な演出もあいまって、イーストウッドが長年に渡って積み上げたものを、ボディプレス一発で吹き飛ばすような感じなんですよw

 
イーストウッド、涙目だよ本当にww
 
 
 
 

今は何年だっけ!?90年代を思わせる演出の数々

 

・謎のメロドラマ的展開
 
主要キャラクターとその妻とのやり取りが本当にメロドラマっぽくて、「今このタイミングで必要?」と思わず首を傾げてしまうシーンがたくさんありましたねww
 
いや、妻の描写を入れるのも大事だと思うんです。兵士目線だけじゃなく一般市民の描写を入れることでより映画が立体的になるし、必要な要素だとは思うんです。
 
ただ、無理矢理感が半端ないんですよねww
 
トドメは、主人公が飛行機に妻の写真を入れた時、妻の写真がドアップになって印象的に見せるシーン。。
 
これ、何十年前の映画よ!!??
 
このシーンが一度だけならいいですよ、まだ普通ですよ?
 
でもエメリッヒはこの写真のシーンを1度ならずとも2度までも、何回も繰り返し写真のドアップが写るんですよねwwww
 
 
・人を殺して捨てセリフ
 
作り手は意識してないと思いますが、今作で一番爆笑したシーンが、主人公が日本の艦隊に突っ込み、衝突する間際に爆弾を落とすことに成功した時のセリフです。
 
「This is the time = この時を待ってたぜ」と言って、爆弾を落として船がバァァァァアアンと大破するんですよwww

 

この演出、人を殺して捨て台詞ですよww

 

 

人を殺して捨てセリフはシュワちゃんが代表例ですが、まさか2020年の今になって観るとは思って観もませんでしたww

 

トータル・リコール (字幕版)

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ターミネーター 2 (字幕版)

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・「ダディ!!!」
 
妻のメロドラマだけでは終わりませんでしたねw
 
ラスト、日本をやっつけて返ってきた主人公の元に、奥さんと子供が駆け寄ってくる。
 
そして子供が「ダディ!!」と大声を出しながら走っていくシーン。。
 
今までに何回観たよ!?

  

 

中国で売るための映画だったのか?

 
まず本編に入る前に、中国の配給会社?がデデーンと登場し、「あっ、またか・・・」と思わされました。

 

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エメリッヒは中国企業と提携しているのですかね、組んでるプロデューサーが中国と提携しているのでしょうか。

 

とにかく、今作に限っては唐突に中国製品が出てきたり、過剰な中国びいき描写はほとんどありませんでした。

 

が、物語を辿っていけば、中国びいきではないにしても、中国で売れるために作った描写が非常にたくさんあったのが特徴的でしたね笑

 

まず、そもそもミッドウェイ戦という、日本が第二次世界大戦で劇的に負ける戦いを選んでいる点で、当時日本に占領されていた中国にとってはただ事じゃない出来事だったことは間違いないですよね!

 

加えて、とあるアメリカ兵士が中国に不時着した時に、中国人に囲まれて殺されそうな場面になった時に、「俺、日本を空爆したんだ」と言った瞬間、これまで英語を話せなかった中国人が「お前ぇ、日本をやっつけたのか?」と何故か流暢な英語を話し始めるんですよねwww

 

そして急速に仲が縮まり、アメリカ兵士に握手を求める中国人www 

このシーンで私、大爆笑してしまいましたwww

 

どれだけスポンサーが関わってるのか分かりませんが、めちゃくちゃ違和感あるシーンに見えましたよw 出会って急に友達って、そんなノリなのか当時はww

別に件の中国人との交流が以前にあったわけでもないし、日本をやっつけただけで握手を求めるような急な仲の良さになるかなぁとww

 

また、今作の山本五十六は本当に愚鈍すぎます。。「アルキメデスの大戦」の山本五十六は、いかに戦争を止めるべきかを必死に考え行動していました。

 

今作で妙に好戦的な姿ばかりを映すのは、歴史を忠実に描こうとした今作にとっては大きなマイナスになってしまうのではないでしょうか。

 

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別にですね、日本を敵にしてもらっても構わないんです。間違いなく当時の日本は悪で、ナチスと同じく侵略戦争に取り憑かれていたのですから。むしろ、日本を被害者としてではなく加害者として描く作品がもっと増えてほしいと思うほどです。

 

ただ、今作を見ていて心配になるのは、これだけグローバルに展開しているハリウッドの大作が、中国という特定の国にのみ伝わるような作品を作っている点にあります。

 

中国のマーケットは巨大で、中国で売れれば遥かに儲かるのは間違いありません。ただ、ハリウッド映画ってそれでいいのかな?

 

ロケ地とか俳優とかスタッフに中国を入れるのは大変歓迎なことです。しかし、物語やメッセージを中国の人のみに受けるような(本当に受けるか分からないけど)作品にしてしまうのは、木を見て森を見ずな印象もあります。

 

もしかしたら、今作を中国で流す時に、政府により大きなテコ入れが入ったのかもしれませんね笑

 

基本的に中国では第二次世界大戦モノを描く時、日本を敵に描くのは仕方のないことだと思います。

 

しかし、あくまで自然に敵として描くことが、映画には求められるのではないでしょうか?

 

今作のように出会って2分で握手!みたいに無理矢理にしなくても(少なくとも私にはそう見えましたw)、もっとうまいやり方があったように見えます。

 

「イップマン」に出てくる日本軍は、少なくとも自然に統治し、自然に中国人を攻撃しているように見えたけどなぁ、、

 

イップ・マン 序章 (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
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まとめ

戦争映画にしては珍しく、頭を空っぽにして楽しめる超娯楽作品でございました。

 

戦争に「娯楽」という言葉は似合わないですが、今作を観てシリアスな気持ちになる人なんていないでしょう?笑

 

どんな時もブレずに、自分の作家性を貫き娯楽作品をちゃんと作る様子は、さすが職業監督といったところでしょうか。

 

色々言いたいことはありますが、この映画を観ている時だけは、今のコロナ禍の影響なんて微塵も感じることなく、昔にタイムスリップしたような感覚さえあったんですよね。

 

辛いときこそ、エメリッヒを観よう! きっと笑って泣いて、後悔はしないはずです!

 

80点 / 100点 

 
関連画像

 

 
 
 以上です! ご覧いただきありがとうございました!
 
 
 

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