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映画「モービウス」ネタバレあり感想解説と評価 お前、いつまで血迷ってんだよ!!

 
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この記事では、「モービウス」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「モービウス」

 
 

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マーベル・コミックが元の映画なのに、ソニー・ピクチャーズが配給ですと・・・?

 

スパイダーマンの映画化権は持っていることは知ってたけど、モービウスも昔に曽爾ピクに売ったってことなのかな?

 

ヴェノムと同様、悪役が主役となっております。

 

今後のマーベルのユニバースに何か影響を及ぼすのでしょうか?

 

エンドクレジットが終わるまで席を立てない案件。。

幸いにも上映時間が100分超と非常に短く、ありがたいです。

 

・・・って上映時間の心配ばかりしていて大丈夫なのでしょうか。

予告編しか情報を知らないので、本編の魅力は何も語れません!!

 

強いて言うなら、DCEUでジョーカー役を務めているジャレッド・レトがモービウス役を演じている点でしょうか。

 

マーベルとDCの両方で出演する役者は最近増えていると聞きますが、物語的な連携はあるのか無いのか・・・(今の所絶対にない)

 

特に何も期待していなので、ハードルが低い状態で見れそうです!!

 

それでは「モービウス」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
スパイダーマンの敵役として登場するマーベルコミックのキャラクター、モービウスを実写映画化。血に飢えたバンパイアと人々の命を救う医師という2つの顔を持つ主人公マイケル・モービウスを、オスカー俳優のジャレッド・レトが演じる。天才医師のマイケル・モービウスは、幼いころから血液の難病を患っている。同じ病に苦しみ、同じ病棟で兄弟のように育った親友のマイロのためにも、一日も早く治療法を確立したいマイケルは、コウモリの血清を投与するという危険な治療法を自らの肉体を実験台にして試す。その結果、マイケルの肉体は激変し、超人的なスピードや飛行能力、周囲の状況を察知するレーダー能力が身につくが、代償として血に対する渇望に苦しむこととなる。自らをコントロールするために人工血液を飲み、薄れゆく人間としての意識を保つマイケル。そんな彼に対し、マイロも生きるためにその血清を投与してほしいという。同じころ、ニューヨークの街では次々と全身の血が抜かれるという殺人事件が頻発する。マイロ役はテレビシリーズ「ザ・クラウン」や映画「ラストナイト・イン・ソーホー」のマット・スミス。「デンジャラス・ラン」「ライフ」のダニエル・エスピノーサ監督がメガホンを取った。

モービウス : 作品情報 - 映画.com

 
 

「モービウス」のネタバレありの感想と解説(全体)

「#モービウス」鑑賞 血がたぎる程の面白さもなければ、血の気が引くほどのつまらなさではない。 個人的にはマット・スミスがモービウスになった方が良かったくらい、生真面目なジャレッドに魅力は感じなかった。 オマケのアレもヴェノムの時… https://t.co/7osuSNuNJe

 
 

 

血がたぎるほどの面白さも無ければ、血の気が引くほどつまらなくもない

正直、微妙っす。

 

新たなヴィラン登場という割にはあまりに行動原理が弱すぎる。本当にヴィランを描いたのかと疑いたくなるような作品でした。

 

マイケル・モービウス(ジャレッド・レト)は子供の頃から血液の難病を抱え、杖がないと歩けない生活を送っていた。

同じ施設にいる親友マイロ(マット・スミス)と苦楽を共にしながら、モービウスは自分の難病を治すために猛勉強を重ね、血液病の権威となって日夜研究に取り組んでいた。

 

そこで、コウモリのDNAを人間に取り込む実験を日夜繰り返しており、コウモリから作られた血清で治療する計画を立てる。しかしコウモリのDNAを取り込んだ結果、人の血を欲するような体になってしまう。

 

普通の人として生きる道は絶たれ、人工血液にも限界がある。

人の血を吸わなければ衰えていくが、自分が生きようとすると他人が犠牲になってしまう。

 

自分を助けるか、自分以外を助けるか。。

 

モービウスの葛藤が映画の大半を占める展開。そこに、まさかの人物がマイロと同じくコウモリ人間になってしまうのだが・・・

 

というのがプロットですが、この話でヴィラン誕生譚はぶっちゃけ弱いんすよ。

 

ヴィラン誕生をどう描くのか。何が一番効果的なのか。

個人的には、ヴィランがいかに「人生に絶望」し、「社会を恨むか」を描くことが大事なんだと思ってます。

今作の場合、前者は上手く出来ていましたが、後者がなってない。

 

彼は常に自分との戦いばかりで、社会と敵対していない。むしろ彼は(研究実績のおかげっで)社会に迎合されている状態。

とあることで刑務所に入れられるのですが、そこでも妙な正義感が発動し続けてヴィランに転向しない。

 

・・・というか、言っていいですか?

 

この映画、最後までモービウスがヴィランとして覚醒したようには見えなかったんですが!!

 

そりゃね、最愛の人の血を吸ったらダメですよ。それで肉体的には覚醒したけども、内面的には悪に染まっているのかね。

これがヴィランなのかね?

 

最後の最後までモービウスのヴィランとしての魅力に欠けていて、これが「微妙」という映画レビューでは一番言っちゃいけない言葉に辿り着いてしまいました。

 

モービウスが人の血を吸うかどうかを葛藤する時間が長すぎて、一体いつまで悩んでるんだとイライラしてしまう。

 

 

「お前、いつまで血迷ってるんだよ!!」

 

とツッコんでました。

いつになったらヴィランになるんだろう。何を迷ってるんでしょうか。

 

早く吸えよ!!!

俺が代わりに吸ってやろうか!!!

  

 

 

マット・スミスがモービウスをやっていれば・・・

そんなモービウスとは対照的に、清々しいほどのヴィランっぷりを発揮したのはマット・スミスの方でした。

 

モービウスがヴィランであると思っていた私にとっては、予想外の収穫。

 

彼の方がよっぽどヴィランとして向いてますよ。

 

人生に絶望し、社会に裏切られ、彼は生きる術をコウモリの血清に託したんです。

人の血を吸うことも厭わず、路面店のオッチャンを食ってしまう始末。

 

この見事な悪っぷりが私が求めてるヴィランでした。スパイダーマンにもこのようなヴィランが沢山いましたよね。

 

マット・スミスのムキムキな体から変な踊りをするシーンとか、ムキムキになったからナンパするも失敗して倍返しするところとか、色々人間じみてて彼の方に共感してしまいました。

 

モービウスを単純な悪役にしたくないのは分かりますが、なぜ彼が悪に転向してしまうのかの説得力がなさすぎるんですよ。

 

マット・スミスがヴィランになっていれば、僕は大満足だったかもしれません。

 

 

ラストのオマケ映像でソニピクの限界を感じてしまった

 

ラストのオマケ映像について話します。ネタバレしますよ!!!???

 

おそらくスパイダーマンNWHのマルチバースの影響で、今作の世界に蘇ってしまったヴァルチャー演じるマイケル・キートン。

彼が蘇った場所は刑務所。即脱出し、モービウスと会ってスパイダーマンを倒さないかと画策します。

 

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普通なら大興奮なんですよ。NWHの世界線がソニピクの映画でも生きていて、またスパイダーマンと戦うのか!?と興奮してしまうはずなのですよ。

 

でもね、個人的には「またスパイダーマン」か、と萎えてしまったんですよね。

 

大人の事情くらい分かってますよ? ソニピクがやる以上は、スパイダーマンの版権をフル活用することってくらい。スパイダーマンのヴィランを出すのだから、スパイダーマンに頼るのは分かってますよ。

 

でも、マーヴェル版スパイダーマンの連携って「ヴェノム2」でもやってるじゃん。

 

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2回連続でスパイダーマンに繋げることによって、もう驚きも何も無くなってしまったというか。

そりゃ見た時は少し興奮しましたけど、「やっぱスパイダーマンだよな」と驚きが満ち潮からすぐに引き潮に変わってしまったのです。

 

マーヴェル(ディズニー)とソニー・ピクチャーズがタッグを組んで映画を作るのは分かってますよ。

だから今後もサプライズはスパイダーマン関連になるのでしょう。

 

でも、もうサプライズじゃないじゃん。。

 

マーヴェルのように多様なキャラクターや物語があるのなら、色んなサプライズを用意できるのですけど。。。

 

あと一つ不満として。

エンドロール終わった後はギャグでも良いから何かオマケ映像用意してよ!!!

 

結構待ったよ!? マーヴェルはちゃんとやってるよ!? ヴェノムの時もやってなかった!?

 

オマケ映像つけるなら、もっと徹底的にやってもらいたい!!

 

 

 

まとめ

この映画ブログは基本的に褒めるタイプなので、一応「絶賛」というジャンルにしておきました。

 

周囲をぼかしと滲みで加工したアクションシーンは独特だし、吸血鬼のような紫のマントをモービウスに着せるように見せたVFXは良かったですよ。

ただし、何もトレーニングシーンが無く、技名もないのは気になりましたが。

 

もう、そんなことよりもモービウスがヴィランとして弱すぎる。

勧善懲悪にしたくないのは分かるけど、彼のどこに魅力を感じれば良いんだよ。

 

マット・スミスが良かったから80点つけたようなもんです。

 

モービウスの製作陣は、東映の「松方弘樹刑務所シリーズ」でも見て本当の悪を勉強してほしいものだ!!!

松方弘樹の方がよっぽどヴィランに向いとるわ!!

 

 

 

 

 

 

 

80点 / 100点 

 

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 以上です! ご覧いただきありがとうございました!
 
 
 
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