- まえがき
- あらすじ
- 「オールド」のネタバレありの感想と解説(全体)
- シャマラン史上、最高傑作
- 老化現象の多様な見せ方が素晴らしい
- シャマランが当たり障りのない挨拶をした理由
- 細かい点を挙げればキリがないが
- 私が考えたOLDのラストをネタバレ
- まとめ
まえがき
今回批評する映画はこちら
「オールド」
www.machinaka-movie-review.com
しかし、シャマラン好きが世間に多いのも事実で、少し苦手意識のある私も、常に劇場に顔を出している。
予告編が本当に素晴らしく、ただ急速に年を取っていく姿にワクワクしてしまった。
それでは「オールド」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。
あらすじ
・「シックス・センス」「スプリット」のM・ナイト・シャマラン監督が、異常なスピードで時間が流れ、急速に年老いていくという不可解な現象に見舞われた一家の恐怖とサバイバルを描いたスリラー。人里離れた美しいビーチに、バカンスを過ごすためやってきた複数の家族。それぞれが楽しいひと時を過ごしていたが、そのうちのひとりの母親が、姿が見えなくなった息子を探しはじめた。ビーチにいるほかの家族にも、息子の行方を尋ねる母親。そんな彼女の前に、「僕はここにいるよ」と息子が姿を現す。しかし、6歳の少年だった息子は、少し目を離したすきに青年へと急成長していた。やがて彼らは、それぞれが急速に年老いていくことに気づく。ビーチにいた人々はすぐにその場を離れようとするが、なぜか意識を失ってしまうなど脱出することができず……。主人公一家の父親役をガエル・ガルシア・ベルナルが演じ、「ファントム・スレッド」のビッキー・クリーブス、「ジョジョ・ラビット」のトーマシン・マッケンジー、「ジュマンジ」シリーズのアレックス・ウルフらが共演する。
「オールド」のネタバレありの感想と解説(全体)
「#OLD」鑑賞!
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2021年8月27日
シャマラン映画史上ベストォォ!
本編前の当たり障りのないシャマランの挨拶から始まる、尋常じゃない老化活劇!!
空気の抜けたタイヤで自転車を走らせるように、穴だらけの粗いロジックでラストまで突き進む!が、それが良い!
科学や論理を超えた先に、極上の映画体験が待っている。 pic.twitter.com/ZKpAgIcwOt
シャマラン史上、最高傑作
老化現象の多様な見せ方が素晴らしい
シャマランが当たり障りのない挨拶をした理由
細かい点を挙げればキリがないが
細かい点には目をつぶりたいが、そうはいかない読者の方もいるだろう。
そのために、私が感じた細かい点について、いくばくか書き記しておきたい。
・トレントはなぜ一発で行為ができたのか?
一番おかしい点だ。なぜやり方をマスターしていたのだろう。この謎を解明しない限り、今作を鑑賞した童貞諸君たちの魂が救われない。
私の考えでは、6歳ながらもAvgleやPornoHubなどの動画サイトのヘビーウォッチャーであり、既にやり方を熟知していたと思われる。あるいは、太平洋を越えてビーチに辿り着いた「ふたりエッチ」を手にしたのかもしれない。
別の観点では、カーラが床上手だった可能性もあるが、それについて深く言及しない。
「心身ともに成長した」とのセリフがあるが、なんて嘘くさい言葉だろうか。
動物的本能だけで完璧に出来るのなら、「ふたりエッチ」は無用の長物に成り下がってしまうだろう。
・サビで傷つけた謎
問題ばかり起こす医師が、トレントの父にナイフで切りつけるシーンがある。トレントの母は医師に仕返しをするために同じナイフを使用するのだが、トレントの父は無傷で、医師はサビの毒作用で即死する。
同じナイフであれば、トレントの父も即死すべきではないだろうか?
比較的時間経過の浅い血がサビになって初めて毒になるのだろうか?
少し理解が追い付かなかった。
・ちょうど良い場所に攻略本なんて置かないで
脱出する方法が分からなかったトレントとマドックスは、偶然にも過去に囚われた人たちによる手記を発見する。
これによってサンゴ礁を抜ける作戦を思いつくのだが、実に納得できない発見場所である。
ちょうど困っていた時に、攻略本のような手記が見つかるだろうか?
海辺に落ちている本といえば、だいたいは古びたスポーツ新聞か良い所で成人雑誌だろう。
・いくらなんでも老化は無茶過ぎる
そもそも論なのは分かっている。しかし、磁場の特異点を使って老化が進むとは、一体全体何の学術資料を参考にしたのだろうか?
老化の現象については詳細に教えてくれるが、仕組みは一切説明してくれない。まるで精神と時の部屋のようなブツなのだ。
老化の仕組みを説明しないわりに、サビで人が死んだりする科学的トリックを使っているのが、ダブルスタンダードに思えて仕方ないのだ。
・マウス実験を知らないのか?
最先端の製薬に取り組む研究員の面々。あと、仏頂面で研究所を闊歩するシャマラン。
彼らの野望が今作の全てを引き起こしたと言えるが、なぜ彼らは人間で実験をしたのだろう?
マウス実験を知らないのだろうか? 犬も老化して死ぬのだから、人以外の動物でも実験可能だろう。だったらなぜ、マウス実験をしなかっただろうか?
シャマランはネズミが苦手なのか・・・? いや、、はぁ?
私が考えたOLDのラストをネタバレ
最後に、私が考えたOLDのラストをネタバレしたい。当然ながら、今作の展開とは一切の関係がない。
主人公のトレントは老化し、おじさんに変貌してしまう。
水面でふと自分の変わり果てた顔を見た時、衝撃が走る。
なんとトレントの顔は、ビーチの運転手だったシャマラン本人に成り代わっていた。。
心身ともにシャマランにシンクロするトレント。岩の上で観察するシャマランも異変に気付き、居ても立っても居られずビーチの中に。
ここに、シャマランvsシャマランの頂上対決が誕生ぉぉ!!
俺による、俺のための、俺の映画。これぞシャマラン魂ぃぃいいいい!
果たして、どちらのシャマランが勝つのか!?
乞うご期待!!
ちなみに、主人公のトレントがインド系に見えてしまったのが災いしている。なんとなく、そんな妄想を抱えたまま映画を楽しめた。見事に外れてしまったのだが。
まとめ
映画の完成度もさることながら、筆がノリに乗った記事になった。
本当にシャマラン監督には頭が下がる。
これを機に、シャマラン映画マラソンをしてみたい。
96点 / 100点