Machinakaの日記

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映画「ハード・コア」感想ネタバレあり解説 山田孝之と山下敦弘タッグの過去作と繋がる!

 
 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
この記事では、山田孝之主演の「ハード・コア」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 

[はじめに]

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
Twitterもやってます!
 
 

 

今回公開する映画はこちら!

 

「ハード・コア」

 
 
 

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 はい、もう山田孝之さんって真面目な映画でないんすかね?笑
 
このAIとIoTの時代に、こんな古臭いロボットを出して、すごいポンコツ感があります。
 
ただ、平成最後の今年、こんなおバカ映画が公開されて光栄に思います。
もうこんな古臭いロボットが出てくる映画はないかもね、古臭くて逆に新鮮。。
 
監督は山下敦彦さんということで、山下作品を映画館で見るのは初めてかもしれません。。。
 
 
 
 

それでは「ハード・コア」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!  

 

 

 
 

[あらすじ]

  
・山田孝之と佐藤健が兄弟役を演じ、作・狩撫麻礼、画・いましろたかしによる伝説的コミック「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」を実写映画化。山田が主演のほかに自らプロデュースも務め、「映画 山田孝之3D」などでも組んだ山下敦弘監督がメガホンをとる。あまりにも純粋で不器用なために世間になじめずに生きてきた男・権藤右近。群馬の山奥で怪しい活動家の埋蔵金堀りを手伝って日銭を稼ぐ彼にとって、心優しい仕事仲間・牛山だけが心を許せる相手だった。右近の弟でエリート商社マンの左近は、そんな2人の無為で自由な日々を歯がゆい気持ちで見守っている。ある日、右近と牛山は、牛山が暮らす廃工場で、古びた1体のロボットを見つける。その分野に詳しい左近が調べると、実は現代科学すらも凌駕する高性能なロボットであることが判明。彼らはロボットと不思議な友情を築いていく一方で、その能力を使って巨額の埋蔵金を密かに発見してしまう。個性派俳優・荒川良々が牛山役を演じる。

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映画の感想

 
これぞ本当のイケメンの無駄遣い! 
山田孝之のオフビートな演技が冴える! 
佐藤健の廃れた役もよい!!
そして何より、一番ロボがオフビート!!!! 
邦画コメディでもこんなに面白いものが作れるんだ! 
エンドロールの「首くくり栲象」と聞いて衝撃が走る! そうだ!この人選はあのドラマの続きだったんだ!!!! 
 
 
長い間山田孝之と山下敦彦を見てきてよかった!! 
やっと映画撮れたね!!!

 

 

 

 

 

 

 

平成最後のキテレツ大百科

 

山田孝之、荒川良々、そしてロボ。この3人がまさかの右翼活動するっていう衝撃のプロットなのですが、オフビートな笑いが随所に散りばめられた、お腹の底から笑える大爆笑のコメディ映画でございました。

 

それに加えて、山田孝之の弟で、商社に勤める佐藤健とともに徳川の埋蔵金を探し一攫千金を当てるのが物語の目的(一応の)になっているんですよねww もう、書いてるこっちが訳わからなくなってきますけどww

 

普通に物語だけを追いかけていたら絶対に見ないような作品なんですけど、俳優のシリアスな演技に対してやってることを大バカっていう、オフビートの基本を貫く、素晴らしいコメディ映画だったと思います。

 

普通に紹介しても何のこっちゃって思うので、似ている作品をあげると、「愛しのアイリーン」だと思ってください。

安田顕さんが山田孝之さんになったと思ってください。

 

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廃れた家、廃れた仕事、廃れた仲間。。世の中の全てに絶望を感じ、助けてくれるのは酒とタバコ。女に走りたくても、どう接すればよいかわからない超不器用人間を、山田孝之と荒川良々のバディでやってくれたのが本当に面白くてww 「愛しのアイリーン」だと安田顕さんしかそんな男いないんですが、今作では廃れた奴らが沢山いるんですよ。

 

ただ、そんな絶望の日々にも給料日にはスナックに行ったり豪華なご飯を食べたりして、ほんの少しの幸せを噛み締めているその可愛らしさにグッときました。廃墟を寝床にして、廃品のマットレスで寝てるような汚らしい姿はブッチャケドン引きしてしまうんですが、社会の様々な制約から解放されたアウトローたちの自由生活に少し憧れる自分がいました。

 

そして、そんなアウトローたちに昭和を感じさせるロボが入るのが非常に大きなアクセントになっていて、唯一無二の作品となっていたのも見どころです。

 

ロボはもちろんなんですけど、山田孝之も荒川良々も、基本的に喋らないんですよww 何もw

 

何も喋らないからこそセリフで説明ができなくなるし、役者の動きや編集などで伝えなければいけない。それが映画的な笑いに繋がっていて、噴出すほど笑える要因になってるんですよね。

 

すごいベタですけど、山田孝之さんの自宅に侵入した荒川良々が、SMの衣装を見つけてしまって気になって試着してたら、山田さんが帰ってきて鉢合わせてしまい、「・・・」と気まずい空気が流れるだけで何も喋らないこのシーンの作り方こそ、すごく映画的に笑えるんです。文章にしたら全く笑えないんですけどね、映画だとすっごく面白いんですよww

 

しかも「俺はまだ着たことない!」とか「3万7千円したんだぞ」とか補足情報をいってくれるのも面白かったポイントでしたww

 

 あとは何より、ロボットの使い方ですよね。

 

基本的にシーンとした雰囲気の映画なのに、あんなにポンコツなロボットを仲間にして、街を練り歩くだけで爆笑を誘ってくるんですよね。

 

穴掘りしてる時はロボだけ異常に仕事できるし、山田孝之は7万しか給料もらってないのにロボは10万円で山田がキレたりwwww

 

ロボと一緒に暮らすだけで、こんなにも面白くなるのか。仰々しい演出とかをしなくてもオフビートな笑いでこれだけ映画が面白くなることを教えてくれる映画でした。

 

こういう映画、大好物です!!!!

 

アメリカでもオフビートな笑いが流行ってるんですが、演じてる人は実際は超社交的だし、本当はこじれてないんでしょ?って思ってしまうのが正直な所。

 

でも山田孝之はガチの変わり者として有名で、事務所の言いなりにならないし、好き好んでコメディ映画ばかり出てるしw

 

山田さん、これからも信用してますよ!!

 

 

俳優のメタネタも!

細かいんですけど、俳優のメタネタが入ってて面白かったです。

 

例えば、ロボが飛行した後に山田孝之が「俺たちは空を自由に飛ぶこともできるんだ」ってセリフを言いますが、これは同じく山田孝之さんが出演している「PSのCM」のセリフを引用してると思われます。

 


山田孝之、巨大怪獣相手に鋭い剣さばき PS4新CMで #Takayuki Yamada #PS4

 

 

あと、佐藤健さんの「俺たちはもうそういうところまで来たんだよ!」ってセリフは、佐藤健さんが出演した映画「何者」で有村架純ちゃんが言っていたセリフだったと思われます。

 

そういえば、今作でも山田孝之さんと佐藤健さんが共演してますね。

 

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映画『何者』予告編

 

 

 

山田孝之と山下敦弘の過去作と繋がる!

もともとはテレ東のドラマ

山田孝之さんと山下敦弘さんとの本格的な共作は、2015年1月に開始されたテレビ東京の「山田孝之の東京都北区赤羽」というフィクション・ドキュメンタリーだったと思います。

 

突然俳優を辞める宣言をした山田くんが突然、「赤羽で生活したい」と言い出して、地味な一人生活をするという話でございますwww

 

今考えても、すげぇ変な話だったwww

 

 

 

 

「山田孝之のカンヌ映画祭」とつながる作品

そして、次に二人で出したのは「山田孝之のカンヌ映画祭」

 

山田孝之が出演ではなく監督・プロデューサーとして「カンヌ映画祭でパルムドールを目指す」という番組をやってました。

こちらもテレビ東京。

 

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そこで俳優を探していくくだりがあるのですが、そこで首くくり栲象さんという人物を見つけるんですよ。

 

知る人ぞ知る人物なのですが、毎日首を吊る練習をしてる俳優さんなんですよ。

 

 
 
その首くくり栲象さんを今作では右翼団体の会頭として出演しておりまして、あの金城会頭ですよ!!
 
「山田孝之のカンヌ映画祭」と「ハード・コア」がまさかつながるとは思いませんでした。
 
 
 
 
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