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映画「キングダム3 運命の炎」ネタバレあり感想解説と評価 信フルエンサーを目指す話メインが良かった

 
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この記事では、「キングダム3 運命の炎」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「キングダム3 運命の炎」

(C)原泰久/集英社 (C)2023映画「キングダム」製作委員会
 
 
時は来た!!!!
 
いよいよ3!!
 
 

 

それでは「キングダム3 運命の炎」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
原泰久の人気漫画を実写映画化した大ヒット作「キングダム」シリーズの第3作。

春秋戦国時代の中国。天下の大将軍を志す少年・信(しん)は秦の若き国王・えい政(えいせい)と運命的な出会いを果たし、ともに中華統一を目指すことに。魏との戦いに勝利をおさめた彼らのもとに、秦に対して積年の恨みを抱える隣国・趙の軍隊が攻め込んでくる。えい政は長らく戦場から離れていた伝説の大将軍・王騎(おうき)を総大将に任命。王騎から戦いへの覚悟を問われたえい政は、かつての恩人・紫夏(しか)との記憶を語る。100人の兵士を率いる隊長となった信は、王騎から「飛信隊」という部隊名を授かり、別働隊として敵将を討つ任務に挑むが……。

信役の山崎賢人、えい政役の吉沢亮、王騎役の大沢たかおら前2作からのキャストに加え、紫夏役で杏、趙の総大将・趙荘(ちょうそう)役で山本耕史、副将・馮忌(ふうき)役で片岡愛之助、副将・万極(まんごく)役で山田裕貴が新たに参加。

キングダム 運命の炎 : 作品情報 - 映画.com

 
 
 
 

「キングダム 運命の炎」のネタバレありの感想と解説(全体)

 

 

 

テーマの分散はシリーズモノの宿命なのか

国内外問わずシリーズものが大変増えてきております。

 

特に東宝は早くから前後編や三部作などを手掛けてきましたが、キングダムも今作で3本目。

 

1、2ともに大好きだったので今作も初日に鑑賞したわけですが、非常に微妙だったと言わざるを得ません。

 

先に言っておきます。邦画とは思えないスケール感、オールスターキャスト、息もつかせぬアクション、どれも最高です。

 

しかし、シリーズモノの宿命なのか、テーマが分散して何を伝えたいのか曖昧だったのです。

もちろんシリーズものですから、今後につながる話を描かないといけない。説明描写も増やさないといけない。事情はわかります。

ですが、商業映画であったとしても「作品」として映画を観る場合、テーマが分散しているのは遺憾としか言いようがありません。

 

今作は大きく分けて秦の王である嬴政の過去と内政を巡る物語、そして王騎と信の趙戦がメインでした。

 

どちらも魅力はありますが、あまりにも回想が長すぎました。

王騎が嬴政になぜ中華を統一したいのか問われた時に、嬴政は趙に閉じ込められていた過去を語り始めます。

そこから膨大な回想シーン(20分以上はあったかも)が始まるのですが、、、、時が止まっちゃうんですよね。しかも、時たま嬴政と王騎の会話シーンに戻り、行ったり来たりを繰り返す。。

 

いくら好きなシリーズであっても、この演出は苦痛でしかありませんでした。確かに「趙」に関する話としては必要なのかもしれませんが、この回想が後の戦に有機的に繋がって来ないんですよね。

この尺のおかげで、後のバトルがギュッと圧縮されてしまうわけですよ。

原作を大切にしたい、全て描きたい事情もあるのかもしれませんが、だったら分かりやすい回想として描かないでほしかった。

何なら最初から回想シーンを写してしまえばいいんです。

趙で嬴政がボコボコにされてるシーンか、杏演じる紫夏たち荷馬車に乗って逃げるシーンから描いてしまう。

それくらいの時系列の出し入れはやってほしかったですね。だって映画なんだもん。

 

新しく登場するキャラクターを大事に描きたい、特に1作で死んでしまうキャラクターは丁重に扱いたい。しかも主演を張れるレベルの俳優が演じるキャラクターには。。

そうした気持ちは分かりますけども、長く写したからと言って印象に残るかというと、そうでもないと思うんですよね。

 

しかも紫夏が死ぬシーンは非常に鈍重な演出で。死してなお嬴政に語りかける紫夏、久しぶりに見たスローモーション演出とドアップ構図によって非常にエモく場を盛り立てる。

いやぁ〜、本当に苦手な演出のてんこ盛りでしたねwwww

ここまでやるかっていうww

 

それが最初にあったので、趙との戦いが本格的に始まっても、前半の悪印象が拭いきれずにいました。

嬴政の物語にしたいのか、王騎の物語にしたいのか、はたまた信の物語にしたいのか。今作のテーマは一体何なのか。ただシリーズを進めてキャラの魅力を盛り立てることに注力しすぎて、作品としての一貫性が非常に低かったです。

 

1では嬴政と信が「成り上がる」話でした。

2では縛虎申などメインキャラではない武将などに焦点を当て、戦全体を物語る話でした。

今回はいったい何だったんだ。。

 

 

 

 

信フルエンサーを目指す話メインが良かった

 

個人的にはもっと信に焦点を当ててほしかったですね。確かに過去の物語としては嬴政の方が豊富で掘り甲斐があるんでしょうけど、ただ回想を聞いてウンウンと頷く王騎は見てて笑うしかなかったです。

 

結局アガったシーンは全て王騎と信絡みなんですよ。あと山本耕史がほくそ笑んでるところ。

王騎に関しては、今回も存在感抜群でしたね。信の部隊に「飛信隊」と名付けるところ、馮忌を倒したあとに飛信隊を名付けた理由を説明するところ。飛信隊にまつわる話がアガったんですよ。

 

今回は嬴政の物語よりも、信の話を優先でやって頂きたかった。

信が馮忌を倒し、中華で名の通った武将になるべく邁進する話をメインで進めてほしかった!!!

  

 

信=桜木花道でもある、だからこそ...!

突然の話で申し訳ないですが、信のキャラクター性ってスラムダンクの桜木花道と通じるものがあると思うんですよね。

 

・フィジカル抜群だが、戦(スポーツ)に関しては全くの素人。

・常に前向きで熱血漢

・過去が大きく説明されない

 

5万対5万の戦であっても、5対5の試合であっても、主人公の存在は欠かせないわけです。

今作では、常に信が映画に関わっていてほしい。しかし見事に前半と後半で分断されてしまったわけですよね。

 

そして、もっと言えば今作は「THE FIRST SLAM DUNK」と共通する点も多々あるわけですよ。

あれだけ多くの回想シーンが挟まれていたにも関わらず、全くスピード感衰えずに一体感ある物語として描いてみせた傑作ですよね。

今作のように話が分断し、テーマが分散してしまったのが痛いところでした。

 

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まとめ

とはいえ、楽しめなかったというとそうでもなくて。

 

趙との戦、特に飛信隊が馮忌を倒しに行くシーンは最高ですし、やべきょうすけと結託するシーンも良い!!

 

そしてちょい役で出る俳優も凄くて、今回は軍師として小栗旬が出てくるのが一番笑いましたねw 

アイツが一番コスプレ感出てたよwww

 

というわけで、色々と文句ありますが次回作も見ますので!!!

 

 

90点 / 100点 

 

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