- ネタバレありで感想と解説を始めます
- あらすじ
- あの映画と似てるなぁと思いきや
- 映画の感想
- 伝記映画にあらず
- ラストの曲で全てが分かる
- ボヘプと似すぎてる
- ミュージカルシーンは鳥肌モノ
- 4DXは公開されるのか?
- 同日公開の「劇場版おっさんずラブ」との親和性
ネタバレありで感想と解説を始めます
今回公開する映画はこちら!
「ロケットマン」
それでは「ロケットマン」、感想・解説、ネタバレありでいってみよー!!!!
あらすじ
・グラミー賞を5度受賞したイギリス出身の世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの自伝的映画。並外れた音楽の才能でまたたく間にスターへの階段を駆け上がっていった一方で、様々な困難や苦悩にも満ちたエルトン・ジョンの知られざる半生を、「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」や「ロケット・マン」など数々のヒット曲にのせたミュージカルシーンを交えて描いていく。イギリス郊外の町で両親の愛を得られずに育った少年レジナルド(レジー)・ドワイトは、唯一、音楽の才能には恵まれていた。やがてロックに傾倒し、ミュージシャンを目指すことを決意したレジーは、「エルトン・ジョン」という新たな名前で音楽活動を始める。そして、後に生涯の友となる作詞家バーニー・トーピンとの運命的な出会いをきっかけに、成功への道をひた走っていくが……。日本でも社会現象となった大ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」で、降板した監督に代わり映画を完成させたデクスター・フレッチャーがメガホンをとり、「キングスマン」シリーズのマシュー・ボーンが製作を担当。同じく「キングスマン」シリーズでブレイクしたタロン・エガートンがエルトン役を務め、吹き替えなしで歌唱シーンもこなした。エルトン・ジョン本人も製作総指揮に名を連ねている。
あの映画と似てるなぁと思いきや
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やっぱり!! ボヘミアン・ラプソディと同じなんですよ!!!
監督は同じくデクスター・フレッチャー。
私が2018年の映画ベスト10にて、ベスト10を超えた「クイーン枠」としてランクインした最高の映画「ボヘミアン・ラプソディ」と共通点が多すぎるんですよ!
もうね、見る前から今年ベスト決定!!
って言いたくなりますよ。
あと細かいところですが似てるところが一つ。
主演のタロン・エガートンが、エルトン・ジョンに完全に似せることなく、オリジナルのエルトン・ジョンを作ろうとしているところ。
ボヘミアン・ラプソディのラミ・マレックは、確かにフレディ・マーキュリーに寄せてきてるところはあるんですけど、どうしたって線が細いし前歯に違和感がすごくある。マウスピースをつけて話し方を練習してたって努力をしておきながらも、肉体改造でフレディに似せたりはしない。
伝記映画なら、本人に完璧に似せるってのがセオリーだったと思うんですけど、音楽営がの伝記映画ってこのセオリーから逸脱しようとしてるんでしょうかね。
ただ、ボヘミアンと違ってエルトン・ジョンの曲をほとんど知らない私。普段前調べしない私ですが、さすがに勉強しないといけないかなぁと真剣に思ってます。
ボヘミアンと同じく、いやそれよりも満足できる出来になっているのか?!
映画の感想
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すごく変わった映画だなぁと最初から思ってたけど、最後のあの曲で意味が分かった!!
Tジョイ品川にて「ロケットマン」鑑賞!
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2019年8月23日
エルトンジョンの伝記映画、、と思いきや、そうじゃなかった!!
これは、エルトンの「現役」映画だ!!
エルトンの「原液」100%で贈る、通常の映画じゃ考えられない驚きがたくさん!
ミュージカル好きも、そうじゃなくても早く見ろ!#ロケットマン
伝記映画にあらず
映画の予告を見る限り、どう考えても伝記映画だと思ってたんです。
伝記映画ってのは、過去の偉人の人生を辿り、その栄光と挫折を描いていく物語のことで。つまりは、時系列的には「過去」の話になるんですよ、伝記映画ってのは。
でも、今作は「過去」ではなく「現在進行形」のエルトン・ジョンに通じるメッセージ性があり、非常に現役感があるんです。
ステージからグループセラピーの会場へ移動してくるエルトン・ジョン。タロン・エガートンが演じているため、どうしても若い頃のエルトン・ジョンの話かなぁって考えてしまうんですけど、よくよく考えたらあれは現在のエルトン・ジョンなんですよね。
タロン・エガートンの若さで一瞬分からなくなるんですけど、今作は決して過去のエルトンだけを描いてるわけじゃない。ちゃんと現在のエルトンも入ってるんですよ。
それが、あのグループセラピーのシーンだと思います。
だってねぇ、最後あんなシーンが出てきたら、もう分かるじゃないですかw
まさか、ロケットマンとエヴァが通じるとは思わなかったよ。。
ロケットマンをアニメで説明するなら、この一枚しかないと思う。#ロケットマン pic.twitter.com/LVsRyEfaRT
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2019年8月24日
なので、普通の伝記映画だと思わないほうがいい。てか、伝記映画とも思わないほうがいい。
エルトン・ジョンが製作総指揮ということもあり、おそらくかなりの影響を映画に与えてることは間違いなくて。
彼の過去は描いているものの、全ては現在、そしてこれからのエルトン・ジョンのための映画であって。
彼は決して過去にすがってるわけじゃないんですよ。これからも舞台に立ち続けて、俺たちを沸かせてくれるんですよ。
過去にあったバーニーとの恋愛も本当に辛かったろうけど、今のエルトンは別のパートナーと出会い、幸せな日々を送ってるんですよ。だからバーニーとの関係も、悲観的に描かない。
全ては、今とこれからのエルトンのためにある映画なんです。
ただ、この文脈を理解しないとかなりヘンテコな映画になってるのは間違いなくて・・
突然グループセラピーに入り、いつの時代かも分からない、彼が何歳かもわからない、ここがどこかもわからない、非常に抽象的な世界で描かれていて。
そこから突然少年時代になり、ミュージカルシーンでいきなり少年から若者エルトンになり、、
またグループセラピーに戻り、、
またミュージカルになり、、
と、グループセラピーのシーンがなければ映画として分かりやすくなりそうな気もするんですけどね。でも、それだとただの伝記映画になってしまう。
あのグループセラピーのシーンは、間違いなく今のエルトンが過去を振り返っているシーンで、あそこはタロン・エガートンが演じているけども精神的にはエルトン・ジョン本人の語りのように見えましたね。
ラストの曲で全てが分かる
今じゃこんな解説をしている私ですが、実は最後の最後までわかってませんでした笑
ラスト、グループセラピーのエヴァおめでとうシーンから、最後に歌ったのは「I'm still standing」
Elton John - I'm Still Standing (Live)
もう、これで映画のからくり(少なくとも俺には、からくりに見えましたw)が分かりました。
これまでも、そしてこれからも俺は立ち続けるんだ!
と、エルトンの力強いメッセージを感じました。
ボヘプと似すぎてる
・父と不仲で、名前を捨ててしまう
・少年時代、ライブハウスでアーティストとしての道を始め
・成功し、イギリスからアメリカに活動を移し
・ドラッグと酒で身を滅ぼし
・同性を愛し、そして捨てられて
・自宅の豪邸で、自殺未遂して
・暗い過去があるも、派手な格好で自分を奮い立たせ
・ピアノと声を武器にロックンロール
もうこれ、ボヘミアンラプソディと似ている点が多すぎて、、
しかも監督が同じっていうねw
ミュージカルシーンは鳥肌モノ
ミュージカルで一番感動したシーンは、この「Saturday Night's Alright For Fighting」でした。
貼った動画はコンサート会場で盛大にやってますけど、映画だと夜のライブハウス、しかもサンタモニカ的なビーチと観覧車がある場所でロケをしてて。
Elton John Saturday Night's Alright For Fighting)
土曜日の夜は最高だっ!ってまぁパリピな曲なんですけど、エルトンの気持ちを考えるとまぁ感動する歌で。
家で抑圧され、親からもピアノの先生からも辛い仕打ちを受けて。
そんな彼が土曜の夜、ライブハウスではっちゃけて騒いで!
もう最高ですよ。
曲が始まった時はライブハウスなんですけど、突如ピアノから離れてライブハウスを抜け出し、外の遊園地で「土曜の夜は最高だぜっ!!」って踊りながら歌ってるんですよね。
ライブハウスから外へ出るまでを、限りなくワンカットでやってくれて。。
まるでララランドのようでしたが、タロンが力強くカッコよくミュージカルやってくれるんで、もうテンションの上がり方がララランドの比じゃなくて!!
こういう力強いミュージカルを見たのは、「ヘアスプレー」以来かもしれん。。
4DXは公開されるのか?
今のところ、情報はないですね。
確か、ボヘミアンの時は最初から4DXがあったような。
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エルトン・ジョンがプールに飛び降りるところだったり、車を乗り回すシーンもあるし、何より Saturday Night Allrightのシーンとか、どんなシートの揺れ方をするかきになるところです。
4DXで音楽映画をやると、シートがサブウーハーのような機能になって、重低音を体全体で感じることができるんですよね!!!
是非とも4DXの公開を期待します!!
同日公開の「劇場版おっさんずラブ」との親和性
今週公開の「劇場版おっさんずラブ」
— Blog_Machinaka🐻@映画ブロガー、ライター (@Blog_Machinaka) 2019年8月21日
こちらも今週公開の、エルトン・ジョンが題材の「ロケットマン」
同性愛がメインテーマって訳じゃないけど、この二本が同日公開って偶然が過ぎるとは思わないか・・? pic.twitter.com/wo2zAnH6LR