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映画「シン・仮面ライダー」ネタバレあり感想解説と評価 ほぼ人生初の仮面ライダーが庵野秀明大全集だった件

 
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この記事では、「シン・仮面ライダー」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「シン・仮面ライダー」

 
 

 

(C)石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会
庵野秀明、大好きです!!
 
クセが強いの知ってます。作品は人を選ぶのも知ってます。
でも、僕はそれでも庵野秀明作品が大好きで大好きでたまらないです。
 
作品から監督の全てがさらけ出されていて、「あぁこれぞ庵野作品・・・」と感じるのが大好きなんです。はい、変態ですね。
 
仮面ライダーには全く縁のない人生でした。世代的にはクウガなんでしょうけど、その時は小6だったし特撮をがっつり見るような年齢じゃなかったんですよね。
「ガチンコ」は食い入るように観てましたけどw
 
なので、これがほぼ人生初の仮面ライダーだと思います。
どんな作品に仕上がっているのか・・・

 

それでは「シン・仮面ライダー」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」を、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ゴジラ」の庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに映画化。

主人公・本郷猛/仮面ライダー役に「宮本から君へ」の池松壮亮、ヒロイン・緑川ルリ子役に「賭ケグルイ」シリーズの浜辺美波、一文字隼人/仮面ライダー第2号役に「ハケンアニメ!」の柄本佑を迎え、新たなオリジナル作品として描き出す。

ルリ子の兄・緑川イチローを森山未來、父・緑川弘博士を塚本晋也、秘密結社SHOCKERの上級構成員・ハチオーグを西野七瀬、同じくSHOCKER上級構成員のコウモリオーグを手塚とおるがそれぞれ演じる。テレビアニメ「ヨルムンガンド」「天元突破グレンラガン」などで知られる作曲家・岩崎琢が音楽を担当。

シン・仮面ライダー : 作品情報 - 映画.com

 
 
 
 

「シン・仮面ライダー」のネタバレありの感想と解説(全体)

 

 

 

ほぼ人生初の仮面ライダーが庵野秀明大全集だった件

僕には仮面ライダーとしての評価ができません。

これまでほとんど観てないのですから。

 

いろいろ文句がある人もいるかもしれませんが、あえて観ませんでした。

これが仮面ライダーの一定水準だとか、最低限これが必要だとか、自分の中で線を引くのが嫌だったんですよね。

 

だって、庵野作品は何かの線や基準で測るべきものじゃないから。庵野作品は庵野作品の中でしか線が引けないのだから、過去作をみても個人手には意味ないと思ってるんですよね。

さて、という前置きをしておいて、これがほぼ人生初の仮面ライダーでしたが、、、

 

面白かったです!!!!!

  

冒頭、バイクとダンプトラックのカーチェイスで始まり、息もつかせぬど迫力のシーンの連続。

浜辺美波が襲われる。突然「裏切り者」と呼ばれる。全く意味がわからない。

でも、とにかく危機が迫っているのは分かる。

今起きている出来事の理解をしようとする途中で別のシーンが始まり理解が追いつかない。次々と登場するキャラクターと情報。頭の中が情報過多でパンクしそうになる。

 

・・・これぞ庵野映画だぁぁ!!!!

 

人によってはネガティブに見える要素も、僕的には大満足でした。

いまだに理解が追いつかない点が多くあるし、あの展開で良かったのかとも思う。

でも、随所に登場するローアングルや独特のセリフ回し、そしてエヴァンゲリオンとのリンク。。。

単体作品としては評価は低いものの、庵野秀明のユニバース作品としては最高の出来栄え。ユニバースが広がれば広がるほど楽しい。庵野ファンとしてはたまらない作品でした。

 

ほぼ人生初の仮面ライダーでしたが、庵野秀明大全集と言っても過言ではありませんでした。

 

まず一番露出の多い工場の風景は監督の地元である宇部市で撮影されています。

2000年の庵野監督作「式日」や「シンエヴァンゲリオン」のラストでも宇部市が使われていましたが、ここを舞台にする=庵野監督自身が投影されていることの暗喩にもなっています。

生まれ育った宇部市で、テレビで仮面ライダーを見ていた時の記憶を手繰り寄せて今作の脚本を書いたのでしょう。

 

宇部を舞台に活躍するキャラクターたちは、やはりというべきか庵野秀明らしい無愛想にも見える面々の数々。

池松壮亮、浜辺美波、柄本佑が普段見せないような、別人とも思える演技。

ただセリフを言わされているだけ?血の通っていない?違うんです!!

これが庵野秀明の実写作品なんですよ!!

 

違和感があるのが、むしろゾクゾクするんですよね。

あえて感情を持たせないように、役者も作品の一部に溶け込むかのように仕上がっていましたね。

 

そして一番印象的だったのが物語の展開でした。

仮面ライダーの誕生から、さまざまなオーグが登場するオムニバス的な展開で、次から次へと出てくるキャラクターとバトルに頭の理解が追いつかないww

 

浜辺美波がショッカーの裏切り者だってことは分かってるのですが、気づいたら敵のアジトにいて戦いが始まって、さぁさぁ一件落着と思いきや次のオーグへと向かう超絶テンポの速い展開。。。

ぶっちゃけ疲れましたw

さまざまな怪獣がオムニバス的に登場するといえば「シンウルトラマン」と同じなのですが、今作は密度が違います。。。忙しかったすw w

 

ただ、この忙しい展開こそが庵野秀明の良さですよね。

理解が難しく思えるのですが、実は庵野秀明が昔からやってきたテーマだってことが分かると単純なんですよ。

 

なぜショッカーは人を殺すのか。なぜ人が死ぬと幸福だと言うのか?

なぜ肉体が置いていかれるのか。

 

そうです。これは完全なる「人類補完計画」ですよね。

仮面ライダーが題材にも関わらず、エヴァンゲリオンでもあるんですよこの作品!!

 

常に「人ならざる者」を描いてきた庵野監督。人造人間エヴァンゲリオン、ウルトラマン、そして仮面ライダー。

そして敵の目的は常に人間が一つになること。嫌な現世から逃げ出して肉体を捨てて魂が一つになること。

 

難しい専門用語も関係なく、同じ展開なんですよね。最後には身内同士の戦いになる(兄妹)のも、シンエヴァと近いところがあります。

個人的には森山未来がゲンドウなのか、浜辺美波が綾波なのかと勝手に当てつけて楽しんでおりましたw

 

結局のところ、エヴァンゲリオン味を感じると肯定しちゃうんですよね、私はww

はまらなかった人の理由はよく分かりますが、私は大好きでしたー!!

 

 

 

庵野による特撮ユニバース大全開で東宝と東映の境界が!

「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」「シン・エヴァンゲリオン」そして今作「シン・仮面ライダー」が公開され、庵野による特撮ユニバース全開だったわけですが、、

 

今回、大事件が起きましたね!!

 

予告というかキャスト発表から分かっていたことではあったのですが、、、

 

主に東宝で活躍している役者が今作でめちゃくちゃ登場しているんです!!!

 

代表例なのは浜辺美波ですが、それだけじゃありませんでした。。

 

「シンゴジラ」や「シンウルトラマン」で登場していた役者が今作にも出てるんですよ!

例えば長澤まさみ!まさかのオーグ役でちょい役でしたがコンフィデンスマンJPばりのハイテンションで出てきました!

あとは「シンウルトラマン」のウルトラマンでもお馴染みの斎藤工と、「シンゴジラ」「シンウルトラマン」でも政府の人間として出た竹野内豊も!!!

この二人は笑いましたwほとんど活躍しないのですが、シンウルトラマンのコンビっていうだけでワクワクしてw w

 

それに緑川のお母さん役で市川実日子だったり、緑川の父役で塚本晋也とか。

どれだけ登場させるのでしょうかw w

 

面白いのは、浜辺美波や長澤まさみは東宝芸能所属だってことですよねー。

それなのに東映の映画に出るなんて、、なんか映画ファンとしては感無量でしたよー!

 

 

 

まとめ

ラスト見てて思ったんですけど、、

これって続編ありますかね!?

 

もしやるのであれば、次回も楽しみにしたいと思いますー!!

 

94点 / 100点 

 

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