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映画「ザ・スイッチ」ネタバレあり感想解説と評価 心も体も、生まれ変わる。ジャンルを超えた奇跡のジャンル映画。

 
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この記事では、「ザ・スイッチ」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「ザ・スイッチ」

 

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(C)2020 UNIVERSAL STUDIOS
 
 昨年の個人的ベスト10のうち第3位、そして毎月放送している「#おれなら」の2020年ベスト1に選ばれた大傑作である「透明人間」。そしてみんな大好き!?「ゲット・アウト」を製作したジェイソン・ブラムが新たに贈りだす、ホラー作品が本作である。

 

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 そして監督は「ハッピー・デス・デイ」というタイムループホラーの傑作を手掛けたクリストファー・ランドンということで、どうしたって期待が高まる作品。

 

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 しかも主演がビンス・ボーンで、大林信彦の「転校生」のような話をやるのだから、楽しみで仕方がない。

 

これで駄作だったら、しばらく生きるのが辛い。

 

全幅の信頼を置いて、鑑賞してきました。

 

それでは「ザ・スイッチ」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
「透明人間」「ゲット・アウト」などホラー、サスペンスの話題作やヒット作を数多手がけるジェイソン・ブラムが製作、「ハッピー・デス・デイ」シリーズのクリストファー・ランドンが監督を務め、気弱な女子高生と連続殺人鬼の身体が入れ替わってしまったことから巻き起こる恐怖を描いた異色ホラー。家でも学校でも我慢を強いられる生活を送る冴えない女子高生のミリー。ある夜、アメフトの応援後に無人のグラウンドで母の迎えを待っていた彼女に、背後から指名手配犯の連続殺人鬼ブッチャーが忍び寄る。鳴り響く雷鳴とともにブッチャーに短剣を突き立てられたミリーだったが、その時、2人の身体が入れ替わってしまう。24時間以内に入れ替わりを解かなければ、二度と元の身体に戻れない。ミリーは新たな殺戮を企てるブッチャーを相手に、自分の身体を取り戻そうとするが……。「名探偵ピカチュウ」「スリー・ビルボード」のキャスリン・ニュートンがミリーに扮し、ブッチャーと入れ替わり後は手当たり次第に殺戮を企てる殺人鬼を熱演。一方、中身は女子高生で自分の身体を取り戻そうするブッチャーをビンス・ボーンが演じた。

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「ザ・スイッチ」のネタバレありの感想と解説(全体)

 
 

 
 
 

オマージュたっぷり、ジャンルを超えた稀有なジャンル映画

 
 「11日の水曜日」というテロップから始まる本作。やけにデカデカと、何か意味がありげに強調されたその文字の意味は、ホラー映画好きならずとも何か感じ取れるはずだ。

 

その後、「ジェイソン」らしきお面を被った謎の殺人鬼が無残にも人を殺していく。

 

やけに仰々しく、もはやバカバカしくも思えるその殺陣は、B級ホラー映画を思い出す。

 

もはや説明不要かとも思うが、冒頭から分かるように、本作はレジェンド級のホラー映画のオマージュに溢れている。「11日の水曜日」はオマージュであり、ギャグであり、つかみとしては最高だ。

なお、本作で一番気に入ったのは、「ファイナルデッドサーキット」のオマージュ。この作品では日焼けマシーンに閉じ込められて焼かれるシーンがあるのだが、本作ではその逆で氷点下をゆうに超える温度で冷やす冷凍機が登場する。 

 

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他にも、「シャイニング」や「スペル」など、もはや使い古されたようなネタまで入っているが、何故か新鮮に感じた。

 

単にオマージュに終始することなく、あくまで本作が提示する典型的なシリアルキラーというキャラ造形に資する形で、オマージュを行っているように思える。

つまり、オマージュが必然であったかのように、きわめてナチュラルにオマージュが捧げられていくのだ。

 

その結果、ヴィンス・ヴォーン演じる殺人鬼はもはや記号的と思えるほど、典型的な殺人を繰り返してく。そのお手本が、往年のホラー映画なのだろう。彼に私怨や余計な感情を持たせないために、単純に「殺人」や「強さ」というイメージを強化するために、必要なことだったのだろう。

 

これまでホラーのオマージュ映画といえば「最強絶叫計画」や「キャビン」などがあるが、本作はこれらの映画とは一線を画す。 

 

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キャビン(字幕版)

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 「透明人間」、「ゲットアウト」ないしは「ハッピーデスデイ」など、ある種の典型的なパターンを超えた何かが、本作にも込められている。

 

ジャンル映画が目的でなく、ジャンル映画を活用して何か別のものを作ろうとする映画が、少なくはあるが存在する。

 

本作は、そんな稀有な部類に入る、ジャンルを超えたジャンル映画なのである。

 

 「ゴーストランドの惨劇」も、ホラーを使ってホラー以外の何かを伝えようとする映画だった。 

 

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心も身体も、生まれ変わる

本作の特徴は、「入れ替わり」。

 

コメディ的な要素を入れたかったのか、今回はおだやかなJKと殺人鬼の中年が入れ替わるという、実に正反対な組み合わせが見ものだ。

 

これまでも「君の名は」や、元をたどれば大林宣彦の「転校生」などが代表的だろう。

 

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JKと殺人鬼の入れ替わり大騒動は腹を抱えて笑わせてもらった。

 

ヴィンス・ヴォーンのJK演技はいつ見てもサイコーで、見るだけで元気になる。特に母校のダンスを踊るところ、女子走りをするところ、見るもの全てがギャップで、おもしろかった。

 

しかし本作は、単に入れ替わりを楽しむ映画ではない。

 

何故か「ピッチパーフェクト2」が一番好きな映画なJK。そのチョイスからもあまりセンスを感じないが(失礼)、彼女はとにかくダサい。言い返せない、やり返せない。とにかく「出来ない」の典型例なのが、彼女だ。

 

一方の殺人鬼は一片の同情の余地もないが、突き詰めると暗殺者の典型例で、彼がなぜ人を超すのか深く考えることもない。

つまり、殺人鬼は誰であっても代替可能で、抽象的とも思える人物である。

 

そんな典型的なJKとおじさんが入れ替わる事におって生まれる奇跡は、入れ替わりにより「生まれ変わり」が生じること。

 

監督の過去作である「ハッピーデスデイ」も同じく、新しく生まれ変わった自分と対峙する話になっている。

 

殺人鬼とはいえ、屈強な男に生まれ変わった主人公エミリーは、男性であることを楽しみ、男性であることに喜びを感じてさえいる。

 

身体だけでなく、心も入れ替わり、そして生まれ変わった新たなエミリーは、とても逞しい。

 

何かをきっかけに生まれ変わったら、自分なら何をするだろうか。何が出来るだろうか。殺人鬼という最悪の入れ替わりでありながらも、女性が男性の能力を手に入れるシーンは、性別を超越した素晴らしい人間が、そこにいた気がする。

 

さらに、エミリーの親友であるゲイの方?も象徴的に使われる。

 

 「ブックスマート」のように、マイノリティが出るのが当たり前になった現代の映画。ごくごく普通の友達なのかと思っていたが、違った。

 

どちらの性別でもない者に、本当の祝福や成長はあるのだろうか。

 

 

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まとめ

「ゲットアウト」や「透明人間」に比べると、大々的なカタルシスはない。

 

しかし、B級ホラーに留まることなく、見事ジャンル映画を超越して見せた。

 

ハリウッド版「君の名は」は、もうこれで良いのではないか。

 

1秒たりとも見逃せない計算されつくしたシーンの数々、おみそれしました。

 

90点 / 100点 

 
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