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映画「ラーヤと龍の王国」ネタバレあり感想解説と評価 ズートピア以来の衝撃!本作がつないだ、もう一つの分断とは?

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
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この記事では、「ラーヤと龍の王国」のネタバレあり感想解説記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

 

今回批評する映画はこちら

 

「ラーヤと龍の王国」

 
 
 

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(C)2021 Disney. All Rights Reserved. (C)2021 Disney and its related entities
ディズニープラスが始まって以降、新作を同サイトで公開し始めたディズニー。
 
しかし今作では配信と同日に劇場公開という施策を打ち出しました。
 

 配信では、プレミアアクセスという月額料金とは別の特別な料金を支払っての鑑賞となりますが、今のところプレミアアクセスで面白かった映画がないので、非常に不安です。

 

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一方、「これはプレミアアクセスだろ!お金払いたいわ!」と悔やむような傑作が月額料金だけで見れたり、ディズニーのプレミアアクセスの設定が非常に謎なのです。

ディズニー作品はプレミア付きで、ピクサーは無料って方針になるのかな?

よく分かりませんが、プレミアを払う価値のある作品に仕上がっていればそれでいいんですがね。

 

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「ベイマックス」の監督だったドン・ホールが今作の監督を務めるということで、若干期待値が上がっております!

 

配信ではなく、劇場で鑑賞するぞ!! 

 

それでは「ラーヤと龍の王国」ネタバレあり感想解説と評価、始めます。

 

 

 

 
 

あらすじ

  
龍の王国を舞台に少女の戦いと成長を描くディズニーの長編アニメーション。聖なる龍たちに守られた王国。人びとが平和に暮らすその王国を邪悪な悪魔が襲った。龍たちは自らを犠牲に王国を守ったが、残された人びとは信じる心を失っていった。500年の時が経ち、王国をふたたび魔物が襲う。聖なる龍の力が宿るという「龍の石」の守護者一族の娘ラーヤは、王国に平和を取り戻すため、姿を消した最後の龍の力をよみがえらせる旅に出る。監督はアカデミー長編アニメーション賞を受賞したディズニーアニメ「ベイマックス」のドン・ホールと、実写映画「ブラインドスポッティング」のカルロス・ロペス・エストラーダ。2021年3月5日から劇場公開と同時にDisney+でも配信(追加料金が必要なプレミアアクセスで公開)。

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「ラーヤと龍の王国」のネタバレありの感想と解説(全体)

 

 
 
 

ズートピア以来の衝撃が走った

 

2016年に「ズートピア」が公開された時、「完璧すぎて欠点がないのが欠点」だと、改めてディズニーの恐ろしさを感じました。 

 

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本作はそんなズートピアを彷彿とさせる、いやズートピアを超えるような作品になったと、自身を持って言えます。

 

衝撃が頭の中を駆け巡りました。ディズニーお得意の病的なテンポの良さも相まって、鑑賞中は合法的トランス状態でした。

とにかく、頭の中が幸せでいっぱいです!!

 

なんて、なんて素晴らしい映画なんだ!

細かい感想に入る前に、まず自分の感情を発散しておかないと、筆が進みません。

 

だからもう一度言わせてください。

 

サイコオオオォォォォォォ!!!!!!

 
 
 

つ・な・げ・て・み・た・い! すべてが「つながる」物語

 

架空の国を舞台に、分断された世界を一つにする少女ラーヤの物語となっておりますが、主人公の成長のみならず登場する全てのキャラクターの心と体がつながる。

 

そして、

一つの大きな魔法を起こす完全無欠のマジカルラブリーなファンタジーでございました!!

 

まず褒めたいのは、巧みな脚本とメインテーマの見事に「つながる」こと。

 

本作では、初めは敵で分断されていた人々や生き物もすぐに仲間になり、昨日の敵は今日の友という言葉がしっくりくるんです。

 

分断と融和を繰り返す物語構造になっていて、常にキャラと物語の起伏が激しく、常にワクワク・ドキドキが止まらない。

 

分断と融和というテーマが観客にとっては緊張と緩和に置き換わり、映画的なカタルシスを何度も何度も得やすい構造になっているんですよね。

 

また、竜の石を集めて願い事を叶えるという点や、昨日の敵は今日の友なキャラクターたちなどを踏まえて、ディズニー版「ドラゴンボール」のようにも感じます。 

 

つまり、かつてドラゴンボールに熱狂した私にとっては「最高」としか形容できない結果になって、本当にこの作品と出会えてよかったと、まじまじと感じております。

 

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分断からの融和を繰り返すという、冷静になってみれば一本調子な物語にも思えるし、先の展開が見える部分もあるにはあります。ベタっちゃあベタです。

 

しかし、分断された関係がどのようにつながっていくのかを工夫を凝らし、様々な手法で人々・生き物をつなげて見せる本作の心意気に、私は完全にノックアウトされました。

 

主人公ラーヤを起点として、幼馴染のナマーリ、赤ちゃん、おサルさん、竜のシスー、などなど様々な人と生き物がどのようにつながるのか、ぜひ作品をご覧いただいて確認してほしいなと思います。

 

また、監督の前作「ベイマックス」との「つながり」も非常に感じましたね。

 

例えば、少女ラーヤと相棒の竜シスーの関係は、ヒロとベイマックスのような人と人ならざる者とのコンビを思い出します。

 

また、ラーヤは父を失い、ヒロは兄を無くした状態からのスタートということで、「失った者たちの人生の再出発」という点でベイマックスと共通していると感じました。

 

監督は常に、つながりを意識して作品を作ってるのかなぁ。

 

 

物語以外にも「つながる」を意識した演出が多々あったので、これから個別に語っていきます。

 

※余談

常に「つながる」が意識される話ということで、本作を見て真っ先に思い出したのは「ムカデ人間」でした。精神的続編といってもいいかもしれません。 

 

ムカデ人間 (字幕版)

ムカデ人間 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

 
 

アニメと実写を「つなげる」キャラクター

 
驚いたのは、キャラクターの「第一印象」です。
 
まずはキャラクターの頭身の高さ
 
私の見間違いだったら申し訳ないですが、本作のキャラクターの頭身って、他のディズニー作品よりも高くなかったですか?
 
「アナ雪2」や「2分の1の魔法」とか、近年のディズニーアニメよりも頭身が高く、実際の人間に近い造形のように見えました。
 
ディズニーのキャラは現実よりデフォルメされるのがデフォルトと思っていた私は、まずこの頭身の高さに驚きました。

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次に、喜怒哀楽の表情を大げさに見せずに、繊細な顔の動かし方を見せていたのが驚きました。

 

特に冒頭、まだ人々が石になる前のシーンでは、人々の嫌悪感やウンザリした様子といったネガティブな感情が、ほんの少しの口の動きや眉毛の角度などで表現できていたのが素晴らしいと思います。

 

こういった演技のポイントって普通は実写映画に対してするもので、アニメでは表現されないものだと思っていたのです。固定概念が覆った瞬間でした。

 

ただ、本作を見る前に例外的なアニメ映画がありまして、個人的には「劇場版 ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」を思い出しました。

 

キャラクターの頭身の高さに加えて、非常に抑えられた顔の動き、まるで実写映画のような印象を覚えたのも納得です。

 

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まとめると、アニメと実写をつなげる素晴らしい画づくりが際立っていたなぁと思いました。一コマ一コマずつ、まじまじと眺めていたい。

 

 

 

 

字幕と吹き替えを「つなげる」見事なフォント

 
ディズニー・ピクサーの作品だと、日本語吹き替え版では英語の文字を日本語に置き換えた画がよく出てくるんですよね。
 
で、そのほとんどの日本語のフォントがダサくて、どんなに良い作品でもゲンナリしてしまうことが多々あったのです。
 
どういうフォントかと言うと、ポップ体のポップさと、ゴシック体の存在感と、明朝体の切れ味を消したようなクソみたいなフォントなんです。
 
が、本作の日本語フォントは違いました。
 
竜の王国の各地を説明する地図で、地名が日本語フォントになっていたのですが、
 
竜の王国というミステリアスかつ歴史を感じさせる地名を説明するにピッタリな、壁画に刻まれた古代文字のようなヴィンテージ感をよく表現したフォントになってるんですよ!!
 
直接お見せ出来ないのが残念ですが、是非ともフォントに注目してください!!

 

 

様々な大陸を「つなげる」、多文化美術設計!

 
ディズニーは「中国」や「フランス」のように、特定の国の特定の文化を作品ごとに取り入れているのが特徴的です。
 
しかし、本作では特定の国や大陸にこだわらず、世界中の文化が集まった美術設計であったように思えます。
 
まず竜の国の舞台は、おそらく南米大陸のブラジル・アマゾンやペルーのマチュピチュを彷彿とさせる設定だったように感じます。
 
ラーヤのキャラ造形も、南米のインディアンとヨーロッパ系民族の血が混ざったような、人種設定になっているのではないでしょうか。
 
加えて、ラーヤが被っている傘帽子は東南アジアの文化にも見えるし、赤いマントや尖った靴は、かつて南米を分断し占領したスペインの面影があります。竜の王国の中で「スパイン」という地名がありましたが、「Spain」をローマ字読みすると「スパイン」になるんですよね。
 

  

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本作がつないだ、もう一つの分断とは?

いろいろ「つながる」ポイントを書いてきましたが、本作で最も賞賛すべき「つながる」点は、ズバリ・・

 

「ムーラン」で分断された映画館と動画配信サービスを、見事につないだこと。

 

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半年ほど前になりますか。全世界で劇場公開が待ち望まれた「ムーラン」は、なんとディズニープラスのみで配信という結果となってしまいました。

 

もちろん、全世界の劇場は怒り、「分断」と言っても良いくらいの溝を作ってしまいました。

 

私自身、やむを得ずディズニープラスで見てしまったわけですが、長きにわたり予告を流していた劇場のことを考えると胸が痛かったです。

 

本作では、ディズニープラスと劇場公開を同日に行い、非常にフェアな状態で公開が出来たと思っております。

 

もちろん、この出来事でディズニーと劇場の分断が完全に解消されたかといえば、そうではないと思います。

 

一介の映画ファンの私見であり、二者の関係者でもステークホルダーでもない私の意見ではありますが、少なくともムーランの状況よりも改善したように思えて、本当に嬉しかったのです。

 

次回の作品でも、是非とも劇場公開と動画配信は両方行ってもらい、共存共栄の形でお願いしたいと思います。

 

 

 

まとめ

はい、まさかのまさか。これほどまでに面白い作品だったとは。

 

ディズニーだから一定のクオリティがあるのは当然なのですが、そのクオリティのハードルを遥かに高いジャンプで飛び越えていきました。

 

動画配信でもう一度や二度、いや三度くらいじっくり見たい、それほどの価値があります。

 

今年ベスト級でございました。

 

しいていえば、欠点がないのが欠点というこで、-1点かな笑

 

もう少しクセがあると、良かったかも。

まぁ、良くも悪くもそれがディズニーなんですけどね。

 

おススメです!!

 

99点 / 100点 

 
関連画像
 
 
 以上です! ご覧いただきありがとうございました!
 
 
 

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